こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と発掘良品の発掘⑳というテーマで

 

六頭の黒馬(1961)

(原題:SIX BLACK HORSE)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

★発掘良品の発掘とは?

発掘良品とは、惜しまれながらも2022年3月に終了を迎えた、TSUTAYAさんによる新作・旧作、有名・無名、公開・未公開ではなく「面白い」を基準に作品をセレクトし、毎月紹介してくれている映画ファンたのための素晴らしいシリーズ。

本シリーズは、そんな発掘良品の全作品を5~6年かけてご紹介させて頂こうという超長期目標のシリーズの最終回となっております😄

 

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六頭の黒馬は何処?

 

本作は1961年に公開されたアメリカの西部劇。

 

邦題も原題も「六頭の黒馬 (SIX BLACK HORSE)」ですが、映画の冒頭に登場する6頭の馬は、茶色の馬も混じっておりますので「六頭の黒馬」ではありませんあせるあせる

 

あれれ?

映画の冒頭で走っている馬には

茶色い馬もいるのでは!?

 

 

尚、そんな本作は黒馬の映画ではなく、不思議な縁でコンビを組む事になったタイプ違いの2人の男の姿を描いた西部劇なのです…

 

不思議な縁で旅する事になった

二人の男(と犬と美女)の物語なのです…

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

バート・ケネディの脚本を「情無用の拳銃」のハリー・ケラーが演出した西部劇。

撮影はモーリー・ガーツマン、音楽はジョセフ・ガーシェンソンが担当。

出演者は、「早射ち無宿」のオーディ・マーフィ、「荒野の追跡」のダン・デュリエのほかにジョーン・オブライエン、ジョージ・ウォレスなど。ゴードン・ケイ製作。
 

 

 

 

そんな本作の冒頭のストーリーは以下の通り!

 

① 映画の冒頭、メキシコの荒野で馬を失い途方に暮れていた主人公のレインは、6頭の馬がいるのを発見し、一匹を捕らえて自分の馬する事にしました。

 

あ…馬じゃん!

助かったぁぁぁぁ!!

 

 

② ですが馬を馴らして、いざ出発しようとすると5人の男が現れ、レインの乗っている馬は自分たちの馬だっと言い、レインは馬泥棒として絞首刑にされる事になってしまいました。

 

野生の馬を乗りこなしたと思った

レインでしたが、気が付けば目の前には

6人のガンマンが立っており…

 

レインは馴らした馬に乗って

絞首刑に処される事にあせるあせる

 

 

③ もはやこれまでと思っていたレインでしたが、その時、6人のうちの1人のジェシーという男が「この男は泥棒じゃないので、罰するのには反対だ」と言って、他の5人の武器を奪ってレインと共に逃走してしまいます。

 驚いたレインはジェシーに、何故自分を助けたのかと尋ねると、ジェシーは「俺に賃金を払わず働かせていたあいつらを見限ったんだ」と言い、自分は人を見る目がありレインの方が有能だと言ってコンビを組もうと誘われます。

 

絶体絶命のレインでしたが、

ジェシーという名の敵の男が

仲間を裏切って

レインを助けてくれました!

 

 

④ 意気投合した2人はペルディドの町にたどり着いて酒場で祝杯をあげますが、店を出た瞬間、謎の2人組の男たちに襲撃されてしまいます。

 反撃して2人を射殺したレインとジェシーでしたが、襲われた理由が全く分からず困惑していると、彼らの戦いを2階から見ていたケリーという女性が、自分は夫がいるサンタ・リタ・デル・コブレという町に行きたいので護衛をしてもらいたいと言って、高額な報酬を2人に提示して来たのです!

 

酒場を出た2人には

謎の男たちに襲撃されます!

 

翌何故、襲撃されのか分からず

困惑した2人でしたが…

 

翌日、二人の銃の腕を見込んだ

ケリーという女性から

自分を夫がいる街まで護衛して欲しいと

依頼される事になったのです!

 

 

 

さて、ひょんな事から仲良くなったレインとジェシーのコンビは、ケリーを無事にサンタ・リタ・デル・コブレに連れてゆくことができたのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

サンタ・リタ・デル・コブレに

行った事があるジェシーは、

道中はネイティブ・アメリカンが出没し

女性には危険だと助言しますが

ケリーの意思は固い上に

成功報酬は1000ドルだと告げたため

2人は護衛を引き受けたのです…

 

 

 

【私の感想】西部のメメント・モリ

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作はレイン、ジェシーそしてケリーの死生観が描かれている西部劇。

 

 

誠実な性格で、極力荒事を避けて生きたいと願っているレイン。

 

直感を信じて生き延びてきたサバイバリストのジェシー。

 

そして夫のために命を投げ出す覚悟を決めているケリー。

 

 

 

彼らはお互いの本心を語らずにサンタ・リタ・デル・コブレへの旅に出ますが、彼らの死生観が交錯した時、これから先、どう生きたいのか?そして、どんな死を迎えたいのか?が明らかになって来るのです。

 

 

そう。

 

人は生き方を選ぶのと同様、死に方も自身で選びたいものなのです。

 

荒野で火を焚くケリーを押し退け

急いで消化するジェシー!

ネイティブ・アメリカンの領地で

生き延びるには炎は絶対NG!

 

ジェシーは野垂れ死には

したくないと願っているのです…

 

 

私見ですがそんな本作は不思議な縁で旅する事となったレイン、ジェシー、ケリーの人間模様を描いた西部劇であると同時に天寿を全うできる穏やかな人生を送りたいと願うレインと、もし死ぬことがあってもみじめな死に様は美しくありたいと願うジェシーと、自分の望みが叶うなら今日死んでも構わないと願うケリーの死生観が交錯する作品としても観ることができる作品ではないかと思うのですが、皆様はどう思われるでしょうか?

 

道中、ネイティブ・アメリカンから

襲撃を受けている最中

突如ジェシーに銃を向けるケリー。

 

この状況でジェシーを殺せば

自身も生き残る事はできませんが

それでもケリーには

やらねばならない事があったのです。

 

そんな本作のラストには

「六頭の黒馬」というタイトルが

意味していた事が

明かされてゆくのです…

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

誰が嘘をついている?

 

というテーマで

 

目かくし

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆