こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も2023年アーカイブというテーマで、本年4月に行った

 

想像力と発掘良品の発掘⑳

 

というシリーズで選んだ作品について総括してみたいと思います。

 

 

 

シリーズの企画意図

 

本シリーズを企画した理由
“調べる力”と“考える力”を養いたかったから。
 

 

ブログを書くというのは、自分の文章力や読解力が問われるという事でもあり、ある意味、リスキーな事でもあると考えています。
 

本ブログを書く際大切にしているのは、作品を貶めたりするような言動は極力さけ、ブログをご覧頂いた方が、ご紹介させて頂いた映画に興味を持って頂けるような内容にするという事。
 

私自身が映画を撮っている訳ではありませんので、ご紹介させて頂いた映画を応援する立場に立ってご紹介できればと考えております(ただし、いい加減な邦題については問題提起させて頂いております)。


そんな本ブログの主旨を守りながら別の方がセレクトした映画をご紹介させて頂くと、時より、自分の解説力の範疇を超えるような作品に出会う事もございます。

 

ですがそんな作品についても可能な限り作品内容を理解した上で、興味を持って頂けるようなブログを書くためには"その作品について調べる"という事と"自分の頭で作品を理解するカチラを養う"事が必要となると思いますあせる

そして、そんな難敵の映画と向き合っていくと、次第に自分の映画鑑賞の幅や、食わず嫌い的な嗜好や、理解不足による作品批判をしないようになってきた気がしています😊

発掘良品は、難敵の映画が多いシリーズだったのですが、別の方の受け売りや、一方的な批判ではなく、最後の一作まで私の視点としての解説をお届けして参りました。

 

何々、この作品はどう解説しようあせるあせる

 

 

本日は、本シリーズで選ばせて頂いた30作品のうち、1~13番目までの作品をご紹介させて頂きます。

 


 

ダンシング・ヒーロー(1992)

(原題:STRICTLY BALLROOM)

 

本作は1992年に公開されたオーストラリアのダンス&青春映画。

 

オーストラリアのダンス&青春映画と言えば「ロミオ+ジュリエット」や「ムーラン・ルージュ」を撮られたバズ・ラーマン監督。

 

ロマンティックでありながら、素晴らしいダンスと演出を楽しむことができるバズ・ラーマン監督作品は、当代きってのエンターテイメント監督だと思われます。

 

 

そんなバス・ラーマン監督のデュー作である本作は、「ロミオ+ジュリエット」や「ムーラン・ルージュ」などの原型であるロマンティックな青春映画であるだけでなく、監督の出生地であるオーストラリアの社交ダンス事情を描いた作品となっているのです!

 

 

 

 


 

②ヒッチャー(1985)
(原題:THE HITCHER)

 

本作は1985年に公開されたアメリカのサスペンス映画。

 

発掘良品には「ミザリー」「暗殺の詩 知りすぎた男どもは、抹殺せよ」「ジャッカー」「ニック・オブ・タイム」などの何の落ち度もない人間が、突如死の淵に立たされるようなサスペンス映画が多数セレクトされているのですが、本作はそんな作品の中でも群を抜いて恐ろしいヒッチハイカー・サスペンス!

 

本作をご覧になった方は恐らく一生、自分の車にヒッチハイカーを乗せてあげようとは思わないと思います…

 

 

 

 


 

③決闘者(1956)
(原題:A DAY OF FURY)

 

本作は1956年に公開されたアメリカの西部劇。

 

時より、ご自身が好きではなかった映画を批判される際に「西部劇のようにバカバカしい内容」と形容される事があるのですが、発掘良品で紹介されている西部劇を鑑賞すると「バカバカしい」内容の作品は存在せず「西部劇=バカバカしい」と断定されるのには少し違和感を感じてしまいますあせるあせる

 

恐らくですが西部劇をバカにされる方が抱いていらっしゃる西部劇のイメージは

 

・単純な勧善懲悪モノ

・ネイティブアメリカンやメキシコ人を問答無用で殺害

・決闘、縛り首、酒場の喧嘩…みたいな内容ばかり

 

 

などではないかと思いますが、実際は

 

・理不尽な扱いを受ける弱者への差別や苦難

・肥沃な土地を求めて移動する苦闘の日々

・南北戦争が終わった事でカウボーイが衰退してゆく姿

 

などが描かれた考えさせられる内容の作品が少なくないのです🤠

 

尚、本作はそんな西部劇の中でも特に印象深い、現代にも通底するような問題を描いた逸品となっているのです…

 


 

④生れながらの無宿者(1958)
(原題:THE LAST OF THE FAST GUNS)

 

本作は1958年に公開されたアメリカの西部劇。

 

アメリカ国内を舞台にした話が多いアメリカの西部劇の中で、本作は主人公がメキシコの奥深くへと旅してゆく1950年代にしては珍しい作品。

 

 

③でご紹介させて頂いた「決闘者」は社会派の西部劇でしたが、本作は1950年代の墨西哥(メキシコ)を映像に残した幻想的なミステリー作品なのです😊

 

不思議の国、墨西哥へようこそ!
 

 

 


 

⑤マスターズ 超空の覇者(1987)

(原題:MASTERS OF THE UNIVERSE)

 

本作は1987年に公開されたアメリカのファンタジー映画。

 

ご存じない方は「マスターズ、何それ?」と思われるかもしれませんが、本作は日本では「魔界伝説ヒーマンの闘い」というタイトルて80年代にタカラからフィギュアも輸入発売もされていたアニメーション作品の実写バージョン!

 
 
80年代のファンタジー・アニメの実写化ですので、初見の方は「なんじゃこりゃ」と思われるかもしれませんが、80年代をリアルに生きていた方にとって本作は「あゝ、こういうテイストこそが子供向けのファンタジーなんだよな」と懐かしんで頂ける作品ではないかと思います。
 

 

勝利宣言をするスケルターと

最後の希望ヒーマン。

勝利するのはどっちだ!?

 

 

ティーン・ウルフ(1985)
(原題:TEEN WOLF)

 

本作は1985年に公開されたアメリカの青春コメディ映画。

 

タイトルやポスターをご覧頂ければご理解頂けると思いますが、本作は当日大人気だったマイケル・J・フォックスが主演しているアイドル映画であると同時に、狼男が登場する映画であり、バスケットの試合が描かれたスポーツ映画であり、思春期の恋愛を描いたラブストーリーであり、更にコメディ映画でもあるのです!

 

 

そんなに盛沢山の内容だと上映時間は3時間くらいになってしまうのでは?

 

いいえ。

 

「ティーン・ウルフ」の上映時間はわずか92分!!

 

そんな本作は「様々な要素を詰め込みながらも90分で観ることができる映画」のお手本のような作品なのです😆

 

 

 

 


 

⑦危険を買う男(1976)
(原題:L'ALPAGUEUR)

 

本作は1976年に公開されたフランス映画。

 

フランス映画と言えば、お洒落な恋愛映画を思い浮かべる方もいらっしゃいますが、本作は1970年代のアメリカで多く作られたいザラザラとした質感のハードボイルドな作品とよく似たテイストの作品。

 

 

本作は、そんな70年代アメリカのハードボイルドの代表作の一つである「フレンチ・コネクション」に登場したフランス・マフィアのような存在と戦う賞金稼ぎを描いた作品となっているのです。

 

麻薬マフィアと宝石店襲撃犯の

両者から命を狙われる

謎の諜報部員の明日はどっちだ!?

 

 

 

 


 

シャイアン砦(1966)

(原題:THE PLAINSMAN)

 

本作は1966年に公開されたアメリカの西部映画。

 

西部劇と言えばガンマン!

 

有名なガンマンと言えば、ビリー・ザ・キッド、ワイアット・アープ、ブッチ・キャシディ、ドク・ホリデイ、パット・ギャレットなどの名前が挙げられると思いますが、そんな有名ガンマンの一人にワイルド・ビル・ヒコックという人物がいます。

 

 

様々な伝説があるワイルド・ビル・ヒコックですが、私がイメージするヒコックは、ジョニー・デップのような自分の役柄に酔いしれてしまうなりきりタイプのガンマン!

 

悪党になったり、保安官になったり、見世物をして生活していたり、女ガンマンのカラミティ・ジェーンと結婚したと噂されていたり、どれが真実なのか分からないヒコックは、映画という虚構のメディアに相応しい人物なのかもしれません😉

 

本作はそんなワイルド・ビル・ヒコックが正義のガンマンを演じる冒険活劇!!

 

恋にバトルに大活躍する本作のヒコックは、リメイクするのであれば絶対ジョニー・デップにやってもらいたいタイプの憎めないヤツなのです🤠

 

 

 

 


 

⑨ガンファイターの最後(1969)

(原題:DEATH OF A GUNFIGHTER)

 

本作は1969年に公開されたアメリカの西部劇。

 

ですがテイストは西部劇というより、1960年代末~1970年代に多く作られたアメリカン・ニューシネマのような、社会に居場所を失った男が追い詰められてゆく姿を描いた寂しさを感じる作品。

 

 

そんな本作は、冒頭に主人公が死亡した事が描かれている「サンセット大通り (1950)」のような帰納法を用いた映画となっているのです…

 

映画の冒頭に自分の死体が映り

「俺が死んだ理由は…」と説明されてゆく

演繹法映画の「サンセット大通り」

 

本作も「サンセット大通り」と同様、

棺桶に入れられた主人公が描かれる

「俺が死んだ理由」を描いた作品です。

 

 

 

 


 

⑩恐怖に襲われた街(1975)
(原題:PEUR SUR LA VILLE)

 

本作は1975年に公開されたフランス映画。

 

⑦でご紹介させて頂いた「危険を買う男」と同様、ジャン=ポール・ベルモントが主役を務めているアクション映画!

 

「危険を買う男」ではジェームズ・ボンドのようなスーパー・エージェントだったベルモントが、本作で演じているのは残忍な殺人事件を担当する敏腕刑事。

 

ちなみにベルモントは本作で、スタントなしで映画史に残る危険なアクションシーンにも挑戦しているのです!!

 

 

パリのビルアケム(Bir Hakeim)駅で

悪漢の乗る地下鉄の上に乗っているのは

ジャン=ポール・ベルモント自身なのです!

 

 

 


 

⑪大盗賊(1961)
(原題:CARTOUCHE)

 

本作は1961年に公開されたフランス映画。

 

ポスターからもお分かり頂けるように、本作は中世フランスを舞台にした冒険活劇!

 

「大盗賊」という邦題から、本作の主人公が盗賊である事は察して頂けると思いますが、原題の「CARTOUCHE (カルトゥーシュ)」とは、18世紀のパリで、400人近い一味の強盗団の頭領として活躍していたルイ=ドミニク・カルトゥーシュという大盗賊の名前!!

 

ですので本作を観て頂ければ、邦題の「大盗賊」と原題の「カルトゥーシュ」が頭の中で繋がって、日本の大盗賊と言えば石川五右衛門みたいなかんじで、フランスの大盗賊と言えばドミニク・カルトゥーシュなだというのを記憶して頂けるのではないかと思います😉

 

 

 

 


 

⑫大頭脳(1969)
(原題:LE CERVEAU)

 

本作は1969年に公開されたイギリスとフランスの合作映画。

 

フランスの原題の「LE CERVEAU」も英題の「THE BRAIN」も「脳」という意味ですが、どちらも「戦略家(ブレイン)」という意味もありますので「大頭脳」というより「大戦略家」というのが正しい訳のような気がしますが、前回ご紹介させて頂いたジャン=ポール・ベルモント主演のヒット作品である「大盗賊」の類似作を思わせる「大頭脳」という邦題にしたのではないかと思われます。

 

そんな本作は、かつて発掘良品の第48弾でセレクトされた「大列車強盗団」という、イギリスで実際に凝った現金輸送車強奪事件をテーマにしたパロディ映画となっているのです🤣

 
 
 
 
 

 

という訳で次回は、想像力と発掘良品の発掘⑳でご紹介させて頂いた13~21作品をご紹介したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

↑次回もよろしくお願いいたします😄