山のぐろぶ -42ページ目

恵庭岳

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支笏湖ブルーを見下ろす恵庭岳へ行ってきました。
天気がよく目にするものの全てが美しすぎてシビれました。
今から40年近く前の1972年の2月5日と7日にこの山から滑降競技が行われました。そんな歴史と森の履歴のある山です。
家から車で30分さらに歩いて5時間のところにこんな場所があることが素敵です。

コースは冬の定番北東尾根。スノーシューで岩塔の下まで行き最後はアイゼンとピッケルの出番です。
800mより上は積雪が少なく殆ど全層がしもざらめという急斜面には最悪な雪でしたが、最後は気合と根性で乗り切りました。

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木々の間から見える頂上岩塔
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ちょっと近づいた頂上岩塔
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ウサギの足跡と頂上岩塔
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もうちょっと近づいた頂上岩塔
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952からの登りで苦しめられた結晶。足元が蟻地獄のように崩れてなかなか上がれない。ザクザクの雪を頭に来て一粒かじったら独特の食感。ルーペで見てみたらきれいなしもざらめでした。
積雪深が少なく夜間に冷える場所なので温度勾配が潜在的に強いのでしょう。日の当たらない北向きの斜面ではじっくり結晶が作られるのだと思います。表面は4センチほど融解凍結クラストですがその下はほぼ全層(ほとんど層をなしていない)がしもざらめなのでテストをすると、円柱テストとCTでは大きく差が出ます。写真のグリッドは1mm。何年か前の3月に雪崩による事故がありましたね。
今日は崩壊するような壊れ方をするので雪崩より滑落のほうが怖い雪質でした。とくにスノーシューを履いてのトラバースは緊張しました。
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やっとたどりついた岩塔。

以下 山頂からの景色
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帰りがけにFULLでピットを掘りました。
積雪52cm、表面の融解凍結クラスト(半分シモザラメ化)の下は全層しもざらめとこしもざらめだったので掘るのがとても楽でした\(笑)/
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こちらも温度勾配がとても強いと見えてとても大きな結晶になっていましたよ。
CT(シャベルコンプレッションテスト)で評価はE(日本表記4)
Fructure CharacterはPCかBKN 面発生は心配がなさそうですが下りの急斜面で足元が崩れての滑落には要注意です。
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何度も岩塔を振り返りながら帰りました。

今日のチェック

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《24時間降水量 11日6時  IMOCより転載》
アサイチチェックが送信されていませんでした。

結果から言うと今日は日本海岸・小樽~積丹~ニセコ~寿都方面は「The Day」でしたね。
ちょっと降りすぎの感もありますが、3連休の初日から楽しめたのではないでしょうか。

昨日は白井岳と余市岳で日中に遭難騒ぎがあったようですが、皆さん無事だったのでしょうか。

明日は変則的な東分の含んだ風周りになります。大雪をもたらした「寿都湾小低気圧(笑)」は東に去っていく予定です。
日本海岸はそれほど風の影響はなく穏やかな日になることを希望します。

朝里岳東斜面

b.c.map札幌のイベントで朝里岳へ。
雪の予報だったけど、アサイチチェックで確認していた楕円形の渦のおかげで午前中はこの上ない晴れの天気でした。
東面を2本、雪質を求めて吊尾根からの北面に行くがここで強い雪に掴まってしまった。
再び東面に戻り、一段上がってからおかえりコースで下山。
登って登って滑りまくる というツアーでした。
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梢にも降り積もった雪 大きくきれいな結晶でした
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光の眩しい樹林帯 晴れた日の冬山の景色は病みつきになりますね

滑走1本目
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滑走2本目
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滑走3本目
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雪面が見えなくてもぶっ飛ばす VGグリード

おまけのきのこ
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今日のアサイチチェック

おはようございます。

札幌の真駒内の気温はマイナス4℃・天候はまだ暗くてわかりません。
レーダー解析画像を見ると手稲区から中央区の北部にかけて雪が降っているようですが、降水域の範囲が狭くなっています。
風解析図・予想図では石狩湾の北の沖合から寿都の沖合かけてに楕円形の風のヨレがあります。気圧の谷の影響か、千島に抜けた低気圧に呼応する地形の影響かわかりません。ひまわりの画像でも渦の中心は空白域で、北西の季節風はこの空白域の南を回りこむようにして入ってきていますので西側~南側は雪雲がかかってきます。雪がふるかどうかは狭い範囲の話なのでレーダーの画像やひまわりの画像でメソスケールの降水をチェックするのが良いようです。
AMEDASを見ると現時点で降っているのは、道南部では手稲・寿都・松前~函館にかけて。午後になるとこの風のヨレがなくなるので道南は全域で雪になる予報が出ていますが、風の収束などでばらつきが出るのかもしれません。前述の風の予報を追っていくと午後から石狩湾は北風と北西風がぶつかりある形になるので石狩低地はちょっと降るのかもしれません。わかりませんが…
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《さっぽろお天気ネットより転載》

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《IMOCより転載》

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《雲量予想・低層雲 IMOCより転載》

今日はbcmap札幌のイベントで朝里に行きます。
ゲレンデのライブカメラは降っていませんが風による波のようなものが写っていたのが気になります。

上川天幕山

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札幌山岳ガイドセンターのツアーでスノーシューを履いて上川にある天幕山にいってきました。
一日を通して快晴、風はなく、とても気持ちの良い雪が積もり、積雪の表面には大きな六片の新雪の結晶がキラキラ輝いていました。
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ラッセルラッセル!新雪が35センチほど積もっていましたが、昨日一日締まっていたのでちょっと重かった。スノーシューのラッセルは足を上げなければいけないぶんだけ辛いですね。
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武華山が見えます
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表大雪が見えます。雪面の結晶のキラキラも綺麗でした。
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記念撮影~
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日が傾きかけた大斜面を降ります。テレマークっぽいですがスノーシューです。

今日のアサイチチェック

おはようございます。
札幌真駒内は晴れ雲量は2~3程度、気温はマイナス6℃。
今日は予報をみても穏やかな1日になりそうです。
北海道付近は北風の冬型。腰の重い低気圧はやっと動き出した感じです。
明日以降西日本に寒気がゆっくり押し寄せそうです。年末と同じようなパターンになるのでしょうか?
今日はスノーシューツアーで上川です。ラッセルきつそうですが天気がよいので頑張ってきます。

長白稜

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ツアーがキャンセルになってしまったので国際スキー場に行った。
駐車場はいくつもの旋風が舞い、ひどく寂しい風景だったので
風裏に散歩にいくことにした。

目的は
積雪のチェック
滑りの改善の確認
原生の大木をさがすこと

今日はアスペクトをお休みにしてハボックを持って行く。
まずは序の口斜面でテストピットを掘り積雪をチェック。風の巻いてくるすぐ裏にありながらまずまずの安定度だ。
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序二段を最後まで滑っていままで通ったことのないところを歩く。ミズナラやダケカンバ、アカジナの大木を縫うように歩いて三段目斜面を滑る。日の当たるところは下の方にクラストがあってゴリゴリした感じ。
股下40枚目ぐらいの斜面を登っているとシールにトラブル。両方ズルンボ。テーピングとバンドをこれでもかというくらい巻いて登る。クラストが気になったので再びピットを掘る。こちらもまずまず安定だった。
さらに奥に行こうとするがシールがどうにもならなくなりテーピングやらなんやらで直すのも億劫になり戻ることにした。
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924の東面は誰か滑った痕があると思って近づくと、雪庇のかけらが流れてきたものだった。
「危険地帯」を「どうしても」横断せねばならない状況になった。適当に駆け抜けて最後は序の口を気持よく滑って終了。
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ピットデータは
雪の掲示板にアップしました。
SPINデータもご参考に。



こめぞり

山のぐろぶ-CA3A3590.JPG

こめぞりの製作を受注した。

デザインはいろいろ考えたけど、たまたま新聞の広告になっていた寅さんにした。そりは「男はつらいよ丸」と命名。
部長にはぴったりだけど、面白さがわかるのにはまだ10年早い。
親は夜更けに笑いが止まらない。

今日のアサイチチェック

おはようございます。
今日は簡易で。

ポイントは風です。西~西北西で強く吹きます。雪のたまる地形はスラブの形成がポイントになるかと。寒さが逆戻りしているので凍傷にも気をつけていきましょう。


札幌の朝の天候は晴れ()気温はマイナス6℃。真駒内はうっすらと新雪が積もりました。
定山渓と札幌国際山麓はマイナス10℃~マイナス11℃。
日本海の風12~13m毎秒西北西 午後には西よりになり風速が収まる予報。
AMEDASの観測点小金湯24h降水が5mm HSは57cm

気圧配置はSPASオホーツク海に発達したL(976hpa)北進
東北日本海岸に移動性H(1016hpa)で東南東進。気圧差40hpaの南高北低。
850T マイナス16.3℃
500Z低圧部中心が北海道の北部を通過 偏西風蛇行部と一致して背の高い低気圧。
ひまわりは日本海は離岸距離の長い筋状。

今日のアサイチチェック

おはようございます。
札幌真駒内は朝から快晴ともいうような空模様でしたが、アップしようとした途端に大雪に見舞われまして、一部修正してアップします。

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《上からASAS(地上天気図)・FSAS24(24時間予想地上天気図)・FSAS48(48時間予想地上天気図)》
天気図やAMEDASのデータを見ると昨夜半には低圧部の中心線が北海道の東側に移ったようで、南風でやや気温が上がっていた状況から一気に強い冬型になりました。4日・5日・6日と日替わりで晴れ→雪→晴れと春分のころのような天気でしたが、ASAS・FSASを見る限りはこのあと3日間は冬型が維持されるような予報です。低気圧の動き方は再び東にブロックされて比較的北海道に近い樺太からベーリング海に留まるような感じです。
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《衛星画像 IMOCより転載》
石狩湾には北北西の風が入るので今日は雪が振りやすいパターンになる上に、雲の画像を見ると極東のエジンガ付近の峡谷地形から強烈な筋状の雲が石狩湾に入っているので、地形や場所によっては強い降水があるのかもしれません。

風は昨夜の段階では日本海に18m/sを越える強風域が予想されていましたが、現在は明日まで15m/s程度の北西風になっています。
850hPAの天気図からは北日本と本州日本海岸はマイナス12℃以下にあり数日前に戻っています。またマイナス24℃のラインも南下しています。スキーがすべらないくらいの詰まった雪が来るかもしれません。

今日は久しぶりのオフ。
ゆっくりしたいところですが、練らなければいけないものを全く手を付けていないのでかなり焦っています。講習会や自然ガイドは内容を練りこまなければいけないので前段階が大変で難しいですが、けっこうチャレンジングでもあります。時間を有効に使いたいです。