儚月の詩  -4ページ目

儚月遺作 心の花 Ⅴ

自分のことが

わからなくて
嫌いで
消えたいと思っても

きっと
心に咲く
薄紅色のはなが

許してはくれないさ



(故儚月のノートより)

儚月遺作 心の花 Ⅳ

気持ちがたかぶって
いらない事をする

心に散る花の
耽美な妖しさのせいか

人を想い慕い
いつまでも待ちたい

心に咲く花の
無償の優しさなのか



(故儚月のノートより)

儚月遺作 心の花 Ⅲ

どうしようもない生活

間違った道を彷徨う日々

なんとか

入ってはいけない世界に
入らずにいるのは

心の花が

後ろから
きつく
抱きしめていてくれるからか



(故儚月のノートより)

儚月遺作 心の花 Ⅱ

消え去らぬ夢を
ひとり泣いて
追う時

忘れがたい愛を
ひとり泣いて
絶つ時

僕の庭に
君の庭に

涙の水をあげて

どうか

涙の水を



(故儚月のノートより)

儚月遺作 心の花 Ⅰ

どんなに苦しい時でも

どうしていいか迷う時でも

心には
きっと

花があるものさ




(故儚月のノートより)