こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と発掘良品の発掘⑳というテーマで

 

秘密殺人計画書(1963)

(原題:THE LIST OF ADRIAN MESSENGER)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

★発掘良品の発掘とは?

発掘良品とは、惜しまれながらも2022年3月に終了を迎えた、TSUTAYAさんによる新作・旧作、有名・無名、公開・未公開ではなく「面白い」を基準に作品をセレクトし、毎月紹介してくれている映画ファンたのための素晴らしいシリーズ。

本シリーズは、そんな発掘良品の全作品を5~6年かけてご紹介させて頂こうという超長期目標のシリーズの最終回となっております😄

 

↑今月のラインナップの詳細はコチラ!

 
 

 

 

モノクロ映画は堅苦しいのか?

 

本作は1963年に公開されたアメリカのモノクロ映画。

 

モノクロのミステリー映画というと、どことなく堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、本作は映画の冒頭からとんでもない展開に驚かされるエクストリームな展開!!

 

ストーリーはシンプルですが見所いっぱいの本作は、現代の漫画やアニメの探偵ものでリメイクしても十分に楽しめる探偵ミステリーなのです🕵

 

オープニングもアニメっぽくて

何だかワクワクなのです😆

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

莫大な遺産をめぐる元イギリス情報局の秘密捜査員のサスペンスもの。

フィリップ・マクドナルドの原作を得て、アンソニー・ヴェイラーが脚色し、「荒馬と女」のジョン・ヒューストンが監督した。

作曲を「脱獄」のジェリー・ゴールドスミス、撮影をジョー・マクドナルドが担当している。

出演者は「ハスラー」のジョージ・C・スコット「ダニー・ケイの替え玉作戦」のダナ・ウィンター、「誰かが狙ってる」のハーバート・マーシャル。

ほかにフランスのジャック・ルー。マルセル・ダリオ、アンソニー・ヒューストンなど。

またゲスト・スタアにトニー・カーティス、カーク・ダグラス、バート・ランカスター、ロバート・ミッチャム、フランク・シナトラらの見事な変装を見せる。

カーク・ダグラスの独立プロ作品。
 

 

 

 

え?

 

莫大な遺産をめぐる元イギリス情報局の秘密捜査員のサスペンスもの???

 

 

いや、そんな話ではないんですけど…

 

尚、本作の冒頭のストーリーは以下の通り!

 

① 映画の冒頭、深夜の街角で、最上階の部屋の電気が消えるのを待っている目つきの鋭い男がいました。

 

最上階の電気か消えるのを待っていた男。

 

 

② 電気が消えたのを確認した男は、そのビルのエレベータが最上階で誰かを乗せたのを確認した後、1階の深夜専用エレベーターのドアに本を挟んで安全装置を作動させて固定化し、その後エレベーターの電源を切って本を取り除いたために、安全装置が解除されたエレベーターは落下し、中にいた人物は死亡してしまいます。

 

手順① 本を深夜専用エレベーターに挟み

上下しないようにします。

 

手順② エレベーターの電源を切った後に

挟まった本を取り外したため

エレベーターはおもりの重さで上がります。

 

手順③ その後、男は立ち去りますが

エレベーターに乗った人物は

自重によって自然落下し

エレベーターの中の人は死亡します。

男はリストにチェックを入れます。

 

 

③ 場面は変わり、イギリスの郊外に広大な屋敷を持つグレネマ侯爵にキツネ狩りに招かれていた元MI5(英情報局調査員)のゲスリンは、同じく招かれていた作家のエイドリアン・メッセンジャーから奇妙な依頼を受けます。

 その依頼は、メモに記されている10人の人間の居場所を特定してほしいというものでしたが、ゲスリンが調べてみると10人のうち6人が謎の死を遂げており、エレベーターで死亡したのも11人の中の一人でした。

 

理由は説明しませんでしたが

メッセンジャーのメモに書かれた

10人のうち6人は事故死していました…

 

 

④ ゲスリンが結果に不審を抱いていた頃、アメリカに向かう飛行機が爆破され、その飛行機に搭乗していメッセンジャーも死亡してしまうのですが、映画を観ている観客は、メッセンジャーと同じ飛行機にのるはずだった謎の男が、爆弾を仕掛けたカバンを搭乗カウンターで預けた後にトイレで変装して逃亡しているのを目撃していたのです。

 

メッセンジャーの後で

搭乗手続きをした男が持っていた

カバンには爆弾が入っていましたが…

 

その後男はトイレに入り

変装を解いて別人になって

空港を走したのです!

 

 

 

むむむ。

 

謎が謎を展開ですねあせるあせる

 

 

 

さて、果たしてメッセンジャーがゲスリンに渡し10人の名簿は、一体どんな意味があったのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

飛行機から投げ出されてしまった

メッセンジャーは死亡しますが

最後の言葉は、唯一の生存者だった

フランス人のラオールが

聞き取っていました!

 

果たしてメッセンジャーの残した

メッセージの内容とは?

 

 

 

【私の感想】"あきらめの悪さ"は体力やスキルよりも強い

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は謎を一つずつ解いて答えにたどり着いてゆく名探偵型ミステリー!

 

最初は意味不明だった10人のリストも、過去の関係性が分かると、ノンフィクション作家のメッセンジャーが何をテーマにした作品を執筆していたかが明らかになり、その内容が暴かれてはまずい人物の存在が明らかになると、なぜ連続殺人犯が変装男なのかもわかっていくのです。

 

 

そう。

 

事件は会議室で起きてるんのではなく、現場で起きているのです。

 

観客は犯人を知っているので

ゲスリンが早く謎を解明しないと

まだ生きているリストされた人たちが

殺されてしまうのを

観ているしかないのですあせるあせる

がんばれゲスリン!!

 

 

私見ですがそんな本作は10人の殺人リストの謎を解くミステリー作品であると同時にまだCGや特撮技術が発達していなかった時代の変装メイクを堪能する事ができる逸品であり、AI生成のイラストなどが氾濫する現代においては、ひょっとすると人間の技術によって変装や変身をするメイク技術を再評価するキッカケとなる作品ではないかと思うのですが、皆様はどう思われるでしょうか?

 

キネマ旬報社さんの解説にある通り

本作は5人の有名俳優が

実際に変装メイクして出演している

面白い挑戦をしている映画!

 

最映画のラストでは

全ての俳優が変装を解いて

種明かしをしてくれます😆

 

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

1対4の死闘

 

というテーマで

 

四人の無頼漢

 

 

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆