アメリカの高校理科教師との会話。
驚くことが多かったですね。
この頃の日本にはまだまだいわゆる「困難校」があり、教師は大変苦労していました。ぼくもちょうどこのとき、定時制高校に勤務していましたが、なかなか大変なところでした。(すごく好きでしたが)
この会話内容は脚色なし。
当時、日米の教育観の違いに呆然とした覚えがあります。
「いってもいっても騒いでいたら?」という問いがよく理解できないという表情だったので、そういう経験がないんだろうなとも思いました。
「騒ぐ生徒に出ていけというんじゃなく、その逆かあ」(まあ、それも問題があるのですが)
「選択制で自分で選んだ科目だから、なんで物理なんか習わなくちゃいけないんだ、っていうのはないだろうな」(日本は当時、まだ物理全員履修の学校が多かったのです。その後、あっという間にアメリカのように選択制になりましたが)
「アメリカじゃ教師の社会的な地位は日本ほど高くないから、別の苦労はあるだろうな」
「物理を選択する生徒が少なくて死活問題だっていってたから、どうやって物理をとってもらうかの方が、大きな問題なんだろう」
いろいろと話し始めると、なかなか止まりません。
これが正解だ、という唯一の答がない問題だからですね。
ただ、ぼくたちが日本の物理教師の「代表」だと受け止められるのは困るので、事あるごとにぼくたちのように実験を重視する教師は日本では「少数派」なんだと、いいわけを繰り返しました。
日本ではテストテストで、テストに受かるための理科教育になっている・・・そういう現状をちゃんと伝えないと、本当の意味での交流にならないだろうな、と。
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