仮面戦隊ゴライダー を観た。 | 無敵動画堂高田のブログ

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仮面戦隊ゴライダー をようやく観た。
かみさんが、レンタルで借りてきてくれたのです。
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以下、ネタバレ有の感想






















 全体的な感想としては、そこそこ面白かった。
 ただ、正統派の面白さというよりは、変化球としての面白さ。

 まず、「ゴライダーというとんでもないキャラクターを主役に据えた上でどんな作品にするのか?」 という部分に興味があったのだが……。
タイトル詐欺じゃねぇか!!
 予告編には第1話~3話全てにおいてゴライダーがメチャメチャ目立つ形で出ていたが、実際の作品への登場は、第3話のクライマックスに、ちょこっと出るだけ。
 脚本的には、ゴライダーは登場する必要がこれっぽっっっっちも存在しない
 映画「仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦」においての方が、よほどきちんと作品内容に絡んでいたという、意外過ぎる企画。
 ゴライダーが登場しなくても話が成立する、どころか、むしろ作品内での異物
 出ない方が作品のまとまりがいい位の存在だった。
 が、作品のまとまりと、商業的な存在感はまた別で、商業的には、ゴライダーのインパクトは絶大で、まず作品に興味を持ってもらうという点で、必要不可欠な存在。
 だから、作品にいなくてはいけない存在でもある。

 つまり、作品のタイトルにもなっていて、必要不可欠な存在であるゴライダーを、作品内で「異物」ととられても仕方のない存在にしてしまう、という、変な作品だったのだ。

 ゴライダーの存在を、ストーリー、ドラマ上は全く排除してしまうことにより、まともに、普通に進行する作品に。
死んでしまった仮面ライダー達ばかりがいる世界に迷い込んでしまった、生者・エグゼイド=永夢。
この世界は一体何なのか?
現実世界はどうなっているのか?
永夢が見つけた謎の数字の意味は?
永夢と死者ライダー達との友情……。


 視聴前に、ゴライダーという変なものの存在が明かされているがゆえに、作品が普通に進行するという時点で妙な(まともではない)面白さが出てくるという倒錯感!

 ブレイドを視聴していた人でないと絶対に理解不能なオチ!
 が、あくまでニッチ層をターゲットにしている事を考えると、別に間違いではない。

 仮面ライダー4号が、「ドライブ外伝」であると同時に「555後日談」としての性格を持っていたように、今回は「エグゼイド外伝」であり「剣後日談」だったわけですね。
 でも、仮面ライダー4号の「4号」は、一応ちゃんとストーリーにも絡んでいたぞ(笑)。
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 今回は、もしゴライダーがストーリーに絡んできたら、とてもじゃないが「剣後日談」なんてまともな話は展開できなかったわけで。
 でも、「剣後日談」なんだとしたら、クライマックスを飾るのは、突然出てきたゴライダーじゃなくて、剣キングフォームに飾って欲しかったりもするのです。

 ゴライダーという存在が、
作品最大の異物にして、最大のセールスポイント。
 そしてその矛盾が
作品のまとまりを破壊してしまっており、
 が、その矛盾こそが
最大の魅力になっている作品。

 なんだか変なものを観れて、これはこれでとても面白かった。