こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も2023年アーカイブというテーマで、本年4月に行った

 

想像力と発掘良品の発掘⑳

 

というシリーズで選んだ作品について総括してみたいと思います。

 

 

 

本日は、本シリーズで選ばせて頂いた30作品のうち、13~22番目までの作品をご紹介させて頂きます。

 


 

オレゴン大森林/わが緑の大地(1971)

(原題:SOMETIMES A GREAT NOTION)

 

本作は1971年に公開されたポール・ニューマン監督作品。

 

ポール・ニューマン氏は、思想的にはリベラル派であるにも関わらず、出演している作品には「暴力脱獄」や「ロイ・ビーン」といった、己の心情を通して生きる頑固一徹な男を演じる保守的なキャラを演じる事が多い方。

 

 

そんなポール・ニューマン氏がメガホンをとった監督第二作となる本作もまた、オレゴン州の森林地帯で、組合運動に反旗を翻して戦いう頑固一徹な林業一家の姿を描いた、伝統を守って生きる人々の映画なのです…

 

 

 

 


 

⑭あの空に太陽が(1975)
(原題:THE OTHER SIDE OF THE MOUNTAIN)

 

本作は1975年に公開されたアメリカ督作品。

 

邦題の「あの空に太陽が」というタイトルは「手のひらに太陽を」みたいな爽やかな雰囲気を醸し出していますが、原題は「THE OTHER SIDE OF THE MOUNTAIN (あの山の反対側)」という意味深なタイトルであり、ポスターには「NOT SICE LOVE STORY … (ラブストーリー以降…)」という不穏なコピーが大きな文字で書かれています。

 

そんな本作は、実話に基づいたジル・キンモント・ブースというスキー選手の人生を描いた作品。

 

 

雑誌「SPORTS ILLUSTRATED」の

表紙にもなっていたジル・キンモント。

 

尚、ジル・キンモント氏の人生は、私たちの想像をはるかに凌駕するような絶望に満ちたものだったのです…

 

 

 


 

⑮秘密の儀式(1968)
(原題:SECRET CEREMONY)

 

本作は1968年に公開されたイギリス映画。

 

ポスターからもお分かり頂けると思いますが、本作は「ローズマリーの赤ちゃん」や「キャリー」などで神経症的な女性を演じられているミア・ファローが出演されている作品。

 

 

美しい碧い瞳とスリムなボディを持つミア・ファローは、まちがいなく美形女優なのですが、60年代のカウンターカルチャーの雰囲気を色濃く持つ彼女は、一般社会から乖離したような女性を演じる事も多く「三人の女」や「見えない恐怖」などの作品でも、異才を放っていらっしゃいます。

 

そんなミア・ファロー出演作品である本作も、観ている観客の心を不安にさせるサスペンス系の作品なのです。

 

 

1945年生まれのミア・ファローは

本作出演時は23歳!

やっぱりちょっと怖いですね汗汗

 

 

 


 

⑯秘密殺人計画書(1963)
(原題:THE LIST OF ADRIAN MESSENGER)

 

本作は1963年に公開されたアメリカのモノクロ映画。

 

モノクロのミステリー映画というと、どことなく堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、本作は映画の冒頭からとんでもない展開に驚かされるエクストリームな展開!!

 

ストーリーはシンプルですが見所いっぱいの本作は、現代の漫画やアニメの探偵ものでリメイクしても十分に楽しめる探偵ミステリーなのです🕵

 

オープニングもアニメっぽくて

何だかワクワクなのです😆

 


 

⑰四人の無頼漢(1961)

(原題:POSSE FROM HELL)

 

本作は1961年に公開されたアメリカの西部劇。

 

邦題は「四人の無頼漢」なのですがアメリカ版のポスターに描かれている無頼漢らしきカウボーイは二人だけ。

 
 
ちなみに推測ですが、邦題が「四人の無頼漢」となったのは1956年に公開された「七人の無頼漢」という邦題の西部劇を意識したからではないかと思われます。

 

ですが「七人の無頼漢」の原題が「SEVEN MEN FROM NOW (七人の男の行く末)」という七人の銀行強盗に愛妻を殺された元保安官が復讐を果たすというストーリーを補完するようなタイトルであるのに対し、本作の原題は「POSSE FROM HELL (地獄からの民兵)」とでも訳すべき、得体の知れないタイトルとなっているのです…

 

 

⑱地獄の対決(1963)
(原題:SHOWDOWN)

 

本作は1963年に公開されたアメリカの西部劇。

 

邦題は「地獄の対決」ですが原題は対決を意味する「SHOWDOWN」というタイトル。

 

ちなみに西部劇においては「SHOWDOWN」を冠するタイトルの作品が複数存在し、「対決モノ」が西部劇の人気ジャンルである事を示す証左となっているような気がいたします😆

 

 

尚そんな本作は、対決映画であると同時に、長年連れ添った相棒を信じることができるのか?という「走れメロス」のような内容でもあるのです…

 

 

 

 


 

⑲六頭の黒馬(1961)
(原題:SIX BLACK HORSE)

 

本作は1961年に公開されたアメリカの西部劇。

 

邦題も原題も「六頭の黒馬 (SIX BLACK HORSE)」ですが、映画の冒頭に登場する6頭の馬は、茶色の馬も混じっておりますので「六頭の黒馬」ではありませんあせるあせる

 

あれれ?

映画の冒頭で走っている馬には

茶色い馬もいるのでは!?

 

そんな本作は黒馬の映画ではなく、不思議な縁でコンビを組む事になったタイプ違いの2人の男の姿を描いた西部劇なのです…

 

 

 

 


 

⑳目かくし(1965)

(原題:BLINDFOLD)

 

本作は1965年に公開されたアメリカ映画。

 

「目かくしの映画」と言えば「ナインハーフ」という目かくしを煽情的なシチュエーションとして使用している作品が有名かもしれませんが、本作における「目かくし」は、目的地を主人公に悟られないように連行するために使用されるもの!

 

 

という事は、本作の主人公は探偵やスパイ!?

 

いいえ。

 

本作の主人公のスノー博士は、NYで裕福な人たちの相手をしている有名な精神分析医だったのです!!


 

著名な精神科医の博士は

何故目かくしされてしまったのか?

 

 

 


 

㉑黒い肖像(1960)

(原題:PORTRAIT IN BLACK)

 

本作は1960年に公開されたアメリカのサスペンス映画。

 

原題も邦題も「PORTRAIT IN BLACK (黒い肖像)」ですし、TV放映時の邦題は「恐怖の肖像」というものですので、「ドリアン・グレイの肖像」や「家族の肖像」などのような“肖像画を巡るサスペンス”に思えるかもしれませんが、本作は映画の最後まで肖像が出てこない作品!

 

肖像が出て来る作品ではありません。

(こちらは2009年の「ドリアン・グレイ」)

 

では一体何故「黒い肖像」というタイトルなのでしょうか?

 

本作は観終わった観客が、どうして「黒い肖像」というたいとるなんだろうという問いかけを残すような作品なのです…

 

 

 

 


 

㉒情無用の拳銃(1960)

(原題:SEVEN WAYS FROM SUNDOWN)

 

本作は1960年に公開されたアメリカの西部劇。

 

ポスターには、鎖をぶん回している若者と、銃を構えた紳士が描かれており、作品を観ていない方は若者=悪党紳士=善人だと思われるかもしれませんが、良く見て頂くと若者の胸には保安官のバッチ!!

 

ですので本作は、正義の味方の保安官が、紳士のような悪党と対決するという不思議な展開の作品となっているのです😅

 

紳士のような悪党 vs 若い保安官!

 

本作は、そんな二人のシーソーゲーム!

生き残るのは果たしてどっち!?

 

 

 


 

 
 

 

という訳で次回は、想像力と発掘良品の発掘⑳でご紹介させて頂いた23~31作品をご紹介したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

↑次回もよろしくお願いいたします😄