本日は
「蝿男の恐怖」
という映画を通して
想像力とミスリード
というテーマで考えてみたいと思います。
最初に質問です(^^)
「蝿男の恐怖」
というタイトルから
皆さんは一体
どんな映画を想像しますか?
蝿男が出る
というのは
というのは
ほぼ間違いないですね!
問題は
恐怖
です。
恐怖
です。
蝿男の恐怖…
蝿男が襲ってくる映画?
↑こんな感じの悪の怪人?
残念!
ちがいます。
この映画では
蝿男は襲ってきません。
では、恐ろしい存在?
↑1986年にクローネンバーグがリメイクした
「ザ・フライ」は
襲ってきますね(^^)
「ザ・フライ」は
襲ってきますね(^^)
いいえ。
それもちがいます。
蝿男は
誰にも気づかれないように生活し
誰にも気づかれないように生活し
人に姿を見られないように
毛布をかぶっています。
↑姿を…見せたくないのです。
…
怖くないですね。
(・_・;)
まぁ、あえて言えば
蝿男の容姿は怖い
気がします。
気がします。
実は
この映画の原題は
この映画の原題は
「THE FLY(蝿)」
恐怖なんて
書かれていないのです…
書かれていないのです…
「天使の処刑人
バイオレット&デイジー」
バイオレット&デイジー」
の回でも書きましたが
日本で勝手につけたタイトルで
作品のイメージが
間違って伝わってしまうことは
間違って伝わってしまうことは
少なくないのです
(T_T)
(T_T)
本日の
「蝿男の恐怖」
は
「蝿男の恐怖」
は
ヒッチコック・テイスト
のサスペンス
であり
のサスペンス
であり
愛し合っている夫婦の
愛の物語
であり
愛の物語
であり
優れた技術の特撮が
見れる映画
でもあるのです。
見れる映画
でもあるのです。
映画の冒頭
工場の夜警が
誰もいないはずの工場で
プレス機を動かす音
を聞きます
(((( ;°Д°))))
夜警が見に行くと…
なんと!
プレス機で圧殺された
男の死体
があるのです!
。(;°皿°)
ヒィー
死体は、頭と左腕が
ペシャンコになった状態。
うわー!
人がペシャンコ!
人がペシャンコ!
そして、
プレス機の前には
工場の経営者の弟の奥さんが
立っていたのです!
そして逃げ去る奥さん!
大事件です!
警察が死体を調べると
死んだのは経営者の弟だと判明!
しかも
プレス機は二回も動かされているので
絶対に自殺ではありません。
当然、犯人として疑われるのは
弟の奥さんですね
さて、真相は一体…
という展開なのです。
本格的な
ミステリーですね!
ミステリーですね!
この映画は
奥さんの口から
本当に起こった出来事
を語ってもらうことで
本当に起こった出来事
を語ってもらうことで
なぜ、死体がプレス機に
つぶされたのかが分かってきます。
つぶされたのかが分かってきます。
弟と奥さんは愛し合っていて
怨恨やトラブルなどは考えられません。
↑二人が仲良しだったことは
工場主のお兄さんも
よく知っていました(^^)
工場主のお兄さんも
よく知っていました(^^)
天才だった弟は
空軍からの依頼を受け
自宅の地下室で
秘密の実験をで行っていました。
秘密の実験をで行っていました。
けれど調べてみると
実験施設はメチャクチャに
壊されています。
奥さんに聞いても
何の研究かは教えてくれません。
そして奥さんは
「頭の白い蝿を探して欲しい」
と言い
「みつけたら殺して!」
とも言うのです…
謎だらけですね!
謎だらけですね!
けれど
ストーリーが分ってくれば
これは
ストーリーが分ってくれば
これは
それは是非、皆さん自身で
ご覧になって頂ければと思います。
ご覧になって頂ければと思います。
恐らくこの作品は
単なるB級ホラー
と認識されてしまっている映画。
けれど、もしタイトルが
ヒッチコックの「鳥」
のように
シンプルに「蝿」
だったとしたら
イメージは随分ちがっていたような
気がします。
↑こちらが「蝿」のポスター。
ねっ!
ヒッチコック風サスペンスの
テイストですよね(^^)
間違ったタイトルは
本来、その映画を観るべき人を
遠ざけてしまったり
観客に誤解したイメージを
与えててしまいます。
できれば
内容が伝わる日本語タイトルを
丁寧に考えて
付けていただければと
切に願う今日この頃なのです。
愛した奥さんを見る目も
もう人間のものではありません。
蝿男は複眼なのですから(ノ_-。)
ではまた(*^ー^)ノ
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