儚月の詩  -918ページ目
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風の香り

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君と出会った頃の俺は
服にも無頓着で
流行の歌も歌えなかった


君と付き合い始めて
少しマシになった俺


喧嘩しても
寄り添いながら
たわいのない夢を話してた


今夜の風はあの時と同じ香りの風


君が別れたいと言った時
君の肩に顎を乗せて
サヨナラと告げた


今夜の風はあの時と同じ香りの風


ほんの少しのすれ違いが
傷口を大きくしてた


あれから俺は
新しい恋もしていないよ
もししていたら
こんなに君を思い出さない


もしもあの頃にもどれるなら
ただ君と居たい


謝る事も沢山あるけど
ただ君と居たい


ただ抱き合って居たい

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桜の花の咲く頃
僕と君は出会った


黒く流れる髪
花より紅い唇
桜の精のような君だった


僕たちは付き合うようになった
映画もいっぱい行った
ドライブもした

桜のになると
必ず桜を見に行った


白い指
小さな手
桜の花びらのような爪


君のぬくもり


僕たちは幸せだった


君が病に倒れるまでは


病院の庭の桜が綺麗で
病院でもお花見が出来るのよと
君は笑いながら
僕の髪についた桜の花びらを取ってくれた


一本の電話


真夜中の病室


君は本当の桜の精のように
天に帰ってしまった


残された
花のネックレスとイヤリング


季節が巡るように
時が巡るなら


また会えると信じてる


だけど
今の僕は一人じゃ
悲しくて生きられない


だけど
今の僕は一人で
つらくて歩けない


忘れられない
忘れたくない
君との想い出


桜の花びら舞う中で
君の面影を追う


桜の花びら舞う中を
僕は一人帰る


桜の花びら舞う中を
僕は一人生きる

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