このブログ上で読める科学マンガをまとめたサイトマップです。
マンガの解説だけの記事もあるのですが、そちらはこのセレクションからは除外しました。
ミオくんと科探隊
ミオくんと科探隊(とっぴ、あかね、ろだん、むんく)が科学の謎に挑むマンガです。のち、小学生のキッズ科探隊(さり、かのん、れん、しもん)が加わりました。
科探隊の登場する『いきいき物理マンガで実験』『いきいき物理マンガで冒険』(日本評論社)と、キッズ科探隊の登場する『さりと12のひみつ』(日本評論社・カラー電子版)に載っているマンガは、一部を除いてこちらのサイトには掲載できません。書籍版もしくは電子版で読んでいただければ幸いです。よろしくおねがいします。
このサイトの各記事の最後に、それぞれの書籍の案内先リンクを貼ってありますので、ご利用ください。
「でたらめの国のミオくん」本編12p+大博士解説4pの16pです。原型になったマンガを全面的にリメイクしたもので、ミオくんシリーズの第1作。これがなければ、科探隊のシリーズは存在しなかったでしょう。
ボルツマンをカリカチュアしたキャラデザインは、自分でも気に入っています。偉大なボルツマンさんに親しみをもっていただきたければ、うれしいです。
初版はずいぶん前に、方眼紙にサインペンで描いたものですが、作品の基本要素は殆ど変わっていません。記念碑的な作品として、掲載しました。初版というより、試作版といった方がいいかもしれません。
リメイク版と違うのは、熱運動がそろったときに温度が下がることについての言及がないこと、ボルツマンが出てこないこと、の2点です。
ミオくんの話を「ミオくんと科探隊」としてシリーズ化した第1作。
試行錯誤しながら描いた作品で、熱素説と分子の熱運動がテーマです。
この作品からミオくんの相棒に名前(とっぴー、のちにとっぴ)がつき、さらに仲間(あかね、ろだん、むんく)が増えました。
Quest2は、Quest1では扱えなかった「真空中の温度はどう考えたらよいか」について、物理学での扱いをじっくりと描きました。
Web用に描いたので、光の色の表現などで、苦労なく描けました。白黒では扱いづらいテーマですね。
テーマはよくある内容なのですが、ウェブ上に正しい内容の解説記事が見当たらなかったので、描くことにしました。当時、日本版ウィキペディアも見てみましたが、光の散乱について、明らかに間違った説明がなされていましたね。ぼくがこのマンガを発表してしばらく経ってから見たら、訂正されていました。
空の青色と海の青色を同じだと誤解している人や、光の空気での散乱が分子によるものだと誤解している人など、たくさんの誤解がある問題です。
詳しくはマンガを読んでいただき、足りない部分はマンガにつけた解説をお読みください。
ちょっとだけいうと、海の青色は散乱光の色というより水そのものの色ですし、光の空気での散乱は、「空気の分子1個1個」ではなく「空気の分子集団の密度ゆらぎ」によるものです。もちろん、それよりも空気中のチリによる散乱の効果の方が大きいですが。
宇宙の膨張とガリレオの相対性原理の話です。
マンガ前編は「宇宙の星がすべて地球からハッブルの法則にしたがって遠ざかりつつある」ということから誤解されがちな「地球は宇宙の中心である」という理屈を扱いました。この問題は、相対速度の正しい理解なくしては解決しません。
マンガ後編は「相対速度」と密接につながる「ガリレオの相対性」の話です。これも地球の運動の話になっていきます。
この話の後半をより詳細に論じたのが、『いきいき物理マンガで冒険』の「天球と地球」のお話です。
アマゾンの『いきいき物理マンガで冒険』書籍紹介の試し読み作品として「天球と地球」が選ばれているので、この作品をぼくのブログサイトでも公表できるのではないかと出版社に相談し、掲載が可能になりました。
他の作品は16pなのですが、この作品だけ18pあります。これは、本を初めて読む人にミオくんと科探隊のキャラ紹介をする必要があったからです。独立して2p分のマンガを描くということも考えたのですが、第1話で自然にキャラ紹介したほうがいいかなと考えました。
このマンガはぼくのオリジナル教材「未知への挑戦」の内容をマンガ化したものでもあります。「昔の人は地球が丸いことも動いていることも知らなかったんだ、バカだよねえ」などと現代人は考えがちですが、本当にそうなのか、というのがこのマンガの裏テーマです。
『いきいき物理マンガで実験』は手作り物理実験を扱ったマンガ。ここで公開した「大道芸!レンガ割り」は、やはりアマゾンでの試し読み作品です。
物理パフォーマンス「ガラスの上のレンガ割り」(日本ではぼくが初めてやりました)を紹介しています。
実験書は「こうすれば誰でも簡単に実験できる」というのが売りですが、実際にはうまくいかないことが多く、また、うまくいかないことが実験をする楽しさでもあります。
『さりと12のひみつ』は、日本評論社がウェブサイトを立ち上げたときに依頼され、1年間12回の連載をしたカラーマンガです。
さり、かのん、れん、しもん、四人の小学生キッズ科探隊は、当時小3だった娘と同じ世代のキャラとして設定しました。
このサイトで公開した「鏡の国のひみつ」は、アマゾンでの立ち読み作品です。
とっぴたち科探隊とさりたちキッズ科探隊の両方が登場する「ミオくんと科探隊」新シリーズカラーマンガです。
このアルキメデスの王冠事件はダンネマンの『大自然科学史』にも紹介されている有名な逸話です。通常はテコで王冠と純金を調べる話で紹介されますが、『大自然科学史』では浮力を使うより、水面の上がり具合を用いて説明したと紹介されています。
これ、科学?〜シカ部な人
敬愛する物理学者ファインマンさんは、科学にもっとも大切な才能は「質問」だといっています。『これ、科学?〜シカ部な人』シリーズは、科学の謎解きより、その探求過程をメインテーマにしたマンガとして描いています。
シカ部な人(ひな、きりる、みすみ、えみり)が科学のあれこれについて議論するシリーズ。
NO QUESTION,NO LIFE.が、このマンガのテーマです。ファインマンの「疑問なくして科学なし」という言葉を標語のようにしました。
これは、全国のシカ部などで、実際に見られる光景ですよね。討論するだけでなく、実験や観察をおりまぜて、手を使いながら考えるというのが、理系の発想法です。これをぼくはよく「科学は手で考える」という表現を使います。いかがですか?
以前、ツイッターで「ロウソクの炎はまわりに影をつくるものだから、炎自体の影は見えない」という謎のツイートが広まり、「そうだったのか、納得した」などと拡散されたことがあります。ぼくもそれをたまたま見て、首をひねりました。ぼくの記憶では、炎の影はちゃんと見えたはずだったからです。
一応、念の為「遊」で実験をしてみて、たしかに「ロウソクの炎の影が見える」ことが確かめられました。そのときのぼくたちの会話や実験を、シカ部の人たちに代弁してもらったのが、このマンガです。
ついにアメリカ空軍が長年の沈黙を破ってUFO映像を公開した・・・さすが日経サイエンスはこの話題をすぐに取り上げてくれました。その特集記事のひとつに有名なフェルミのパラドクスが紹介されていたので、シカ部の人たちにそれについての討論会をしてもらったのが、このマンガです。空軍が隠さずに公表したことで、陰謀論が大好きだったUFO信者の人たちは、トーンダウンしてしまいましたね。UFO現象を科学的に理解する上で、今回の動画公開は非常に意味があったと思っています。
本当はこのマンガの1コマめで3人目のキャラ、シカ部会計、宝前みすみの紹介をする予定だったのですが、キャプションを入れ忘れて公開してしまいました。まあ、急ぐこともないかなと、そのキャラ紹介は第7話まで持ち越すことに。
この話題は「質問リレー」でもよく登場する問題です。シカ部の人たちの議論は、「質問リレー」で実際に学生たちがやりとりした討論をなぞったものになっています。でも、大学入試にも出るこの問題、最初に考えた人がガリレオ・ガリレイだったって、知ってました? ぼくはガリレオの本を読んで初めて知りました。何事も、原典(もちろん語学能力の問題もあり、邦訳ですが)に当たるって大切ですね。
4人目のキャラ、副部長の西面えみり。4人の中ではいちばん手が動くタイプです。このマンガに出てくる装置は、シカ部で簡単に作るとしたらこんなものだろうなと予想しながら、ぼくが実際に、そのへんのもので組み立てた装置です。
扇風機のかわりに風船を使うのは、利口なやり方ですね。これでも、かなり正確に実験結果が出ます。
シカ部な人たちはマニアックな人が多いので、高校では習わない相対性理論のことも、なんらかの一般書を読んで、聞きかじっているもの。当然、シカ部での議論が、突如として雲の上の話になることも多いのです。
この回は、そういった例として、通俗本によく紹介されている「双子のパラドクス」を取り上げました。ここで満島きりるが指摘した「パラドクス」は、相対性理論を理解する上で非常に重要な問題でもあります。解説マンガではないので、それを深く説明することはしていませんが、これを本当に内容紹介して説明するとなると何ページも描くことになるでしょうね・・・
科学は間違いの積み重ねから生まれることを、きちんと描きたいなと思って選んだテーマです。空の青色や夕日の赤色の説明マンガはミオくんと科探隊のQuest3「空の青、海の青」で、非常に詳しく論じました。だから、ここでそれを繰り返すことはやめています。
このマンガでは「質問リレー」でもっともよく登場するやりとりを、シカ部の人たちに再現してもらいました。ひなはこういうときの狂言回し役には最適のキャラです。
幽霊の見える仕組み?をあれこれと考える話です。『物理の散歩道』の月面で星が見えるかという話から、インスパイアされた内容を、マンガにしました。月面の星と幽霊では、一見、まるで違いますが・・・
ご覧くだされば、思い当たるフシがあるのでは?
「これ、科学?」の特別編。シカ部な人たちのキャラ紹介マンガです。新規キャラも登場します。
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このブログサイトで読める科学マンガをまとめてみましたが、こうしてみると、意外にブログには科学マンガを載せてないな・・・との思いを抱きました。まあ、本2冊の執筆と、1年間のウェブ連載があったので、科学マンガそのものは都合、50作弱を描いたのですが、その間、ブログに乗せるマンガを描けなかったんですね。
水面下では、このサイトを見ていただいてくださっている方々への感謝をこめた、とある企画を遂行中です。
いずれ、形にしてご覧いただけると思いますので、少々お待ちを。
【更新履歴】
※2022年2月〜8月に描いた新しいマンガを追加しました。
※各作品の紹介文を簡潔に、読みやすくしました。(2024.3.6)
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