こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊
 

本日も想像力と発掘良品の発掘⑫というテーマで

 

ゾンビ デレクターズ・カット完全版 

(原題:DAWN OF THE DEAD)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

何故、超有名作品が発掘良品に!?

 

本日の作品は「ゾンビ」!!

 

この映画の存在を知らない方は、まずいらっしゃらないのではないかと思います😄

 

↑原題は「ドーン・オブ・ザ・デッド(ゾンビの夜明け)」!

 

 

故手塚治虫先生の作品に始まり、様々なジャンルの作品でも繰り返し引用されたりオマージュを捧げられたりしている本作は、みはや説明不要な映画界の金字塔的な作品の一つ!

 

映画「ゾンビ」からの引用例その①

↑故手塚治虫氏の「ドン・ドラキュラ」における引用!

 

 

映画「ゾンビ」からの引用例その②

↑死にたてのゾンビは早い!という新設定リメイク作品

 「ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年版)」

 

 

映画「ゾンビ」からの引用例その③

↑“生前の記憶がゾンビの行動を左右する”という

 本作で定義されたゾンビの設定を生かし

 イギー・ポップめゾンビがコーヒーを飲みにやって来る

 「デッド・ドント・ダイ」はジム・ジャームッシュ監督作品!

 ~イギー・ポップは「コーヒー&シガレッツ」にも出演!

 

映画「ゾンビ」からの引用例その④

↑「例えば街にゾンビあふれかえっても大丈夫!

  ショッピング・モールで暮らしましょうラブラブ」という歌詞も

  ザ・なつやすみばんどの「サマー・ゾンビー」も本作の内容😘

 

 

このように、多くの方に愛され引用され続けられている「ゾンビ」という作品は、解説不要の超有名作品!!

 

ですが、そんな有名な作品である「ゾンビ」が、どうしてTSUTAYAさんの「発掘」作品としてセレクトされたのでしょう?

 

 

既に多くの方によって「ゾンビ」という作品の魅力や解説が語りつくされていると思われますので、私のブログでは、なぜ発掘良品にセレクトされたのか?という問題点に絞って考察してみたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします😄

 

↑「ゾンビ」のバージョンのちがいや、作品の魅力については

 多くの方が尽きぬゾンビ愛で語っていらっしゃいます😊

 コチラの解説は、理解し易くておススメです!

 

 

アバウトなストーリー

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

ゾンビ映画の第一人者、ジョージ・A・ロメロの名を世に知らしめた代表作のディレクターズ・カット版を、高画質のHDリマスター版で上映。

日本で初めて劇場公開されたダリオ・アルジェント版よりも20分ほど長く、音楽などもロメロ自身による選曲に変更されている。
出演は、本作でその名を映画史に刻むデイヴィッド・エンゲ、ほか。

 

 

…あまり作品への思い入れがない感じの解説ですね汗

 

 

 

ちなみにallcinmaさんの解説と比較してみると…

日本公開より15年、各種ヴァージョンの存在が囁かれた「ゾンビ」の事実上の完全版が世界で最初に劇場公開となった。

だが、G・A・ロメロが本当に描きたかったのはこれだ! とか、これこそ真の「ゾンビ」だ! などと嘯くのはやめよう。
ファンにとっては“アルジェント版”、“ロメロ版”どちらも同じ愛すべき対象なのだ。

どちらか一方だけでも、両方ともでも、この作品たちの価値は変わる事はない。
個々に、詳細に、語るべき事はたくさんあるが、そんなものを語る必要もない。
なぜならそれは、ほんのちょっと長さと編集と音楽が違うだけの全く同じ“作品”だからだ。

だから本当の意味での完全版はと問われたら、こう答えるしかないだろう。
それは我々の頭の中にこそある、と。この“映画”にはそれだけの存在意義がある。

 

…こちらは逆に、思い入れが溢れちゃっている解説です😊

 

 

 

ちなみに私はallcinemaさんの解説に大賛成!!

 

「ゾンビ」という作品のバージョンのちがいを云々というのは、マニアックな方にとっての愉しみであり、多くの方が「ゾンビ」という作品を愛している理由は恐らく、ゾンビという映画に出て来る人達の描かれ方が、自分たちの行動にシンクロするからなのではないかと思われます。

 

 

本作のオープニングは、ゾンビが発生して収集が付かなくなった状況下のTV局!

 

人々を救うために正しい情報を放送しようと頑張るフランシーンですが、TVのテロップは既に応答が途絶えた施設の場所を提示しています!

 

「このままだとTVを観た人たちが、ゾンビがいる施設へ避難してしまう!」と危惧したフランシーンは、テロップを消すよう指示しますが、上司は激怒して、テロップをそのまま流せと叫びます!

 

↑「おい!テロップ消すな!そのまま放映しろ!!」

 「そんな所に行ったら死んじゃうわ!」「知るか!!」

 

 

 

なんで?

 

それはもちろん視聴率が上がるから!!

 

 

 

営利目的で運営されているTV局には、そもそも倫理観も正義感なんて存在しません!

 

TVで討論している内容も、事態を解決させるような前向きな内容ではなく、一方的な感情論の応酬!!

 

↑明らかに現場を知らない評論家たちの空論の応酬!

 

 

全く意味のない激論にも拘わらず、気が付けば観客である我々も、評論家たちの話に耳を傾けてしまっているのは…あれれ、なんだか現実世界にシンクロしている気がしませんか?

 

 

 

 

そう。

 

本作は、その後に沢山作られたゾンビ映画のように登場人物たちがゾンビを根絶をするようなヒロイックな活躍をせず、ゾンビで混乱した世界で私欲に走ったり、職場を放棄して逃走したりするのです!!

 

↑フランシーンは恋人でキャスターのスティーブンは

 TV局の職場を放棄して、社用ヘリコプターで逃走!

 同行するSWATのロジャーとピーターも職場放棄!

 その傍では警官たちもボートで逃走!!

 

 

 

さて、誰一人英雄的な行動をしない人間たちは、果たしてゾンビが蔓延しつつある世界で、どのような選択をしたのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑ヘリが出発した後、高層ビルのライトが消えていきます…

 さぁ、人類が誇っていた文明消滅まで、あと何日?

 

 

 

温故知新の道程

 

ところで、「ゾンビ」が発掘良品の第52弾にセレクトされた理由は何だったのでしょう?

 

その答えは「ゾンビ/ディレクターズカット完全版」のDVDレンタル開始日が2014年の12月であり、その日程に合わせてセレクトされたものだと考えられます!

 

↑当時の新作DVDをまとめたブログ!こういう資料は貴重ですね😊

 

 

多くの人が知っている名作でも、絶版になったり、版が古くなったりして画像が良好ではない作品は少なくありません!

 

そんな作品をリマスターした時に「発掘良品」としてリリースするのは、何もないところから発掘するという意味ではなく、発掘したものがキレイに復元されましたという意味!!

 

 

ボロボロだった画像は、70年代の思い出のように味のある映像ですが、リマスターとなった作品は細部まで鑑賞でき温故知新な歓びがある映像!

 

↑古い映像も味があって良いものですが…

 

↑細部まで確認できるリマスター版も良いものなのです😊

 

 

 

TSUTAYA発掘良品は、そんなリマスター版の発売を告知してくれるアラームのような役割も果たしてくれているシリーズ!

 

もし今後も「あれ?これって結構、有名な作品じゃない?」という作品がセレクトされた場合には、それは以前とはくらべものにならない位美しいリマスターがレンタル解禁になった月のものかもしれませんね😘

 

↑メッチャ画像がキレイになった「死霊の盆踊り」は

 リマスターのレンタル解禁に合わせて第119弾に!!

 …来年にはご紹介できるでしょうか?ご期待下さい!

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

頭炸裂系ホラー!

 

というテーマで

 

スキャナーズ

 

という映画をご紹介させて頂ければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします😊

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛