こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と発掘良品の発掘⑳というテーマで

 

ダンシング・ヒーロー(1992)

(原題:STRICTLY BALLROOM)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

★発掘良品の発掘とは?

発掘良品とは、惜しまれながらも2022年3月に終了を迎えた、TSUTAYAさんによる新作・旧作、有名・無名、公開・未公開ではなく「面白い」を基準に作品をセレクトし、毎月紹介してくれている映画ファンたのための素晴らしいシリーズ。

本シリーズは、そんな発掘良品の全作品を5~6年かけてご紹介させて頂こうという超長期目標のシリーズの最終回となっております😄

 

↑今月のラインナップの詳細はコチラ!

 

 

オーストラリアのダンス&青春映画監督

 

本作は1992年に公開されたオーストラリアのダンス&青春映画。

 

オーストラリアのダンス&青春映画と言えば「ロミオ+ジュリエット」や「ムーラン・ルージュ」を撮られたバズ・ラーマン監督。

 

ロマンティックでありながら、素晴らしいダンスと演出を楽しむことができるバズ・ラーマン監督作品は、当代きってのエンターテイメント監督だと思われます。

 

 

「ムーラン・ルージュ」や

「ロミオ+ジュリエット」は

ドラマティックでユーモラスな傑作!

 

 

そんなバス・ラーマン監督のデュー作である本作は、「ロミオ+ジュリエット」や「ムーラン・ルージュ」などの原型であるロマンティックな青春映画であるだけでなく、監督の出生地であるオーストラリアの社交ダンス事情を描いた作品となっているのです!

 

オープニングでこのクオリティ!

本作はバズ・ラーマン監督の原点なのです😆

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

社交ダンスの新しいステップに情熱を賭ける青年の姿を描く青春ドラマ。

監督はテレビや舞台で活躍する若手演出家のバズ・ラーマンで、本作が長編デビュー作。

製作はトリストラム・ミアール、エグゼクティヴ・プロデューサーはアントワネット・アルバート。ラーマン自身とクレイグ・ピアースによる舞台劇を基に、ラーマンとアンドリュー・ボーベルが脚色。

撮影はスティーヴ・メイソン、音楽はデイヴィッド・ヒルシュフェルダーが担当。
 

 

 

 
むむむ。
 
まだバズ・ラーマン監督の知名度がほとんどなかった時に書かれた解説の様ですね。

 

ちなみに本作の冒頭のストーリーは以下の通り!

 

 

① 主人公のスコット・ヘイスティングスは、6歳の頃から母親からダンスの特訓を受けている天才的なダンサー。映画の冒頭、パンパシフィック・グランプリ・ダンシング・チャンピオンシップへの出場権を賭けた地区大会に出場したスコットでしたが、試合の途中、ライバルのケンの挑発に乗って社交ダンスのルールを無視したステップを踏んだ事で失格になってしまいます。

 

ゼッケン100番で華麗に登場した

スコットでしたが…

 

ベテランダンサーのケンは、

スコットのダンスを何度も妨害!!

 

激怒したスコットは

オリジナルステップで対抗しますが

社交ダンスではないために

失格となってしまいます。

 

 

② スコットのダンスパートナーだったリズは、自分を無視したダンスを踊ったスコットに激怒してパートナーを解消!!仕方なくスコットは新しいパートナーを探すために母親の運営しているダンス教室に行き、そこでフランという垢ぬけない女性からパートにならないかと誘いを受けます。

 

一人練習をしていたスコットは

フランという名の目立たない女性から

パートナーにして欲しいという

申し出を受けます。

 

 

③ ダンスのベテランであるスコットは、素人同然のフランに、自分とは釣り合わないと伝えますが、フランはラテン系のスペイン人の一家の娘で、スコットのダンスの中に情熱に共鳴した女性なのだと分かり、フランと共に密かにダンスレッスンを開始します。

 

元パートナーのリズはスコットのダンスを否定。

ですがフランはスコットのダンスに共鳴。

だとしたらフランに賭けてみよう!

 

もちろん次の試合には絶対に

負けて欲しくない母に黙って練習です。

 

 

④ けれどある練習会場で、スコットが家族にフリンの事をパートナーだと紹介しようとする直前に、スコットの母親が、自分が勝手に見つけて来た別のダンサーをスコットに紹介したため、それを見たフランは裏切られたと勘違いして会場から逃走してしまったのです!

 

逃げ出したフランを追ったスコットですが

フランの父親に見つかって

追い出されそうになってしまいます!

 

 

 

 

さて、果たしてスコットのフランの情熱のダンスは、果たして披露する事ができるのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

スコットとフランの明日はどっちだ!?

 

 

 

【私の感想】バズ・ラーマン監督の考えるダンスの真髄とは?

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作はバス・ラーマン監督が考えるダンスの、そして映画製作の哲学が理解する事ができる重要な作品!

 

フランの父親にどんなダンスを踊れるんだと聞かれたスコットは、スペイン軍の行進で踊る「バソブレロ」を踊れると宣言して、フランと共にキレの良いステップを家族の前で披露しますが、父親たちは大笑いして、お前らのダンスにはハートとビートがないと指摘して、うわべのキレイさよりもハートに響くダンスを踊る事が何よりも重要なのだと諭します。

 

 

そう。

 

ダンスとは、自分の心の鼓動をステップへと昇華させるもの!

 

 

自分なりのダンス・ステップを披露したいと考えていたスコットは、フリンの家族と出会った事で、ダンスは人の心を動かすような舞を舞う事なのだと気づいてゆくのです。

 

キレイな舞じゃ何も伝わらないぜ!

 

バソブレロは観ている相手を

魅了するステップを披露する事だ!!!!

 

 

 

私見ですがそんな本作はキネマ旬報社さんの解説にある通り社交ダンスの新しいステップに情熱を賭ける青年の姿を描く青春ドラマとして観る事ができる作品であると同時に歌とダンスと映像美のとことん追求するバズ・ラーマン監督が目指しているのが、バソブレロのような観客の心を魅了する作品であるという事が理解できる作品ではないかと考えるのですが、皆様はどう思われるでしょうか?

 

そう。2012年に公開の

「華麗なるギャツビー」も

バズ・ラーマン監督作品!

 

そして2022年公開の「エルビス」も

バス・ラーマン監督作品。

彼の作品はどれも、観客の心に

直接感動を届けようとする作品ばかり

なのではないかと思います!

 

尚、バズ・ラーマン監督は

初監督作品である本作が

カンヌ映画祭公開された際

真夜中に上映されたにも関わらず

15 分のスタンディングオベーションを

受け取る事となったのです…

 

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

本当に怖い人

 

というテーマで

 

ヒッチャー(1985年版)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆