こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と発掘良品の発掘⑪というテーマで

 

合衆国最後の日

原題は「TWILIGHT'S LAST GLEAMING」(1977)
 

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

アメリカ国歌を冠する映画

 

本日の作品の原題は「TWILIGHT'S LAST GLEAMING(夕暮れ最後の輝き)」

 

…合衆国最後の日という邦題とは、随分イメージが異なりますね汗

 

 

ちなみにこの「TWILIGHT'S LAST GLEAMING」という言葉は、アメリカ国歌である『星条旗』の歌詞の冒頭の一部!

 

Oh, say can you see,
by the dawn's early light
What so proudly we hailed
at the twilight's last gleaming ?

 

 

 

では、そんな国歌の歌詞を冠する本作は、どんな映画なのでしょうか?

 

それは、気骨ある人間を描くのを得意としたロバート・アルドリッチ監督による、アメリカの危機を立ち向かうために、私心捨てた2人の男の生き様を描いた作品だったのです!

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

ミサイル基地を占領し機密文書の公開を企てるグループと政府とのやりとりを描くSF。製作はマーヴ・アデルソン、監督は「ハッスル」のロバート・アルドリッチ
…以下は、スタッフ&キャストの情報なので略させて頂きました。

 

ミサイル基地を占領し機密文書の公開を企てるグループ!?

 

という事は、主人公の一人はテロリスト?

 

 

はい。

 

 

ミサイル基地の選挙を目論んだのは、元空軍大佐だったデルという男。

 

彼は、刑務所から脱走したその足で、仲間たちと一緒に、かつて自分が勤めていた核ミサイル基地に侵入し、ミサイル発射装置を占拠してしまいます!

 

↑基地に向かっていた兵隊を騙してジープを奪取!

 

↑その後、監視カメラの隙をついて門番も撃退!!

 

↑遂には地下深くのミサイル発射施設を占拠します!

 

 

12基のミサイル発射ボタンを手にしたデルは緊急回線を利用して、時の大統領であるスティーブンスとの直接会話を要求し、ミサイル発射と引き換えに、ある機密文章を国民に公表するよう迫ったのです!

 

 

 

えっ?

 

刑務所から脱走した直後の要求が機密文章の公表??

 

 

 

さて、デルが公表を要求した機密文章とは、一体どのようなものだったのでしょう?そして、スティーブンス大統領は、どのような決断をするのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑ミサイルを奪われた空軍トップの将軍は慌てて

 スティーブン大統領へと電話をかけます!

 

↑大統領の緊急招集で集まった軍上層部やFBI、CIAは

 ミサイル基地の占拠に、どのような対応をしたのでしょう?

 

 

 

命を懸ける決断をした日

 

本作は、序盤がデル大佐を主役としたミサイル基地占拠作戦、中盤がFBIや軍隊を総動員したミサイル基地奪還作戦、そして終盤がスティーブンス大統領を主役した絶対的な危機への対応についての映画となっており、それぞれのパートの主役たちは、命懸けで任務を達成しようと行動します。

 

↑監視カメラで周囲を見張られている基地の奪還は

 ヘリを監視カメラの真上で飛行させ、特務部隊を下降さて

 デルに知られず侵入するという難易度の高い作戦です!

 

 

 

…でも、どうしてデルは、機密文章の公開を要求するためにミサイル基地の占拠なんて危険な行為をしたの?

 

それは、大統領さえ知らないアメリカの恥部をデルが知ってしまったから!!

 

 

 

機密文章は高官たちの会議内容ですので、政府上層部は、この文章の内容は把握していながらも、国民に秘匿にしようと頬かむりする事を決意しただけでなく、発表を強要したデルを無実の罪で投獄してしていたのです!

 

↑大統領とは違い専門職の高官たちは、

 機密事項の存在を知っていたけど秘匿していました…

 

 

けれど、4年に一度選挙でえらばれるアメリカ大統領は、高官たちが告げなければ過去の機密事項なんて知る訳ありませんあせるあせる

 

ですので終盤、デルが公開を迫った機密文章の存在を知ったスティーブンス大統領は、デルがテロリストではなく、自分の命を捨ててでもアメリカを正しい道を歩いてもらいたいと願って行動した愛国者だと気づいてしまうのです!

 

↑こ、この内容を知りながら、閣僚たちは黙っていたのか…

 

 

 

つまりデルは、自分の命を懸けて国民に真実を伝えようとした男。

 

だとしたら、もしスティーブンスが彼の意志を踏みにじって、保身に走ってしまったとしたら、アメリカはどうなってしまうのでしょう?

 

 

 

本作のラストでスティーブンス大統領は、自分の命が危険に晒される事を覚悟の上で、事態を収拾する覚悟を決めますが、保身に走る閣僚たちは、誰一人大統領の目を見る事もせず、うつむいてしまいます。

 

↑アメリカ国民にこれを知らせないでいいのかね!?

 … … …(まずい汗

 

 

 

そう。

 

 

為政者とは、時として国民の非難を浴びてでも、やるべきことを行わなければならない覚悟が求められる仕事!

 

 

 

本作は、世界情勢がひっ迫している今だからこそ、改めて為政者とは何をすべき人なのかを考えるキッカケになる、とても意義深い作品!

 

予断ですが2020年のアメリカ中間選挙において、どちらの候補がアメリカ国民の未来のために自分の命をなげうって戦っているかは…明言する必要がないほどハッキリしているような気がいたします。

 

↑映画の終盤で親友に本音を話すスティーブンス大統領。

 「なぁ。俺のこの決断って死ぬ危険があるよね!」。

 けれど、そこを逃げたら大統領ではなくなってしまいます。
 大統領は夕暮れ時の最後まで輝く事が求められるのですから…

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

言えぬ恋の苦しさ

というテーマで

 

戦場のメリークリスマス

 

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

合格おまけ合格