こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も2021年のアーカイブというテーマで

 

想像力と発掘良品の発掘⑫

 

というシリーズで選んだ作品について総括してみたいと思います。

 

 

 

シリーズの企画意図③

 

本シリーズを企画した理由は主に3つ。

 

理由③
“調べる力”と“考える力”を養いたかったから。

 

ブログを書くといのは、自分の文章力や読解力が問われるという事でもあり、ある意味、危険な事でもあると考えています。
 

本ブログを書く際大切にしているのは、作品を貶めたりするような言動は極力さけ、ブログをご覧頂いた方が、ご紹介させて頂いた映画に興味を持って頂けるような内容にするという事。
 

私自身が映画を撮っている訳ではありませんので、ご紹介させて頂いた映画を応援する立場に立ってご紹介できればと考えております(ただし、いい加減な邦題については問題提起させて頂いております)。

そんな本ブログの主旨を守りながら別の方がセレクトした映画をご紹介させて頂くと、時より、自分の解説力の範疇を超えるような作品に出会う事もございますが、そんな作品についても可能な限り理解した上で、興味を持って頂けるようなブログを書くためには"その作品について調べる"という事と"自分の頭で作品を理解するカチラを養う"事が必要となると思いますあせる

そして、そんな難敵の映画と向き合っていくと、次第に自分の映画鑑賞の幅や、食わず嫌い的な嗜好や、理解不足による作品批判をしないようになってきた気がしています😊

発掘良品は、難敵の映画が多いシリーズなのですが、別の方の受け売りや、一方的な批判ではなく、これからも私からではの解説をお届けして参りたいと思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 
↑本シリーズでは、イングマール・ベルイマン監督作品が

 “調べる力”と“考える力”を鍛える機会となりました!  



本日は、本シリーズで選ばせて頂いた27作品のうち、19~27番目までの作品をご紹介させて頂きます。

 

 

 


 

⑲ゾンビ デレクターズ・カット完全版

 

この映画の存在を知らない方は、まずいらっしゃらないのではないかと思います😄

 

 

多くの方に愛され引用され続けられている「ゾンビ」という作品は、解説不要の超有名作品!!

ですが、そんな有名な作品である「ゾンビ」が、どうしてTSUTAYAさんの「発掘」作品としてセレクトされたのでしょう?

本稿では、この有名作品について改めて解説するのではなく、なぜ「ゾンビ」が発掘良品にセレクトされたのか?について考察してみました😄
 

↑ゾンビの蔓延した社会が現実化したとしたら…

 私たちは英雄となってゾンビと戦うのでしょうか?

 それともショッピングモールで楽しく過ごすのでしょうか?

 

 

 

 


 

⑳スキャナーズ


本作は、80年代に流行した超能力者(エスパー)映画の中でも話題となった作品の一つ!

 

話題になった理由は、当時の特撮技術の粋を尽くした頭が大爆発するシーンのインパクトが鮮烈だったから!!


本作で伝説的頭部破壊映像を生み出したのは、人体破壊描写に強い興味を持っている芸術家気質のデヴット・クローネンバーグ監督。

 

クローネンバーグ監督が描く残酷描写は、サディスティックな感情からではなく、昆虫などのような"人間と異なる感情を持った存在"が人間に対して行う行為を映像化したもの!

 

 

本作はよくある超能力者映画とは一線を画した、超能力を持ってしまった事によって人間の感覚を失ってゆくベイブという男の観察日記のような作品だとご理解なのです😊

 

↑人間とは違う感覚を得た超能力者は、

 人間と同じように思考する存在なのでしょうか?

 

 

 

 


 

㉑第七の封印

 

㉑、㉒、㉓は、かの北欧映画界の至宝と呼ばれるイングマール・ベルイマン監督の、自分の心の中で神と禅問答をするような作品!!

 

 

タイトルの「第七の封印」とは、キリスト教のヨハネの黙示録という聖典の中にある、最後の審判が始まる直前に起こると言われている人類滅亡の7つのステップを記した逸話のこと。

主人公のアントニウスは、スウェーデンの騎士として長い間十字軍に従軍しますが、遠征は失敗し、十字軍は敗走し、自身と従者のヨンス共々死に瀕していました。

 

 

そんなアントニウスの前に突如死神が現れ、自分を迎えに来たと告げて来た時に「死ぬ前に、もう少しだけ時間が欲しい」と死神に伝えたのです!

 

本作は、自分の人生を振り返りながら、生きる事の意味や価値について考える、人生最後の禅問答のような作品。

 

もし今、私たちの目の前に死神が現れたとしたら、自分の人生の意味や価値について、明確な答えを用意できているのでしょうか…

 

↑自分の生きて来た人生には、意味や価値はあったか?

 

 

 

 


 

㉒処女の泉


「第七の封印」は「ジェイコブス・ラダー」と同様、非常に観念的な作品なので、ストーリーを追っていると描かれている内容が良く分からなくなってしまう可能性のある作品でしたが、本作は逆に、今日の日本で起こってもおかしくないような陰惨な事件を描いた非常に分かりやすいストーリー!

 

人生とは本質的に理不尽であり、いくら功徳があっても、誠実であっても、絶望を感じる日は訪れるもの。


もし自分の肉親の何の罪もない少女が、無残に殺されてしまったとしたら、皆さんなら、正気を保つ事ができますか?

 

本作は、そんな絶望的な状況が自分の身に起こる前に、一度はご覧になっていた方が良い作品なのではないかと思います…

 

↑真の絶望の怒りで心の中がいっぱいになった後、

 人は立ち直る事ができるのでしょうか…

 

 

 

 


 

㉓野いちご

 

本作はチャールズ・ディケンズの「クリスマス・キャロル」とよく似たテイストの作品!
 

「クリスマス・キャロル」とは、偏屈で意地悪な老人が、クリスマスの晩に、「過去」「現在」「未来」の精霊に連れられ、自分の過去と現在と未来を垣間見るというストーリー!


主人公の老人もまた、過去と現在を去来しながら、未来の自分について考える機会を持つ事になるのです…
 

↑ちょっと偏屈な老教授が、授賞式に向かう道中で

 体験した白日夢のような出来事とは?

 

 

 

 


 

㉔山猫は眠らない


主人公のトーマス・ベケットは、コロンビアのジャングルで長い間極秘任務を執行し続けているプロ・スナイパー!

 

森の中で生存し続けるためには、サバイバル能力が不可欠です!

 

 

本作は、森で生き抜く術を心得ているベケットと、元オリンピックの射撃選手で理想化肌のエリート青年ミラーが組んで、麻薬組織から援助を受けているパナマの将軍を暗殺するために、森の奥地へと潜入して行くアクション映画!

 

考え方の全く異なる二人のプロフェッショナルの意見は、ことごとく対立してゆく事になりますが、森林でのサバイバルを真実を知る事で、ミラーは次第に、狙撃手として敵を倒すというのは、どういう意味なのかを理解してゆくのです😊

 

↑オリンピックの射撃とは異なる敵の狙撃!

 ゲームでもなければスポーツでもない戦争の世界とは!?

 

 

 

 


 

㉕WALKABOUT 美しき冒険旅行

 

本作は、あの「赤い影」や「錆びた黄金」を撮られたニコラス・ローグ監督の作品!

あの、と言ってもご存じない方も多いのではないかと思いますが、「赤い影」と「錆びた黄金」は、すでに発掘良品にセレクトされている生きる事の意味を問うような衝撃的な展開の作品!!

 

 

そんなニコラス・ローグ監督作品の本作で描いたのは、オーストラリアの砂漠地帯で、突然父親に襲われた姉弟が生死の境をさまようという衝撃的な展開!!

 

近代社会を漫然と生きていた姉弟は、オーストラリアの砂漠で生死を彷徨う事で、生命に執着する生存本能を学んで行くのです…

 

↑突然、狂気の中で死んでいった父。

 砂漠の真っただ中に取り残された姉弟は、彷徨いながら

 現代社会では学べない、生存本能を学んで行くのです。

 

 

 

 


 

㉖摩天楼ブルース


本作は、の原題は“反抗”を意味する「DEFIANCE」。
 

邦題のブルースは反抗の歌ではなく、孤独感や悲しみを表現する歌ですので、かなり意味合いが違っていますあせる

 

 

本作の内容はどちらかとうとロックンロール(反抗)!

 

本作はロックな魂を持つアイルランド青年が、悪党たちに支配さていたNYのロウワー・イーストサイドで、弱者のために立ち上がる熱血ロック映画なのです😄

 

↑70年代のNYのバロー・ストリートは無法地帯。

 弱者が虐げられる都市で、異邦人のトミー・ギャンブルは

 たった一人で、弱者のために戦う事を決意するのです!

 

 

 

 


 

㉗ソルジャー・ボーイ


本作はベトナム戦争帰りの若者を待ち受けていた絶望的な現実と転落を描いたダークなテイストの作品。

 

 

5年間ベトナムで海兵隊として戦ってきた4人は強い絆で結ばれた海兵隊の仲間たちは、除隊して退職金9000ドルをもらいます!

 

4人は9000ドルを元手にして、牧場経営に乗り出そうと話し合いますが、哀しいかな彼等は、戦場で戦う事しか学ばなかった若者たち。

 

 

お金の使い方も分からなかった4人は、あっという間に9000ドルを散在し、無一文となってしまいます…

 

さて、そんな彼等に最後に残っていた唯一のスキルとは…

 

↑「俺たちは勝ち組だ!」と思っていた夢が消えた時

 彼等は自分たちにしかできない事を、始めてしまうのです…

 

 

 

 

 

 

という訳で次回は、想像力と行き過ぎ?コメディ映画でご紹介させて頂いた1~10作品をご紹介したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

↑次回もよろしくお願いいたしま😄