久々にチェックした、ロシアのスポーツサイト、SPORTCOMに、プルシェンコ選手の復帰がらみの記事が載っていましたよ。
じつは、同じくロシアのスポーツサイト、ALLSPORTにも同じ記事が載ってるんだけど、SPORTCOMは写真つきなんですよね。というわけで、今日はSPORTCOMのリンクをご紹介。
こちら→ http://sportcom.ru/portal/2008/02/18/34733.htm
記事タイトルは『Евгений Плющенко заявил о возвращении в любительский спорт』、日本語にすると「エフゲニー・プルシェンコ選手、現役復帰についてのコメント」みたいな感じかな。キリル文字さっぱりだった灰原ですが、わからないロシア語記事を当たるも八卦で(意味違う)体当たりで機械翻訳かけまくってスケート記事を探してるあいだに、さすがに選手の名前はいくらか解読できるようになりました。Евгений Плющенко、で、エフゲニー・プルシェンコ。キリル文字で「ий」という文字並びがある場合は「ィー」という伸ばし棒的な音なんだなということも最近わかってきました。アルトゥール・ガチンスキー選手の苗字のいちばんうしろにも「ий」がくっついてますよね。
それでは、ロシア語→英語→日本語の三角翻訳で、内容的には怪しいながら、いちおう、記事を日本語に書き取ってみます。
はい、書き取り終了です。お疲れさまでした!
はあー、たしかに本人おっしゃってます。「I am now the world champion of training」。しかし、それ、まんまタイトルにするってどうなのよと思わなくもない。内容的には、いままであんまり知ることのなかったポンちゃんことポンセロ君のいろいろがわかって、灰原には興味深い記事でした。
子どものころはアルペンスキーと両方練習してた、ということなんですが、これは、お土地柄もあるかな。ポンセロ君のホームタウン、アヌシーは、アルプスのたもとにあるんですね。ジュネーブとかに近いんです。ウィンタースポーツがそもそも盛んなお土地柄かなあと思います。
スーパー大回転をやってたんですね。灰原、スーパー大回転も見るの好きなんですよ。なかなか日本のテレビだと放映してもらえないんだけど。山の中を、どひゅーっ、しゅばーっ、と疾走していくの、ホントかっこいいですよね! 岩を、じゃしゃーっ、と跳んだり! ああ~また見たくなってきた。
小さいころからアルペンスキーやってたなら、たしかに、スピードやジャンプにたいする恐怖心はないかもしれないですね。
ちなみに、ブライアン・ジュベール選手&アルバン・プレオベール選手のホームタウン、ポワティエはフランス西部の町で、アヌシーからはけっこう離れています。平野部なので、こちらはウィンタースポーツがさほど盛んなお土地柄ではないと思われます。じっさい、近縁にスケート施設は少ないと、以前ジュベール選手のインタビューで読んだことあります。
さて、ポンセロ君が、何歳でどのジャンプを習得した、とかいうくだりは、ほんとうに圧巻のひとこと。11歳でトリプル5種類、14歳で3Aと4Sを習得。4Tをいつ習得したのかはわかりませんが、ジュニア時代には習得していたのはたしか。ジュニア男子の勝敗ポイントは、基本的に3A跳べるか跳べないか、だというのに、早熟!
驚くべきジャンプの才能は、ジュニア時代から注目を集めていただろうと、想像に難くありません。フランススケ連では、オリンピックメダル候補だと思って期待してるんじゃないかなあ。
12歳からスケートに絞った、というのは、おそらく、トリプルが全部揃ったからかなあと思います。たしかに、10歳そこそこでトリプル全種って、凄いですよね(エリザベータ・トゥクタミシエワ選手はトリプル全種跳べるって、ミーシンコーチが自慢してたなあ)。
しかし、これほどのジャンプの才能がありながら、演技が安定しない、というのが、ポンセロ君の泣きどころ…。ほんとに、安定さえすれば、ワールド表彰台、金メダルも夢ではない才能の持ち主なのにもったいない。メンタルトレーナーとかついているんですかね。
ご本人、バンクーバーのあとは、理学療法士の勉強にもっと注力したい意向もあるようなんで(もちろんそれと競技を続けるか否かは別問題だと思います)、とにもかくにもバンクーバーで悔いなく力を発揮できるように、メンタルトレーニングとか、コーチングとか、それこそ瞑想でもなんでも、精神的に安定する方法が見出せるといいなと思います。
才能的にもったいない位置にいるポンセロ君ですが、もうひとつもったいないと思うのが衣装…。記事に添えられたのは今季の衣装なんですが、灰原にはこれ、どうしても、海苔巻きに紅ショウガがついてるようにしか見えません!
ファッションの国フランスの代表として、もっと滑り栄えのする衣装を探求して欲しいと思います。クリスチャン・ディオールも、アメリカのエヴァン・ライサチェック選手に衣装協力してるくらいなんだから、発祥の地フランスの選手に貢献してもいいと思うんですけどね、ほんと。