選挙は人の闘争心に火を点ける。
普段は大人しそうな人でも、闘争心に火が点けば、普段は滅多に口にしないことでもつい口にしてしまうものである。
「舐めるな」くらいのことは言ってもいい。
三白眼で睨まれても怯むような相手ではないだろうが、日本人はいざとなったら結構怖い、ということは知らしめてもいいはずだ。
◎著者の連絡先
〒102-0093
東京都千代田区平河町1-7-10
大盛丸平河町ビル3階太陽コスモ法律事務所内、弁護士早川忠孝(東京弁護士会所属、元東京弁護士会副会長、元衆議院議員、一般財団法人日本救護救急財団会長・理事、動態的憲法研究会代表、新しい選挙制度研究会代表、一般社団法人産業法務研究会代表理事、国士舘大学大学院客員教授)
参照ブログ
笑顔とやる気の伝導師ビヨンドXプロジェクト(旧鴇田くに奨学基金ビヨンドXプロジェクトのブログ)
http://ameblo.jp/tokitakuni/
新しい選挙制度研究会
http://senkyo.doorblog.jp/
動態的憲法研究会の憲法フォーラム
http://kenpouforum.seesaa.net/
選挙は人の闘争心に火を点ける。
普段は大人しそうな人でも、闘争心に火が点けば、普段は滅多に口にしないことでもつい口にしてしまうものである。
「舐めるな」くらいのことは言ってもいい。
三白眼で睨まれても怯むような相手ではないだろうが、日本人はいざとなったら結構怖い、ということは知らしめてもいいはずだ。
本格的な政権選択選挙にするためには、どうしても衆議院の解散・総選挙の実施が必要になる。
参議院選挙の後、また選挙か、と思われる方が多いだろうが、いつまでも政権が不安定な続いていたのでは、激動の今日を乗り越えていくのは難しい。
石破さんはこれまで本音を隠し続けていただろうが、そろそろ予てからご自分が描いておられたとおりのことをやってしまった方がいい。
伝家の宝刀を抜かれるのは、参議院選挙の結果が判明してから遠くない時期がよさそうである。
勿論反対される方も多いだろうが、政治のこれ以上の不安定化を避けるためには、衆議院の議席数も直近の民意を反映したものにした方がいい。
まだ10日ある、と思うか、後10日しかない、と思うか、置かれた立場によって人それぞれだろうが、票が動くのはこれからだろうと思っている。
くれぐれも息切れされませんように。
参政党は、これから苦しくなるのだろう。
序盤の勢いがいつまでも続くことはない。
週刊文春の威力が発揮されるのはこれからである。
週刊文春一社だけだったらそんなに大きな影響はないかも知れないが、どうやら他の週刊誌もスポーツ紙もこぞって参政党の問題点を取り上げ出したようだ。
マスコミが飛び付きやすい格好の材料が参政党の周辺には沢山あるようである。
悪名は無名に勝る、とは言うものの、報道される内容によって随分影響は異なるものだ。
話題になった、などと喜んではいられないだろう。
熱中症のリスクで高齢者の方々の投票率が伸び悩むことは覚悟した方がよさそうだ。
結局は、若い方々や無党派層、中間層の方々の投票率如何で当落が決まりそうな予感がしている。
負けられない選挙、とアピールしている政党があるが、そういうアピールが多少なりとも利くのは、固定支持層がある既成政党だろう。
しかし、一般的に言えば、守りの選挙はなかなか難しい。
暑くて大変だろうが、残された選挙期間、徹底的に攻勢に出て欲しい。
この選挙は、どこまで行ってもゴールも見えず、底も見えない難しい選挙ではあるが、最後の最後まで力を尽くしていただきたい。
トランプ大統領としては、与しやすいと思っていた日本が意外に強かで手こずっている、というところが実際かも知れない。
今の日本は決してレームダック状態ではないが、しかし現状では日本側から大幅な譲歩を引き出すのはさすがに無理なのかなあ、という感触ぐらいは得ているはずだ。
結局は、参議院選後の日本の政治状況を見るしかない、とでも思っているのだろう。
直ちには結論を出さないというのが、今の結論ということだろう。
ディールに拘るのであれば、当然の結論ということになる。
石破さんの後に誰が出てくるのか。
それを見極めてから、徐に次のステージに移ろう、というところだろう。
今は、そうするしかない。
あの書簡は、結局は交渉期限の先送りの通告書だったようで、トランプ大統領としてはあくまでディールで決着を付けたいと日本側に要望してきた文書だったと理解しておくのがよさそうである。
英語には堪能だと自負していたはずの玉木さんもうっかり早とちりをしてしまったようである。
これも先入見のなせる業なのかも知れない。
私たちには若干そういう傾向があるので、重要な公職にいて並々ならぬ発信力の持ち主はくれぐれも早とちりして間違った自分の認識を世間に広げてしまうような軽率なことは絶対にされないことである。
おう、玉木さんでもやってしまうのか、と思うが、これからの玉木さんのポジションはもっともっと重くなるはずだから、くれぐれも慎重に。
日本の選挙も大分物騒になってきたことは間違いなさそうだ。
候補者への殺害予告があちらこちらで起きているとの報道があったが、思い込みの激しそうな人が最近はあちらこちらに出没しているようだから、候補者の皆さんも応援スタッフの皆さんもくれぐれも気を付けていただきたい。
もっとも、これで候補者の皆さんが街頭に出るのを躊躇するようになると、選挙には明らかにマイナスになる。
特に、現時点で選挙情勢がどうも芳しくない、と報道されてしまった候補者の陣営にとって。
うーん。悩ましいなあ。
世の中には愚かしいなあ、と思うような人がいることは否定しないが、だからと言ってその人たちの知的レベルが低いなどとは思わない。
どなたの一票も価値は一緒。
少人数での投票には問題が生じうるが、投票者が万を超えるようになれば、ほどほどの結論になることが多いと思われる。
勿論知的レベルに応じて票の価値が変わるような仕組みも考えられないではないが、知的レベルの区分は難しく、すべての人が納得できるような仕組みを作ることはまず不可能だ。
私は、現行制度で特に問題はないと思っている。
有権者には、間違った選択をする権利がある、たとえそれが愚かな選択であっても。
私は、そう割り切ることにしている。
まだ怒り出すには早いと思うが、私たちはアメリカにもトランプ大統領にも過剰な期待はしないことだろう。
日本は、アメリカとはとてもチームは組めない。
アメリカと同じ夢を見ることは、もはや不可能である。
自民党にはとても無理な仕事だが、日本は参議院選挙が終ったらアメリカとは独自の道を歩まざるを得なくなるだろう。
アメリカが日本をそういう道に追い込んでしまったのだから、アメリカは文句は言えないはずである。
韓国も然り。
いつまでもアメリカの言いなりになる、などと侮らないことである。
一寸の虫にも五分の魂はある。
大勢の国民が生活苦を訴えるような時代になっているというのに、自民党はどうもそういう多くの国民の声に応えるような政策を打ち出せないまま、ズルズルと敗戦への道を歩んでいるような印象だ。
減税は出来ない、現金給付の方が大方の国民にとってはいいはずだ、などと言い張っても、まず大方の国民には届かない。
ただただ自分たちの既得権益を護るために動いているような印象しかない。
国民に対してアピールする力を失った自民党。
無党派層、中間層から見放されてしまった自民党。
おかしな政治勢力が台頭し始めている元凶は、やはり自民党にあると言わざるを得ない。
米一揆は辛うじて起きないで済んだが、票一揆は起きるかも知れない。