こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と2020年のアーカイブというテーマで

 

発掘良品の発掘⑪

 

というシリーズで選んだ作品について総括してみたいと思います。

 

 

 

2月と6月に行った発掘良品シリーズの続編である本シリーズは、男対男のハード・アクションが多く、ワイルドなセレクション!

 

私としてはアクション映画はそんなに得意ではないのですが、それぞれの作品の魅力をお伝えできるよう頑張りました😄

 
本日は、本シリーズで選ばせて頂いた29作品のうち、1~10番目までの作品をご紹介させて頂きます。

 

①合衆国最後の日

 

本作の原題は「TWILIGHT'S LAST GLEAMING(夕暮れ最後の輝き)」。

…合衆国最後の日という邦題とは、随分イメージが異なりますね
あせる

 ちなみにこの「TWILIGHT'S LAST GLEAMING」という言葉は、アメリカ国歌である『星条旗』の歌詞の冒頭の一部!

 
では、そんな国歌の歌詞を冠する本作は、どんな映画なのでしょうか?

本作は、気骨ある人間を描くのが得意なロバート・アルドリッチ監督による、アメリカの危機を立ち向かうために、私心を捨てた2人の男の生き様を描いた作品なのです!

 

 

 

 

 

 

②戦場のメリークリスマス

 

本作は、坂本龍一氏のテーマ曲と、北野武氏演じるハラ軍曹の「メリークリスマス!ミスター・ローレンス」というセリフが有名な作品!

 

けれど本作においてこのシーンはストーリーの核心とは関係のない「思い出深いシーン」に過ぎず、なんと邦題の「戦場の」という言葉さえ正確な表現とは言えませんあせる

 

では本作で描かれているメインテーマは何なのでしょう?

それは1983年の公開当時、まだあまり表立って描く事ができなかった男性同士の秘めたる恋愛感情わ描いた作品
だったのです…

 

 

 

③恐怖と欲望

 

本作は、映画界の伝説的巨匠スタンリー・キューブリック氏の初監督作品。

 映画史においても重要な作品と考えられる巨匠の処女作にも拘わらず、本作はキューブリック監督自身がお亡くなりになるまで、彼自身が版権を握り、商品化されず"封印"されていた作品。

という事は、作品内容に問題があるの?

いいえ。

問題があるどころか本作は、キューブリック監督の諸作品のベースとなるような内容の、処女作品に相応しい習作と言って良い作品😊

けれど恐らく完璧主義のキューブリック監督としては、習作を自身の正式な作品として認める事が許しがたかったのではないでしょうか?

ですので本作については、解説を行いながらキューブリック監督作品の傾向と、彼自身が封印した意図について想像してみたいと思います。

 

 

 

④シャンドライの恋

 

本作の原題は「BESIEGED(囲まれて)」という単語。
 

けれど「シャンドライの恋」という邦題によって、本作を恋愛映画だと勘違してご覧になってしまった方の中には、(恋愛映画なのに)こんな結末は許せない!と怒ってしまう方もいっしゃるようです汗汗

ですが本作は恋愛をテーマにした映画ではなく、どちらかというと「愛というもののあり方」についてを描いた哲学的な作品!

 

もし自分が主人公のシャンドライだったとしたら、彼女の望みを叶えてくれたキンスキーに何をしてあげられるかを考えて頂けると、本作で描かれているテーマが見えてくると思います😊

 

 

 

 

 

 

⑤ダイヤモンドの犬たち

 

本作は、アフリカの砂漠地帯にあるダイヤモンド採掘会社を舞台にしたアクション映画。
 

見渡す限りの砂漠地帯は無人の荒野は、高価なダイヤモンドの原石を独占できる魅力的な場所であると同時に、死者が出ても警察などが関与する事ができない無法地帯!!

 

難攻不落のダイヤの鉱石を盗もうとする男たちを描いた本作は、ゴルゴ13のような展開なのです。

 

 

 

 

 

 

⑥マイ・ボディガード

 

本作は1980年に公開されたハイスクールを舞台にした青春映画!

社会が荒廃していた70年代の青春映画とはちがい、80年代のハイスクール・ムービーのテーマは、高校生たちの等身大の
問題を描いた青春映画!!

本作で描かれいるテーマは"学校内いじめ"と"友達づくりの大切さ"なのです
😊

 

 

 

 

 

 

⑦ダブルボーダー

 

本作の原題は「EXTREME PREJUDICE」。

辞書などで引くとEXTREME PREJUDICEの意味は「極端な(EXTREME)偏見を持って(PREJUDICE)」という事になるようですが、実は「EXTREME PREJUDICE」という言い回しの翻訳に関しては「地獄の黙示録」という作品でも議論百出となっている翻訳が難しい言葉!

ですので私ごときが「EXTREME PREJUDICEはこういう意味だ」と断言できる自信はないのですが、恐らく本作のタイトルには「裁判抜き」という意味が相応しいと思われるのです😊

 

麻薬の売買に手を染める悪党たちを裁判抜きで射殺するテキサス・レンジャーのジャックと、元々裁判などを必要としていない麻薬王のキャッシュは、幼なじみであったにも関わらず、「裁判抜き」で衝突する宿命だったのです…

 

 

 

 

 

⑧錆びた黄金

 

本作の原題は「EUREKA」!
 

日本において「EUREKA」は、エウレカとかユリイカなど複数の発音がある言葉ですが、意味は何かを発見した時に叫ぶ言葉!

最初に「エウレカ」と叫んだi人間は、哲学者アリストテレスだと言われていますので、この言葉は、哲学や真理のような人類にとっての大発見時に使われるのがふさわしいような気がいたします
😊

 本作では劇中で主人公が2つの大発見をするのですが、どちらの発見が主人公にとって「エウレカ」と叫ぶほどの幸福だったかについては、観客の心にゆだねられる事となるのです…

 

 

 

 

 

 

⑨ナイトホークス

 

本作は、80年代の肉体派俳優の代表格であったシルヴェスター・スタローン主演の刑事映画!

…という事は、エクスペンダブルズ的な筋肉刑事が大活躍するアクション巨編!?


 

いいえ。
 

ロッキー2(1979)とロッキー3(1982)の中間の1981年に公開された本作は、まだスタローンが筋肉無双のキャラとして確立していなかった頃の作品!

まだ方向性が定まっていなかったスタローンが演じたのは、今まで誰も演じてこなかったような特殊能力を持つ、おとり捜査のプロフェッショナルだったのです!!

 

スタローンと敵役のルトガー・ハウアーが無言で見つめ合う驚愕のラストシーンは必見です!!

 

 

 

 

 

 

⑩コックファイター

 

本作のコック(COCK)は、コックさんの事ではなく闘鶏を意味する単語。
 

本作における闘鶏とは、2匹の軍鶏を死ぬまで戦わせ、勝ち負けを競うという超残酷な競技!

と言うと本作は、残酷な闘鶏を賛美するような映画
むかっむかっ

 

はい。

 

本作が公開された70年中旬には、すでに闘鶏は社会から激しく批判されており、劇中でも斜陽な競技として描かれています。

本作は、そんな落ち目の闘鶏にしか生き場所を見出せない男たちの姿を描いたアイロニカルなコメディなのです…

 

 

 

 

 

 

 

という訳で次回は想像力と発掘良品の発掘⑪というシリーズでご紹介させて頂いた11~20作品をご紹介したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

↑次回もよろしくお願いたします😄