山のぐろぶ -41ページ目

今日のアサイチチェック

おはようございます。
今日のポイントは降水の相つまり雨か雪かというところです。
札幌市内昨日夕方頃から雨になりました。それほど強い雨ではなかったのですが足元の雪はみるみる降ってきた水に取り込まれて表面が沈んでいきました。こればかりは現地に行ってみなければわかりませんが、雨が降ったところをかろうじて雪だったところでは積雪に違いが出てきますね。
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《気象庁HPより AMEDAS気温0600》
さて今朝の気温です。札幌近郊は概ねプラス気温。湿度は95%と高いですから山に吹き上がる風も高度によって気温差がないです。札幌国際スキー場の山頂のライブカメラ気温もプラス気温0.4℃・中山峠道路情報ではマイナス3.4℃となっています。
850hPAの高層天気図を見ると昨夜21時のもので札幌付近にマイナス6℃の線がかかっています。この線は西側が南に下がっていますのでこれ以上気温があがることはなさそうです。
このあと再び気温が下がる予報がでているので再び凍結になる兆しありです。道路の運転には十分注意しましょう。
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《KMAのHPより》
日本列島を包みこんでしまったような低気圧です。前線をともなっているので温帯低気圧です。春と冬の空気のせめぎあいが始まっています。
このあと千島列島で猛烈に発達します。北海道は冬型になり、北分の方向から風が吹き込むみこみです。

三角山から藻岩に登る

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札幌の街の裏山(?)にいってきました
都市の山登りを感じさせる山並みでしたが、動物の痕跡(犬らしきものも多かったけど)も郊外の山よりあってなかなか楽しめる山でした。なのでこんどは夜中に歩いてみたいと思います。
写真は大倉山シャンツェ山頂から。うまいソフトクリーム売ってます。

朝里岳BC

久々の朝里岳へ。
このところの天候と昨夜からの風の影響でだいぶ変わっていた。

森林限界は風が強く、風下には新しいスラブが90センチも積もっている。
週末のためにピットを2個掘って、森林限界を後にして
これからの季節の風が強い時のために高い尾根に囲まれた低い尾根を探しに行く。
いくつかの候補のなかからいいところをチョイスして一本滑る。
樹林帯の中の北斜面はスキーが良く走り気持ちがいい。

今日は朝のチェックで昇温をポイントにしましたが、今日のポイントは風でした。
現場に行ってみればマイナス6℃とまずまず雪には影響の無さそうな温度でした。
下層暖気・上空は冷たいままなのでしょうか。大気の不安定要素をうけてかアラレが一日中降っていました。$山のぐろぶ
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今日のアサイチチェック

おはようございます。
今日のポイントは昇温です。
冬も終盤の兆しが天候にも現れ始めました。
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《気象庁AMEDASデータより》
北海道の地上気温ですが道南部を中心に西から暖気の流入で気温が上がっています。
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札幌付近未明に降雪があるようですが、気温からして雨と雪の境界線ギリギリの雪という感じでしょうか。
しかし予報では5℃まで気温があがるということなので雪質が大きく変わることが予想されます。日照もあるようなので南向きの斜面ではさらに積雪が変化し沈降します。また昇温の場合斜面の向きに関わらず影響があるので山全体に影響を与えるということを考慮して行動しましょう。
これからは早くも北斜面狙いのツアーにシフトというところでしょうか?
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《15日21時高層天気図 500hPA・850hPA・IMOCより切り抜き》
昇温は明日まで2日間。一旦落ち着いて、予想にバラツキがあるものの21日からは再び昇温の可能性があるということです。



レスキューの座学講義

オコタンペの後はダブルヘッダーで北海道雪崩研究会の本講義の前に基本クラス向けの雪崩レスキューの概要をレクチャーしてきました。
毎度のことながら終わって思うことは「もっと準備しておけばよかった」ということです。
時間が取れずとは毎度の言い訳なのですが言っても仕方のない言い訳ですね。
レスキューも色々なやり方がありますが各場面で押さえなきゃいけないことを伝えたつもりですが、メリハリに欠けるしゃべりになっていたのではと反省しています。

あとはフィールドで練習するのみ!

オコタンペ西岸の森

札幌山岳ガイドセンターのスノーシューツアーでオコタンペ湖西岸の森へいきました。
天気は快晴!凍結した湖を渡り、恵庭岳と小漁~漁岳を眺めながらのハイキング。
夏は湿地帯であるオコタンペ湖の西岸に広がる扇状地は札幌の開拓前の原風景をなのではないかと思わせてくれます。
広い湿地帯の脇にはアカエゾマツを中心とした植生が広がり、扇状地を山に詰めていくとハルニレやヤチダモの大木がありその中を小さな流れがクネクネと蛇行していました。斜面を見上げれば大きなミズナラの木もありました。
原始の風景の中で、ふと熊穴に出くわさないか不安になるのでした。
大木を探しにクロカンツアーでも面白いかもしれません。
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凍結した湖を渡り始めると恵庭が見える
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広い湿地帯と小漁岳
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胸高直径3mはありそうなトドマツ
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クリークがたくさん
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恵庭岳:あまりこの角度からは見ないです
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オコタンペ湖から小漁岳を振り返る

今日のアサイチパウダー

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雪が降って南区は晴れたので藻岩山へ。
道が渋滞していたのでスキー場まで10分もかかってしまった。
うさぎ平でライバル4人と滑りまくって、気がつけば12本。
日が陰って雪面が見えなくなったので帰ってきました。

板をブラックダイヤモンドのGURUでいったけどめちゃくちゃ面白い板だと思いました。
軽いし、適度に張りがあるし、僕みたいなユーザーにはぴったりですね。
みなさん使ってください。あ、売ってるところがないか(笑)。

滑っていたら、なにかの撮影の人に声をかけられて2本映像を撮られました。
誰もが敬遠して滑っていないコブラインにまっすぐアプローチの道から飛び込んでいくところと、山頂をバックにアプローチの道を小回りで滑るところ。
衣装がいいですねと言われましたが、ジャケットは雨具の上なんですけど…(笑)
誰かそんな映像をどこかで見かけたら教えてください。


今日のアサイチチェック

おはようございます。
2日さぼってしまったアサイチチェックです。
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概況は道東方面に昨日一日ほぼ停滞していた低気圧は東にそれ始める動きをはじめました。
しかし天気図を見ると北海道の東半分は狭い等圧線のなかにあり、風による影響を受けそうです。
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札幌近郊の山は昨日一日で降った雪の影響がポイントになるでしょうか。
さっころ小金湯のAMEDASで積雪深が昨日0時:49cm→81cmになりました。同小樽:101→116・同札幌:58→85。山間部は風の影響もあったでしょうから、慎重な行動が望まれます。
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本日の予報は西風、海上の風は7-9m/sとそれほど強くない模様です。
天候は曇ときどき雪の予報ですが、石狩湾に強い雲が入っているので、札幌市北部~中央部には降るけど南部降らないという天気ではないでしょうか。交通網が心配ですね。気温もマイナス4℃前後なので車の運転には十分な注意が必要ですね。

2月に札幌に帰ってきたら、南東斜面に日光による融解凍結クラストが結構出来ているので日射エネルギー量を調べてみました。すべて札幌の気象台のデータです。

12月の晴れ日
12/2 日照時間7.9h:7.58MJ(メガジュール:1MJの熱量は3キロの0℃の氷を解かす熱量)/平方メートル
12/27 6.1h:7.25
1月の晴れ日
1/11 7.6h:9.48
1/15 8.2h:10.58
1/27 7.8h:10.93
1/29 7.2h:11.53
2/2 7.1h:10.73
2/12 7.6h:12.15

ちょっと良くわかりにくいデータですが、日射による熱量が季節を追って強くなってきているということです。特筆すべきは2/7 のデータですが2.8時間の日照で7.31MJの記録です。12/2のほぼ一日晴れた日の熱量と同じです。
それと太陽の南中高度が2/14日現在33.8°になっていますので、南向き33.8°の斜面は11:30すぎに最も効率よく日差しを受けるという理屈になります。
そろそろ日射量を無視できない季節になりました。

狩勝山

札幌山岳ガイドセンターのツアーで狩勝山へサブガイドで行きました。スノーシューの組とスキーの組があるのでぼくはスノーシューを担当。
今回はフランス生まれのお客さんが2名がいて国際色豊かでした。
「かりかちやま」にちなんで「かちかちやま」のお伽話でもとネタを仕込んで臨みましたが、ウサギも出てこなかったのでやめました。
道東方面が風雪が強いという予報でしたが、日高北部も山を卓越する強い風がありましたが風に負けないで歩いてきました。

定山渓天狗岳

定山渓天狗岳に行ってきました。
白井川の渡渉や天候、雪の条件などなどを加味すると今がワンチャンスという感じでした。天気予報も前日より崩れ方が遅れるような気配だったので中央ルンゼに出発。
渡渉はスノーブリッジを使って簡単に渡れました。雪が少なく沢の凹凸もあったけど天狗平までは作業道を利用してピッチ。そこで積雪の構造をチェックして出発。ここでの判断は融解凍結クラストの上の含水率のある雪は結合がよく安定していると判断しました。
傾斜のきつくなる斜面をスノーシューで登り、デルタの基部でアイゼンに。そこからさらにきつくなった傾斜を上がって稜線。天気が良いのできれいな空と雪山を楽しみました。
約5時間で山頂着。
稜線から降りるところで長靴の兄ちゃん(あんちゃん)が登ってきました。ぼくらがワンポイントロープを出して降りていると再び山頂を往復して兄ちゃんが降りてきます。
そのあと同行者が雪崩を誘発。写真をとろうと思ったところスキーヤーじゃなくて雪崩が降りてきました。幸いにも誰かが巻き込まれたり、怪我したりということはありませんでしたがミステイクでした。
原因は40°台後半の斜度と融解凍結クラストの上の雪の結合の悪さだと思います。
先に降りた人がいたのでなだれを知らせましたが、姿を確認できません。その後デルタ基部付近で走路に登りトレースが消されていました。下りのスノーシューの痕を確認しましたが、念のためにと同行者には先にスキーで下ろさせて先行者を確認してもらい、デブリをゾンデで捜索しました。デブリは高さ0.8-1.5mで主だったところを素早く終わらせて山を駆け下りると、雪の上に「OK 確認」という書き置きがあり、程なくして同行者と合流。
反省点の多い一日でもありました。
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天狗平から山頂部
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クマゲラによる「皮剥ぎ」 シロアリを養殖してるんじゃないかと思うような行動 一晩でダケカンバを丸裸にしたことも
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デルタフェース
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中央稜
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青い空と白い山
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山頂から余市岳
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このあと左下まで流れ下った
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デブリより上を見上げる