儚月遺作 白い花 Ⅴ
白い花びらが
はらりと落ちる
僕は
あなたにとって
大切なのか
大切なら
何番目なのか
そんなことばかり
考えていた
この胸の中に
白い花が
芽吹かなかったから
土に帰った花びらが
この心に来てくれるように
祈る
(故儚月のノートより)
はらりと落ちる
僕は
あなたにとって
大切なのか
大切なら
何番目なのか
そんなことばかり
考えていた
この胸の中に
白い花が
芽吹かなかったから
土に帰った花びらが
この心に来てくれるように
祈る
(故儚月のノートより)
儚月遺作 白い花 Ⅰ
部屋にいるのが
なんとなく嫌で
外に出る
小さな花屋さんで
白い花束を買う
コップに挿した
白い花達は
何も言わない
あの時の
僕のように
君のように
傷つけあうだけだったから
大切な心を
失くすだけだったから
(故儚月のノートより)
なんとなく嫌で
外に出る
小さな花屋さんで
白い花束を買う
コップに挿した
白い花達は
何も言わない
あの時の
僕のように
君のように
傷つけあうだけだったから
大切な心を
失くすだけだったから
(故儚月のノートより)