こんにちは!ふせけいこです。
このたび私の一度目の結婚生活や、初めての子育てを振り返る機会がありました。
あのとき、幸せの条件はそろっていたはずなのに、どうして私がしんどかったのかが分かったのでこちらでご紹介したいと思います。
いま悩んでいたり、幸せを感じられなかったり、頑張っているのに上手くいっていない方にとって、何らかのヒントになれば幸いです。
29歳の時、私は沢山の人達に祝福されて結婚しました。
元夫からは猛アタックを受けて入籍。
義両親との関係も良好で、マンションも購入し、念願の子どもも授かり、ママ友もできました。
パッと見、幸せの条件はそろっているように見えますでしょ?
でも、私は幸せを感じられなかったんですね。
知人宅にて撮ってもらったお写真。
”困っているひとは、困っているようには見えないことがある”
こんな言葉があるんですけど、上の写真からは私の心の黒い靄がかかっていることを想像することは難しいと思うんです。
でも、私の心の中はずっとモヤモヤしていました。
で、どうしてこんなにも空虚な気持ちでいたのかというと、モノゴトの価値判断の基準が自分の中になくて、人や状況に振り回されていたからなんです。
私の価値判断の基準がどこにあったかというと、外にありました。例えば親とか、義両親とか、世間とか、ママ友とか、雑誌とか、電車の中吊り広告とか、ネットとか、SNSとかね。
一例をあげてみると、
・結婚したら、妻は倹約に励まなければならない
・結婚したらプチプラでオシャレを楽しむべき
・家計のお金は自分の楽しみにつかってはならない
・結婚したら、男友達とは連絡をとらないようにしなければならない
・義両親には礼をもって尽くさなければなければいけない
・夫婦や子どもの記念日はSNSに晒していいね!をもらう
・夫は育メンであるベキ。ちなみに育メンとは○○である
・セックスレスは回避せねばならない
・ママ友とは仲良くしなければならない
・ママ友がいなくても大丈夫
・週末は家族で過ごすべき
・母になったら、自分よりも子ども優先
・母になっても自分の人生を生きて良い
・断乳は1歳前後で
・断乳はしなくても良い
・離乳食は手作りで
・離乳食はレトルトに頼っても良い
・離乳食は手抜きするべき
・じぃじ、ばぁばに頼るべき
・ママは子どもを預けて自由時間をとるべき
・子が3歳になるまで一緒にいるべき
・自分の時間は、子どもが寝てから
・食事は手作りで、添加物が少ないものがベスト!
・レトルトだって大丈夫!
・子どもは自然に触れる機会を増やすべき
・子どもにはゲームや砂糖は毒
・子の健全な育成のために夫婦仲良くするべき
どうです?極端だったり、矛盾する価値観が混在してますでしょ?
ほんと大変だったんですよ!価値観どうしがケンカするから。
例えば、義母の価値観「断乳は1歳前後で」と母(脳内オカン)の価値観「断乳はしなくても良い」が私の脳内で言い争っているわけですね。
そして私は、脳内の出来事に翻弄されるわけです。どっちの味方をしたらいいんだろう。どっちの言うことを聞いたらいいんだろう・・・。
こんなことが日常茶飯事でしたから、本当に頭の中が騒がしくてホッとしたり楽しんだりすることができなかったんですね。
これは、私のスタンスが問題だったんです。「私はこうしたい、こうしたくない」が後回しでした。
私の中で情報やアドバイスを吟味しトライ&エラーを経験して取り入れるスタンスではなく、得たものをそのまま「鵜呑み」にしてその通りに行動する姿勢が強かったんですね。
なぜならば、自分に自信がないから。
私が自分自身の存在価値を低く見積もっていたので、私の「こうしたい!こうしたくない!」の価値はとるに足らないものだと無意識に思い込んでいたんですね。
もっというと、こんな思い込みがありました。
”私は恥ずかしくて惨めな存在である”
そのままの私は人様に愛される価値はない。むしろ害されるという思い込みがあったんですね。(この思い込みの根っこは、幼少期にできています)
この思い込みは、外側からやってきた価値観と結びつきました。
・夫は育メンであるベキ。ちなみに育メンとは○○である。これを満たさない夫の妻である私は惨めで恥ずかしい。
・セックスレスは回避せねばならない。セックスレスの私は惨めで恥ずかしい。
・ママ友とは仲良くしなければならない。ママ友がいない私は惨めで恥ずかしい。
・週末は家族で過ごすべき。週末もワンオペで公園にいる私は惨めで恥ずかしい。
・義両親には礼をもって尽くさなければなければいけない。義両親に嫌われる私は惨めで恥ずかしい。
・母になったら、自分よりも子ども優先。理想的な母ではない私は惨めで恥ずかしい。
私は惨めで恥ずかしい存在って、認めたくないと思いません?
今でこそ私も笑い話としてこのように晒せるようになりましたが、当時は絶対に知られたくないし、自分でも認めたくない部分でした。
そこで、世間様にボロが出ないように、自分自身の思い込みに基づいて自分を世間にとって「恥ずかしくなくて惨めではない私」としてプロデュースし続ける毎日だったんですね。何者かに害されないために。
そのためには、自分の中の価値観ではなく、自分の外の価値観で動く必要がありました。
その結果、私は何者かから自分を守ることはできたのかもしれません。本当に、その何者かが存在していたとしたら。
でも、心にはポッカリと穴があいたまま。この状況が一番苦しかった。お腹の底からの喜びや楽しさの感覚がマヒしていたように思います。
なぜならば、私は自分を失っていたからです。これを、自己喪失といいます。
そして私は同時進行で、ポッカリあいた心の穴を元夫に満たしてもらおうと、私の恥や惨めさを元夫を使って隠そうと、彼に対して様々なコントロールをしていくようになります。
人間コントロールはされたくありませんから、夫婦関係が悪化の一途をたどっていったのはご想像に難くないと思います。
さて、この経験からわかることは、「幸せ」って外にはないということなんですね。
幸せは自分の中にある。
私にとって、どんなことが幸せなんだろう。私が求めていることは何なんだろう。どんなことが好きで、キライで。何をしている時が楽しいんだろう。
こんな風に私の輪郭をくっきりと際立たせていくこと、私の中身を充実させていくこと、これを「自分軸」の状態と言います。
私は他人軸から自分軸の状態に変化していくことで、「幸せ」「嬉しい」「楽しい」「充実している」この感覚を取り戻していきました。
あくまでも私個人の経験談ではありますが、
いま悩んでいたり、幸せを感じられなかったり、頑張っているのに上手くいっていない方にとって、何らかのヒントになれば幸いです。
それでは今日はこのへんで!
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