山のぐろぶ -43ページ目

富良野岳G尾根

白銀荘ベースのプライベートツアーの3日目は満を持してG尾根へ。
天気は晴れ。最高のお膳立て。

真っ白な十勝の山々から大雪山までくっきりと見えていました。
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やっぱりここは眺望の良い時に登らなくっちゃね。

今回のお客さんは一昨年のトムラウシの大きな遭難があったときに、幌尻のツアーで増水した川の渡渉で中止にした時からの方。昨夏のクワウンナイは増水で中止して連日雨の中を十勝とトムラウシの日帰りをしたときに白銀荘に泊まったのがきっかけで、ぜひ白銀荘でスキーツアーもと急遽のご依頼を頂いたのでした。
なので天気には気をもんでも仕方が無いのですが、とても気にしていました。
まあ蓋を開けてみればジンクスを打ち破って3日のうち2日を日焼けするような天気の中で山と雪を楽しむことができたのでした。なにに感謝していいかわかりませんが、とにかく感謝です。
ありがとうございました。

以下
3日間の写真
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4日の表面霜 とても綺麗だったが、ルーペで見ると幾何学的な模様が不思議でした
それほど影響はなさそうですね

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足慣らしに前十勝の麓を滑る 大地にランダムに落書きをしているよう

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小気味よく登り返してたくさん滑る。 これが僕のスタイル…かな?

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見下ろせば樹林帯 ここはみごとなエゾマツの森

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見上げれば不思議な雲 上空の風が非常に早い

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日が傾くまで滑りましたよ

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5日は雪 ときどき強く降る 今日は林のツアー

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ナマコに顔を出してみたけど…

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6日G尾根 展望が…

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樹林を抜けると風の通り道

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ちょっと降りて風のないところで山を見ながらの憩いのひととき

三段山麓

三段山2日目。
朝から雪。
登り始めると一段目には、ガスもかかっている。
作戦は変更に変更。昨年までのガイドの山小屋さんのツアーのお手伝いでこの辺りの地理が線が面になったので、一段目でダメならと一旦標高を下げる。
風もついているようなので今日は樹林帯からでないことにして、斜面を繋ぐ。
ズンズン降り積もる雪のおかげでとても楽しい。
午後には回復という天気予報だったけど、待っても芳しくなさそうなので30分早めに切り上げ。
嬢王お帰りルートでシールを外していると2人滑って行った。続いて入るとなんと2人分の遠慮がちなトレースしかない。なのでとてもいいところを滑らせて頂きました。
玄関の前でスキーを履いて玄関の前まで滑ってこれる環境には感謝!
今日も、昼寝と温泉付きなのでした。

表面霜

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三段山付近3日の気温と4日朝の冷え込みで結晶の大きな表面霜に覆われていました。
日中の風は南東で森林限界以上は支尾根を強い風がクロスロードしていました。風の当たったところでは表面霜は吹き払われていましたが、直接風の当たらないところにはその時点でかなり大きな吹き溜まりができていると思われます。
樹林帯内も表面霜の下が柔らかいので今すぐ悪さはしないとは思われますが、東側・北側の斜度のあるところは今後の推移を見守る必要があります。
またスキーヤーなどによる斜面の利用状況によって表面霜がきれいに残っているところといないところができています。
残念なことに5日は雪の予報ですので、降雪が表面霜を覆い隠してしまいます。表面霜は異方性結晶のため結晶の結合が悪く極端に安定化しにくいものとされています。
カナダではしばしば11月~12月の表面霜の層からの大きな雪崩が2月や3月に起きているようです。

僕も可能なかぎり雪面の表面霜を息で吹き飛ばしてみましたが、山が大きすぎて全部は飛ばすことができませんでした(笑)。

三段山

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今日から白銀荘をベースにプライベートガイド。初日は前十勝と三段山に。天気がよく、素晴らしい1日になりました。
白銀荘の玄関先までスキーを履いてきて温泉→仮眠→ご飯→睡眠ととれるのはいいですね。

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朝の千望峠。

今日のアサイチチェック

おはようございます。
今日も移動中につき簡易チェックです。
今日も天候はよく気温も上がる予報。朝5時の時点で札幌マイナス3℃、現在砂川でも同気温です。
空は雲がかかっていますが時折空も見えます。雲は中層にかかり雲量は5程度。視界は無限大ではないものの2キロメートルはあります。
昨日の昇温で雪の表面はだいぶクラストができていましたし沈降を示すブッシュの根元のコーンもできていました。
各地の情報を聞いても積雪の不安定要因は少ないようです。
日本付近は850hPAの高層図ではマイナス12℃とマイナス6℃の等温線が北に押し上げられています。ちょうど地上天気図の高圧帯と重なります。500hPA図はマイナス30℃とマイナス36℃の等温線の間隔が大きく広がっています。このあたりに冬と春の境目があるのかもしれません。
今晩から明日にかけて本当に久々に温帯低気圧が通過します。通過するのも北海道より北になりますので昨日の節分を境に春の兆しが見え隠れしてホッとするような淋しいような複雑な気分ですね。
ヨーロッパでは寒波のあとに記録的な高温になったところもあるようで融雪洪水などが起きたようです。
春もゆっくりきて欲しいと願うばかりです。

ニセコ

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b.c.map札幌のイベントのお手伝いでニセコへ。
今日はシールを使わないツアーというお仕事でした。
雪はしっとりしていましたが素晴らしい天気に皆さん満足でした(と思います)。
終始羊蹄山がよく見えていました。

今日のアサイチチェック

おはようございます。
簡易でいきます。
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《IMOCより AMEDAS気温》

今日のポイントは昇温です。現時点で北海道の日本海岸ではプラス3℃~4℃に気温が上昇しています。
雪は全体的にぐっと沈降し、重力線にそってクリープします。全体的に雪が安定していく方向にあると思いますが、ノール地形には少なからず引き裂きの力がかかっているので剪断する可能性を孕んでいます。一昨日まで強い風で吹きだまった箇所にはとくに注意して行動しましょう。

昨日から冬型の気圧配置がゆるみ、全体的にカットオフのような小さな高気圧や気圧の尾根が次々と通過するような天候パターンです。当然これらの高圧部の間は低気圧や気圧の谷があり、850hPAの場の気温はマイナス6℃線が北上していますが、500hPAの面の気温はそれほど大きく下がりません。なので上空が冷たい不安点な大気の可能性を残した状態になることも考えられます。こちらもAMEDASや衛星画像を活用してこまめにチェックです。

美瑛の丘 スノーシューツアー

札幌山岳ガイドセンターのスノーシューツアーで美瑛の丘に。これまで北瑛、五稜とやってきたので今回は水沢にいきました。
冬型が緩みときおり日がさすような中をのんびりキタキツネやエゾリスの足跡をたどりながら歩きました。
お昼は共生のピクニックさんでおいしいサンドイッチとスープを頂きました。
スノーシューで現れたのでお客さんもご主人もびっくりでした。

今日のアサイチチェック

おはようございます。
しばらく続いた冬型がやっと崩れた気圧配置になりました。
札幌真駒内の空も雲量3-4程度です。
風も穏やかでいい1日になりそうです。
しかしながら昨日までの風雪で日本海側各地の積雪は風下側にスラブが発達していて、「ニセコ雪崩情報」などによるとかなりの厚さに堆積しているようです。
地形に対して十分な注意が必要かもしれません。
今日は好天、明日は暖気が入ります。風の影響を受けてない場所でも雪の沈降・クリープが進みます。安定化に向かう反面雪崩たら規模が大きくなる可能性があります。
しっかり経緯を見守る必要があります。

バカ雪のなかのツアー

バカ雪とともに帰ってきた感がありますが、まさにそれを実証するような一日。
札幌国際は40センチ近い新雪が積もっていて、The Dayを予感させるも、山頂付近は強い風で意外と悪い。
とりあえずコースの新雪を滑るがちょっと深いところにはいると止まってしまうような感じ。
ある程度人が滑ってなんとかこなれてきたものの、やはり柔らかいところはNG。
終始ゲレンデを滑った一日になりました。


しかし、いろいろな方から「大丈夫だった」と聞かれますが、一昨日は間一髪で通行止めをまのがれてきたようです。悪運強し。

以下NHKのニュースから
大雪のため、福井県内では北陸自動車道や国道8号線といった幹線道路がまひ状態となっています。このうち国道8号線ではおよそ13キロにわたって車が立往生しています。
福井河川国道事務所によりますと、30日午後9時ごろ、福井県敦賀市と南越前町にまたがる敦賀トンネル付近で、大雪のため車が動けなくなったのをきっかけに、トンネルを挟んで13キロ余りにわたって車が立往生しているということです。国道事務所が現場を確認したところ、このうちトンネルの北側には10キロにわたっておよそ150台が止まっているということです。国道事務所は、国道8号線を福井県の越前市塚原と敦賀市田結の間で上下線とも通行止めにして除雪作業を行うとともに、雪で動けない車の救出活動を進めています。通行止めの区間の外側では、午前7時半現在、規制の解除を待つ車で渋滞が起きていて、ドライバーからは「状況を確認できずに不安だ」という声が聞かれました。また、北陸自動車道も、午前0時ごろから通行止めとなる区間が相次ぎ、午前8時現在、上りが福井県の武生インターチェンジから滋賀県の木之本インターチェンジまで、下りが滋賀県の長浜インターチェンジから福井県の今庄インターチェンジまで、それぞれ通行止めとなっています。この区間では、少なくとも福井県内でおよそ200台の車が雪のため動けなくなり、ドライバーが車内で一夜を明かしました。中日本高速道路によりますと、路上には50センチ以上の積雪があり、動けなくなった車を1台ずつけん引していますが、通行止め解除のめどは立っていないということです。
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サンダーバードも車両の前に雪が溜まって立ち往生

今日のスキーもこんな感じだったぞ!