ドラマの登場人物の職業で、最近俄然増えてきたのが漫画家である。

さもありなん、

最近は原作が漫画というパターンが非常に多く、

つまり作品を生み出した人が漫画家なので、その現状をよく知っている漫画家を登場人物の職業にするわけだ。

 

今期のドラマでは、『ボクの殺意が恋をした』で、主演の新木優子の職業が漫画家(正確には違うけれど)

前期のドラマでは、『レンアイ漫画家』『あのときキスしておけば』『コタローは一人暮らし』

 

全体数から考えて、こんなに多い?と感じられるほど、ドラマに漫画家が登場して、びっくりしている。

 

それと同じ理由で、作家とか、編集者も多い。

つまり作品を生み出した人が付き合っている職種の人。

『リコカツ』『生きるとか死ぬとか父親とか』『半径5メートル』『書けないッツ!』『ウチの娘は、彼氏ができない!』他

 

ここまでは理解が出来るのだけれど、私が、今ひとつ理解出来ないのが、ファッション雑誌の仕事がとてもおしゃれで魅力的な仕事として、若い女性の憧れの職業のように描かれるドラマが多いこと。

今回は『彼女はキレイだった』 その前には、明らかに憧れの職業として描かれた 『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』 など。

 

これだけネット社会になって、雑誌媒体が売れなくなった時代に、ファッション誌っていうのは、もしかして全く廃れていないの? と、若い頃からほとんど雑誌を読まない私はびっくりしているのです。

 

私は本当に雑誌を読まなかった。

一時期、コスモポリタンを買っていた。これもファッション誌だったのかどうか? 他の雑誌は、レタスクラブとか、TIME とか、AERAとか、ファッション誌からは程遠い。そもそもファッションに興味が薄いのかもしれないと、今更ながら思う。

 

お洒落な仕事は、きっと人気があるだろう。

人気があると言うことは、なかなかなれないと言うことだろう。

今時だと、ゲーム作りとか(推しの王子様)ネット関係の仕事とか。

 

病院ドラマと刑事ドラマや、検事、弁護士がメインとなる法ドラマ、学園ドラマ、以外の、普通のドラマと呼ぶべきドラマの登場人物には、必ず職業を設定しなければならないし、職業設定でドラマの舞台が決まってくる。

ドラマを成立させるために考えるものなので、決してお洒落な職業が採用されることが多いわけではないが、時代を反映していることも間違いがなく、見ていて楽しめる。 

私の好きな時間は、夏の夕方、だった。

子どもの頃、団地に住んでいた私は、縁側のような風情のあるものはなかったが、

風通しがよく、子どもの私には十分見通しがよく、

暑い1日を終える夕方の夕涼みは最高に気持ちの良い時間だった、のだと思う。

 

子どもにどれほどの感性の記憶があるのか分からない。

とにかく大人になって、好きな時間?というと、夏の夕方になっていた。

薄暮の中、街にあかりがついていく情景も好きだった。

 

しかし、その好きな時間は二十数年前に奪われた。

無くなったのだ。

 

都会では、夕方になっても気温が下がらないばかりか、逆に熱せられたアスファルトから暑い熱気が沸き上がり、昼間の暑さとは違った不快な暑い空気に包まれる。

昼間の暑さが薄らいだその時刻、ただただ不快としか感じられない。

 

しかし、

5年前、信州の小さな村に移住して、私は自分の好きな時間を取り戻したのだ!

 

私には田舎と呼べるものがない。

親は東京と大阪出身、私は物心ついた時には船橋市。

でも、当時の船橋市(私の住んでいた地域)には、田んぼも畑も自然も充分にあり、虫達も普通に共存していた。

大人になって、仕事や遊びで、田舎、と呼べる地域に出かけていくと

決まって感じたものだった。

それは、田舎に来たと言うよりも、子どもの頃の情景に戻ったと言う感じだった。

 

ここ信州の田舎に来ても同じだ。

私は子どもの頃に、一応知っている、自然溢れる空気の美味しいところに来たのだ。

そして、そこには、私が大好きだったものが、まだ存在していた。

 

昼間どんなに暑くても、夕方には涼しい風が吹く。

ベランダで北アルプスを眺めながら夕涼みとばかり缶ビールを飲むことも出来る。

ちょっと虫が多すぎてなかなかのんびり外ではくつろげないのが悩みの種だけれど、

 

「今日は暑かったねぇ」と、汗ばんだ身体が、夕方の涼しい風を受けるのは、

暑い夏の最高の時間だと思っている。

 

地球上から、色々なものが消えていく。

もしも、手に入れることが出来るのならば、それが存在する地に行ってみるのは悪いことではない。

数年前のことだ、

芝居を教えていたら、エチュードだったと思うが、

そこに登場していた生徒全員が、食事をするシーンの前手を合わせた。

とても奇妙に映った。

それまでもそういう人はいたのだけれど、

そこにいた全員が手を合わせたことが非常に奇妙で、ダメ出しをした。

そうしたら、

言われた登場人物はもちろんのこと、見ていた生徒の殆どが、

私のダメ出しに対してクエスチョンのリアクションをした。

何がいけないのか分からないらしい。

そこで、聞いた。

「食事の前に手を合わせるの?」これは芝居に関係ない質問。

そうしたら、ほとんどの子達が頷いた。

 

それから数年間、

ドラマを見るたびに、

ドラマの中で食事のシーンがあるたびに思い出す。

そして、現在、ドラマの中の食事シーンでは、全員手を合わせている。

全員だ!

とても奇妙だ。

 

いつから日本人は食事の前に手を合わせるようになったのだろう?

 

前述の通り、数年前、私が生徒の芝居に疑問を持った頃は、

まだドラマの中でそういうシーンを見ることは多数ではなかった。

しかし、その後、どんどん当たり前になっていき、

今は、手を合わせていない人を(ドラマの中のことです)探す方が難しい。

 

生徒たちは家で手を合わせていると言っていたが、今の日本のほぼ全員がやっているのだろうか?

 

もちろん我が家ではそんなことはしない。

そもそも何に対して手を合わせているのだろう?

 

レストランで食事をする時、周囲の人たちがみんな手を合わせているという感じはしない。

しかし、

ドラマの中では確かにほぼ全員がやっているのだ。

 

ドラマという観点からするとこれもおかしい。

それぞれのキャラクターがあるので、

それをやる人とやらない人が居るべきなのだ。

そこに意味を持ってしまうのだから。

 

でも今問題にしているのはそこではない。

生徒たちが言ったように、

今日本国民の殆どが食事の前に手を合わせているとしたら、

それはいつから、何故、そうなったのか。

 

ウチの旦那は、最近テレビを見ていて、食事の前に手を合わせる人たちを見て、

それが非常に奇妙であることを声だかに言っている。

 

十数年前にはなかった習慣。

それを殆どの人がやる?

本当?

 

宗教的な意味合いがない以上、

どうしてそういう習慣が突然、急激にこの国に生まれたのか、大きな疑問だ。

 

写真を撮る時、手持ち無沙汰の人たちが必ずピースをする。

みたいなことなのだろうか?

木村花さんが亡くなった後から、ずーっと書きたいと思っているのだけれど

文章がうまくまとまらない。

だからキチンとは書きません。

 

あんなに素敵な子が、SNSの顔の見えない言葉に傷付けられるということは、

誰にでも起こりうることです。

有名人ならば特に大変だと思う。

 

ツィッターをやっていると、そいういう場面に出くわす。

 

誹謗中傷をする人の共通点は、

まず、正しい日本語が使えない。

 

「てめえ、ふざけんなよ」

「てめえ、ばかか!」

(もっと汚い言葉が羅列していますが書けません)

 

そもそも顔も知らないし、年齢も分からない人に対して

「てめえ」とは呼ばないし、汚い言葉は使わない。

そんなこと常識。

その常識の通用しない人に、何か言葉を掛けても、またむかつく言葉が返ってくるだけです。

そもそも議論どころか会話もできないのだと思われます。

 

最近、文章の読解力もないのだとわかりました。

ツィッターは、文字数制限があるので、頑張って言葉を選んで書いても誤解を生むことが非常に多い。

しかし誤解したとしても、前述のような汚い言葉で罵る人に問題があることは明白です。

どんなに言葉を尽くして長い文章で表現しても、読解力がないので伝わるはずがない。

 

いつだったか、本田圭佑さんのツィッターを見ていたら、

ものすごい大量の反論(誹謗中傷が多かったけれど、反論しているものも多く)がツリーになっていて

有名人は大変だなぁと思った。

その本田圭佑さんが、木村花さんが亡くなった後に出したコメントで、

「弱い人に行くな。文句言いたい奴は俺のところに来い!」って書いてて、

ああ、こういう強い人だけが(有名人の場合)SNSをやっても大丈夫なんだなぁと感じた。

 

きっと相手をして欲しいのだと思います。

返信したら喜んで、更なる汚い言葉が返ってくるはずです。

だから、それも強い人たちに任せます。

ツィッターでフォローしている人が、時々、ネトウヨと呼ばれる

そういう誹謗中傷している人とやり合っているのを見る。

諦めずにやり合っているその人を私は好きなんだけど、

言葉が通じない人とネットでやり合ってもやっぱり解決はしないですものね。

東京のあるファミリーマートでの話

 

生活のペースのせいで、通い続けるコンビニが出来ることがある。

コンビニの店員さんは、そこそこバイトの人が入れ替わる。

その度に、いろんな店員さんと出会うことになる。

 

一時期よく行っていたファミマに仕事のできる40代くらいの女性の店員さんがいた。

レジに人がいなければ、商品を陳列棚に並べ、

客がレジに並ぶとすぐレジにやってきて、レジをオープンする。

そして、レジ打ち。

商品を読み取り、Tポイントカードについて確認し、合計金額、お釣り、商品を渡すまで、

全てが早い。

間違いなく、仕事の出来る人だった。

 

しかし、

どうも忙しないのだ。

アセアセさせられてどうも心地よくない。

 

そして、思った。

私もこんな風に仕事をしていたんじゃないだろうか、と。

 

職業柄、私は20代の頃は仕事のない時間は当たり前にバイトに明け暮れていた。

飲食店が多かったけれど、色んなバイトをした。

飲食店などのサービス業の場合、

そして忙しい時間帯には、とにかく仕事を素早くこなす。

ことが優れていることだと無意識に信じていたに違いない。

 

パッパパッパとこなすように商品を提供する私の仕事ぶりは、

雇っている側からすると仕事が出来ると言ってもいいかもしれないが、

客の側からしたら、忙しなく落ち着かない空気を醸し出されて迷惑していたかもしれない。

 

田舎のコンビニはのんびりしている。

レジ係の人と、一言二言会話することも多い。

何か質問しようものなら、懇切丁寧に対応してくれる。

都会暮らしの長い私は、待たせている人に迷惑ではないかと気を揉む。

しかし、会話は楽しく、気分もいい。

待っている人が少ない田舎だから出来ることだけれど、

少し待たされたとしても、自分の時もそうやって親切に対応してくれるから待たされたことを忘れてしまったりする。

 

やはり、東京は人が多すぎるに違いない。

もう少し分散して、みんなが人間らしいスピードと距離感で暮らせる世の中に

人口が減少している今だから、

今後そうなっていったらいいなと思う。

今回は、いろいろな種類のドラマがありました。特にNHKのドラマがかなり実験的だったり、テレビ東京のドラマがセンスがあったり、ドラマのTBSが目立たなかったりしました。

 

私なりのアカデミー賞を発表します。

 

今回チェックしたドラマは【イチケイのカラス、珈琲いかがでしょう、大豆田とわ子と三人の元夫、着飾る恋には理由があって、恋はDEEPに、DIVE!!、桜の塔、レンアイ漫画家、カラフラブル、70才初めて産みますセブンティウイザン、リコカツ、あのときキスしておけば、生きるとか死ぬとか父親とか、半径5メートル、今ここにある危機とぼくの好感度について、コントが始まる、泣くな研修医、私の夫は冷凍庫に眠っている、コタローは一人暮らし、最高のオバハン、ドラゴン桜、ネメシス、結婚できないにはワケがある、きれいのくに、いいね!光源氏くんし~ずん2 の25作品】

 

作品賞候補 珈琲いかがでしょう 70才初めて産みますセヴンティウイザン リコカツ 

      コントが始まる コタローは一人暮らし

 

MY アカデミー賞‼️

 

作品賞  70才初めて産みます。セヴンティウイザン

 

3話だけだからうまく完結していたのかもしれません。昔はドラマは2クールやっていて、十数年前ドラマが1クールになった時、長編小説好きの私は短くて物足りない気がしたのだけれど、最近は1クール(全10話前後)でさえ、持たないドラマが多い。面白くても途中でダレたり、必要のない回があったりする。そして登場人物たちで旅行に行ったりして、回を埋める。本当に面白いドラマは、やはり登場人物などの紹介で前半は難しいけれど、ドラマのつかみで引っ張り、必要な情報と伏線を張りつつ、後半になると登場人物が実際に生きているかのように存在し、観客はその誰かの気持ちになって見て、ラスト近くから俄然面白くなっていく。その頃になると登場人物の誰かがとても愛おしくてドラマが終わって欲しくないと思う。そんなドラマ。10話も持たなく感じるのは、時代の流れでしょうか?

 

主演男優賞  永山瑛太 【リコカツ】

         (次点:横浜流星 竹野内豊 中村倫也 横山裕)

 

主演女優賞  竹下景子 【セブンティウイザン】

         (次点:吉田羊 大地真央 黒木華)

 

 

助演男優賞  仲野太賀 【コントが始まる】

   (次点:光石研[珈琲いかがですか] 桐山蓮[カラフラブル] 白洲迅[リコカツ] 

       井浦新[あのときキスしておけば] イッセー尾形[コタローは一人暮らし)

 

助演女優賞  麻生久美子 【あのときキスしておけば】

        (次点:田中みな実 松本まりか 藤原さくら)

 

今回印象的だったので今後に期待する役者

      豊嶋花[大豆田とわ子と三人の元夫] 古川琴音[コントが始まる]

      恒松祐里[泣くな研修医] 須賀健太[泣くな研修医] 西垣匠[ドラゴン桜]

 

美術賞       半径5メートル (次点:私の夫は冷凍庫に眠っている)

衣装デザイン賞   着飾る恋には理由があって

主題歌賞      (今回も記憶できずです。ごめんなさい)

スタッフ賞      該当なし

 

脚本賞   金子茂樹 【コントが始まる】

      (次点:本調有香[セヴンティウィザン]泉澤陽子[リコカツ]大石静[あのときキスしておけば])

 

演出家賞  山戸結希 【生きるとか死ぬとか父親とか】 

 

 

 

感想(長いです。全部読むことはオススメしません。一部別のブログに飛びます。敬称略)

 

つまらなくて途中で見るのをやめたり、時々見るだけで十分話が分かるから適当に時々見たり、つまりきちんと最初から最後まで見ていないドラマ順に感想

 

ネメシス

どうにも見ることが出来ませんでした。大好きな広瀬すずと江口洋介主演で楽しみにしていたのに、つまらなくて辛くて、1時間でさえ集中して見ることが出来ませんでした。企画ものですよね、どうしたらこんなつまらないドラマを作れるのだろう。そしてこんないい役者使ったら、ファンは当然見るだろうから、ドラマって面白いものではないということを植え付けてしまうかもしれない。

 

レンアイ漫画家

話があり得ない始まり方で、そのうち主演の2人が恋に落ちていくのだろうことだけは、予測できるのだけれど、鈴木亮平は頑張って役を演じているのだけれど、見続けることはできませんでした。吉岡里帆、ドラマで主演するといつもこんな感じでノペーっとしてるよね。以前脇役やっていた時の方が芝居持っていく感じがあったけど。

 

カラフルブル

時々、見ました。それで十分ついていける話でした。

主演の町田和子を演じる女優が、誰?このぶっちゃいくな子?って思って見始めたら、イヤだ、大好きな吉川愛じゃない。なんか今までと違うキャラで全く分かりませんでした。久々だったし。桐山蓮は、最近吹っ切れてこんなキャラクターばかりを演じきっている。とても楽しそうに。あの性格の悪いキラが、年上のスタッフあさひを好きになり、アプローチする流れは好きだったなぁ。

 

結婚できないにはワケがある

時々、見ました。アイデアもメインの役者も頑張っていて悪くないけど、これだけ多くのドラマが作られている中、敢えてこのドラマを見たい人はどういう層なんだろう?

 

今ここにある危機とぼくの好感度について

あまり楽しめず、時々見ていないのでドラマ全体としての感想はありません。

キャストが豪華でびっくりしました。理事会役員が全員有名人。ドラマの中で会社の役員会のシーンがあると、その規模にもよるけれど、台詞を喋る人だけが役者で、当然、大半がエキストラになる。(今回、恋はDEEPでで、小さな取締役会でもエキストラばかりでした)今回は6人(でした?)全員が名前の知れた役者ということにとにかく驚き。それ以外にも大学教授たちが、それなりの年配の男優を並べていた。えらい役というのは、セリフがなくてそこにいるだけでも簡単ではないので、これはドラマ作りとしては理想的である。主演松坂桃李。彼の力でもある。でも松坂桃李の役作りは時々キャラがぶれていたように感じだ。語りの伊武雅刀は、ちょっとうるさく感じた。

例えば10人のシーンで9人がきちんと芝居していても1人で簡単にそのシーンの空気を壊すことができる。テレビの場合はカット割などでごまかすことは可能だけれど、作る側としては全部役者を使いたいはず。それができないのはギャラの問題でしょうか? NHKだから出来たのでしょうか?

 

 

これ以外は、一応全部見ました。今回はテレビ東京のドラマが多く、TVerで見るしかなく大変でした。次回は、つまらないと感じたらすぐに見るのをやめようっと。

 

イチケイのカラス

面白かったですよ。竹野内豊が作る穏やかな人情味あふれる裁判官(こんな裁判官存在しないだろうけれど)と黒木華のキレの良いセリフがバランスよく絡み合って、見ていて飽きない楽しさがある。草刈民代演じる日高が地位と権力を求める裁判官だったのに、突然豹変していい人になってしまうのは面白くなかったけれど、全体に役者のバランスがよく、あり得なさそうだけれど、裁判官の裏側を覗けたような気分にはさせてくれます。月9は、こういうドラマ得意ですね。病院ものとか事件ものとか、毎回のドラマには感動があったり非常にこった裏側があったりして脚本が素晴らしい。何よりも役者に魅力があるので見ていて飽きない、だからと言って見なければならないというわけではない…ドラマ。

 

珈琲いかがでしょう

 

大豆田とわ子と三人の元夫

 

着飾る恋には理由があって

まず、セットが美しい、東京のど真ん中にこんなおしゃれな場所があったらという作り。真柴の衣装が美しい。小物などももちろんこだわっている。それなのにHPのスタッフ紹介にはメイクとか衣装とか小道具とかは列記されないのですね。川口春奈がとことん綺麗。まぁ、それだけでも見る価値がある。犬のコウジもおしゃれ。そういうおしゃれ感いっぱいの中でキュンキュンするラブストーリーを作ったわけです。どれほどの人がこういうドラマを求めているのかはわかりませんが。

 それを成立させるために主演の川口春奈、横浜流星、中村アンが美しい。そして、金子ありさが、セリフや行き違いの妙で見せてくれる。小さくまとまった素敵なドラマでした。このおしゃれ感は、若者たちがちょっと夢見られてありだと思います。

 夏川結衣が演じる家主が留守中に4人が間借りするという話だったと思うんだけど、その夏川結衣がいなくならなかったのはどういうわけなんだろう? 元夫との関係性をドラマに加えるため? それとも夏川結衣の役があることで、若者4人+シャチのささやかなごちゃごちゃぶりを説明するため? 普通だったら彼女は要らないと思うけど…。

 企業のインフルエンサーという職業が今どれほどのものなのか私には分からないのですが、なんとなく若者たちがおしゃれな仕事と思ったり、やりたいと思ったりする一方、その大変さを紹介し、真柴が精神的に参る流れ、それで彼氏との結婚に逃げようとする流れ、アーティストの羽瀬が絵を諦める下り、そこでプロポーズする陽人、ささやかなドラマを、とても自然に見るべきものにしたのは、脚本の力だと思います。

 

恋はDEEPに

綾野剛は、こういった純粋なラブストーリーには向いていない。と感じました。

石原さとみは、コケティッシュでラブストーリー向きな役者だけれど…

最後に別れるシーン。海に帰る海音とのキスは、おかしいですよね。二度と会えない愛する人との別れであの勢いでキスすると、ああいった別れには繋がらない。

他にも気になることいくつもありました。

まず、登場シーンの綾野剛。外国帰りの感じの悪い人にする必要があったのか? だって、あっという間にいい人ですよね。大谷亮平演じる光太郎が、優しそうで実は裏がある?と対称にさせたかったのかもしれないが、この人も理由もなくいい人になるし…。 綾野剛の登場シーンは思いつきにしか感じられませんでした。ツンとしたところを最初に見せた効果もありませんでした。誰のアイデア? 

 蓮田トラストの株問題、あまりにも浅はかな展開で参ります。取締役会議もエキストラがひどいし、規模が小さいし、あんなに仲が良く、顔も性格も優しい三男がどうして会社をひっくり返す必要があるのか…。まるでそういったゴタゴタを通過して、三兄弟が仲良く戻ったかのような流れになっているのだけれど、そもそも長男と次男が仲悪くなったきっかけも弱い。

海音の経歴詐称疑惑の記者会見もあまりにもひどい顛末。

 やはり思いつき、アイデアの羅列をうまく消化しきれなかったとしか思えません。

石原さとみ主演ドラマ。彼女を人魚にしてしまおう。彼女魅力的だからね、とても素敵なラブストーリーになると思うよ。から始まって、なんとなく事件を含ませてみたものの、どれもチャチな終わらせ方になった。感じ。

 最終話も要らないですよね。最初の石原さとみの長いVTR。海の家に毎年遊びに行く人々。そして当然あのように帰ってくる?シーン。

 そもそも愛する人のために海の家でアテもなく待ち続ける男は不幸すぎる。

あっ、タイトルは良かったな。裏に意味があって。

 

DIVE!!

飛び込みの選手を演じだ男の子たちが単純でキャラも分かりやすく立っていた。

それよりもコーチの苦悩が描かれていて、ストーリーは楽しめるものがありました。

でもアドリブはダメです。大東駿介ってこういう人だったのですね。馬場ふみかとのシーンで何度かアドリブシーンがありました。面白くてもドラマではNGです。ドラマですから。

津軽の彼女が、めちゃくちゃ良くて、誰かと思ってチェックしたら藤原さくらで、やっぱり新人ではないのだと妙に感心しました。

 

桜の塔

誰が本当の味方なのか敵なのか、順番に黒幕になったり敵になったり、ドラマに引きつけるためのどんでん返しが繰り返される最近よくあるパターン。結局終わってみたら全てどうでもよかったですね。

それよりもキャスティングが気になりました。

玉木宏は、ある目的のために自分を殺して突っ走る役が続いています。その中での苦悩する表情が魅力的なのだと思います。が、時々負けた時の顔はあまり魅力的ではなかった。相手役になる広末涼子、岡田健史は、いいけれど、例えば初回の銀行前の警察官たちのシーン、チャチなシーンになってしまったのは何故なんだろう? 演出かなぁ? 撮影にお金かけていないというか、台詞を喋る役者だけが頑張ってテンション上げれば上げるほど臨場感が伝わってこなくて辛すぎる。

上条蓮と同期の2人、渡辺大知と馬場徹は、バランスの良いキャストでした。

問題は、警察の上層部。尾身としのり、椎名桔平、光石研、吉田鋼太郎等が、いまひとつ偉く見えない。警察のトップに見えないのは何故だろう? 仲里依紗も合ってない。彼女はよくやっていたと思うけれど、もっと合う女優をキャスティングするべき。

椎名桔平って、顔も雰囲気もいい役者だけど、最近何を見ても同じだなぁと感じた。3種類くらいの声を使い分けて芝居しているだけ。それが求められているから売れているのだろうけれど、下手なわけでもないけれど、役者として面白いのかなぁ?

 

70才初めて産みますセブンティウイザン

 

リコカツ

 

あのときキスしておけば

 初回に巴の体が井浦新になってしまった時、「あのときキスしておけば」というタイトルが、ああ、と納得できて、素敵なタイトルだと思ったのだけれど、ラスト近くで、(あのときキスしておけばこうはならなかったのだろうか?)みたいな桃地のセリフがあって、あれー?って。あの時のキスと憑依(敢えて分かりやすく)した理由には関係性がないですよね。

大好きだった売れっ子漫画家蟹釜ジョーが麻生久美子から井浦新に変わり、それを周囲の人に理解してもらう流れとか、漫画を描き続けるためにとか、微妙なところが消化できるいいコメディだった。憑依するという非現実的なことをメインに持ってきている以上、他の部分はしっかりリアリティを持って作って欲しい。そいういう意味で、ふざけていないいいドラマ。脚本:大石静、スーパーの店員たちひとりひとりのこともしっかり描いていて丁寧な脚本。

 最終的には、死のうと思っていた田中マサオが変わって、彼の人生が変わったこととか、桃地が変わってコミュニケーションを取れる人になったこととか、巴という魅力的な女性が、飛行機事故で突然死なず、数ヶ月?男の体の中で生き続けたことが、いい結果をたくさん生んで、ドラマのテーマにもなっていく。

 ラストのキスシーンの数々。時々、麻生久美子に戻るのは悪くないのだけれど、ちょっとしつこい。田中マサオとキスしたあと下向いて泣いているのに口を押さえてはダメです、松坂桃李さん。

麻生久美子は、彼女にしか出来ない役に作り上げてしまいました。

 

生きるとか死ぬとか父親とか

 初回の最初のカット割ナイスです。主演吉田羊の顔が判別しにくいアップを間にはさみつつ、多くの人々を入れている感じ。ラジオパーソナリティとリスナー。その具体的なところはその時点では分からないのだけれど、雰囲気が素敵で、そしてその後この番組の意図が伝わってくる。

 芝居が自然で、ラジオ局のスタッフは素人さん?みたいな感じで、メインの役者以外は無名の人々が出る。亡くなった母親役富田靖子も無名の役者さんの方がイメージがついていなくて良かったと思う。

ラジオのパーソナリティかと思ったら、トッキーはエッセイストでもあり、亡くなった母のことを本に書くという。そして亡き母と向き合うことになる。そして、号泣。

 私もあった。亡くなった母のことを、私の場合はいつまでもひきずらないために、泣きながら書きまとめた。書くことは、自分の感情とも向き合い、整理することができる。とても良いことだと言える。

 空気感が綺麗で、ゆったりとした話の流れで、色々考える余裕を与えてくれる大人のドラマだった。ラジオのアナウンサー役、田中みな実、本当に魅力的な声と喋りです。

 

半径5メートル

 タイトルが素敵。セットも素敵。ストーリーは、凄くいい時と、あまり集中してみられない時があった。その都度、脚本家をチェックしておけば良かった。橋部敦子だけではなく、数人が交代に書いていたのですね。

編集者として第一線で活躍していた前田がミスをしたことで飛ばされた部署は、半径5メートルの記事を扱う部署。ここが同じ週刊誌の編集室とは思えないほど、素敵な空間で、余裕のある人々がいて、いい空気が流れている。そこで、記者前田が成長していく様を描く。

 それぞれの記者の苦悩が描かれている。それぞれの話はとても魅力的だし、そこからいろいろなことに気づき、番組の最後にまとめる記事はいつもとても素敵な記事に仕上がっている。脚本がいいのです。

 

コントが始まる

 

泣くな研修医

 小規模な病院ドラマで、気軽に楽しめました。

 4人の研修医が成長していく様を、医者や患者や後輩を含めて描いていく。

 若くして癌になった石井直太朗(須賀健太)の話が良かった。

 「大豆田」でコメントした谷中敦が、こちらにもゲスト出演していて、芝居下手でしたねぇ。役が難しかったのもあるけれど、海外で働く医者にはかけらも見えませんでした。やはり「大豆田」のキャスティングが素晴らしかったのだ。

 

私の夫は冷凍庫に眠っている

 美術も照明も美しく雰囲気のあるドラマだった。

 しかし、これはどう展開していくのだろう?  と。

 ちょっとストーリーが不思議すぎて、面白いとか感動するとかそういった感想は全くない。それなりに見所はあったし、役者もそれぞれ個性的で良いシーンはいくつもありました。サスペンスが好きではないので、結局は、人を殺してしまう女の話とそこから恐怖感を表現するドラマで終わってしまったのは残念でしたが、これはあくまでも私の好き嫌いの問題です。

 

コタローは一人暮らし

 

最高のオバハン

 以前、何かを見た時に、大地真央が酷い芝居をしていて、この人ってこんなに芝居の下手な人だったんだ…と確認してしまい、今回(大地真央だ、見たくない!と思ったんだけど、次のキャストが松本まりかだ、見る!)となりました。

 大地真央は、びっくりするほど綺麗で、この役を分かりやすく演じていた。とても合っていたと思うし、あの下らない色々な設定や台詞に説得力があった。

 松本まりかは、大したものでした。彼女の心の声(NA)でしょっちゅう話が展開するのだけれど、正しいセリフで、やもすると下らない話を正当化してくれた。

 でも、全体的には、最初の何回かは楽しめたけれど、途中からもういいかなぁって感じでした。

 

ドラゴン桜

 第一シリーズを見ていないのですが、前回もこんな感じだったのでしょうかね。東大に受かるための方法論はまあ分かるんですけど、実際にやっていることも、そのための台詞もチャチで、それではどうやったって受からないでしょう。これで東大受かったら、東大に失礼でしょう。というドラマでしたが、最終回見ていると、単なる熱血ドラマになっているので、これもありなのかなぁ。日曜日のこの枠は、熱血ドラマ枠でしたね。ラストの理事会でのやりとりは、小さな半沢直樹になっていました。

 元教え子という林遺都と佐野勇斗がラストで桜木先生の味方だったことが分かるんだけど、途中にカケラもその兆候が見えないのは、単に観客を騙すための方策であり、ドラマとしては嘘がたくさんあったのだと思います(最初の頃の回を見返さないとはっきりどうとは言えませんが)

 江口のりこは、理事長の役にまったくあっていなかった。悪い人に見える時期も、いい人に見える時期も

 瀬戸のラーメン屋の事件が嘘っぽい。あんな目にあったら、ラーメン屋立ち直れないです。

 いろんなことが綺麗事だったり、嘘っぽかったり、それでも、異常熱血ドラマは許されてしまうのでしょうかね。でも、嘘を並べて感動のシーンだけを盛り上げてもなぁ。真剣にドラマ作っている人からすると嫌になるでしょうね。視聴率が高ければいいのかなぁ?

 生徒役は、これから売れそうな子達を集めていました。個性的で小粒ですがそれぞれ魅力ありました。阿部寛はこういうドラマに打って付けの芝居をしてくれる。長澤まさみは今回いいところがなくがっかりでした。

 

きれいのくに

 

いいね!光源氏くんし~ずん2 

 伊藤沙莉がとても可愛らしくて、千葉雄大が馬鹿っぽい光源氏で憎めず、桐山蓮の中将が遊んでいるけど押さえた演技で素敵です。今回は4話だけということで最初から全体像がよく見えていて小さいけれどまとまった作りになっていました。

タイトルバックが格好良く、センスの良さを感じた。そういう作品はまず惹かれます。

しかし、難しい作品でした。

途中、4話あたりで面白くなくなり、4話、5話あたりをテキトーに見たので、きちんとした感想とは言えないのですが、それなりの感想を。

 

 まず一言で言うと、8話のテレビドラマよりも、映画にした方が良い作品だと思います。

テーマがしっかりあるし(今ひとつはっきり分からない部分もありますが)

何よりも、どうして4話で私がダレたかというと、

ドラマというのは掴みが肝心。

まず、観客を惹きつける掴み。

このドラマは、それは素晴らしかった。のに、切れた。

 

 1話で吉田羊と蓮佛美沙子が交代に登場し、最後に同一人物だと分かるのだけれど、この二人がとても似ている。今まで顔が似ているとは全く思わなかったのだけれど、芝居の妙なのか、顔も何もかもとても似ていて、蓮佛美沙子が年をとって吉田羊になってもおかしくないと本当に思えてしまう。芝居も自然で(映画だったからなのだが)興味をそそられる。

そこから物語が高校に移り、実はここまでは映画でしたということになり、改めてドラマの掴みが必要になってしまった。そして私はドラマに入れなくなった。理由のひとつは、主演の高校生5人の役者に魅力が感じられなかったから。

 

 映画なら、2時間程度なので集中が切れないし、何よりも逃げられない。が、テレビドラマだと面白くないとながら見になってしまう。という意味で映画の方がいいと思うのだが、この長さがあったからこそ伝わった部分もあると思うので、2時間で伝えるにはまた別の難しさがある。

 

 結果的にこちらが本編。

この構成は、アイデアはいいと思うのだが、非常に変わっている。(つまり最初の映画部分が長すぎることが変わっている)そしてその啓発映画が、とてもリアルで話が変わっている。

 

本編に入ってからしばらくドラマに入り切れない私は、なんとなく流し見していたのだが、また、だんだん目が離せなくなった。

 

 そして終わってみての感想。

本編となる高校生5人が、とてもいいキャスティングだったと分かる。

まず女優二人に惹かれていった。特に岡本夏美は高校生とも大人の女性ともつかない微妙な部分をうまく演じていた。キャスティングなのか彼女の力なのか、とても合っているので、そのうち芝居に見えなくなってゆく。見上愛は、顔が愛らしく、役なりの高校生らしい好感が持てた。

 そしてメインの男優、青木柚もこの役にとても合っている魅力的な役者であることが段々分かって行く。

終わる頃には、5人とも実在の高校生に感じられ、今時の高校生と、昔から変わらないティーンエイジャーの微妙な心の揺れが非常にうまく描かれていたと感じられる。

 

 テーマは、いくつかあるのだろうが、最終的には凛の裏整形が成功に終わるので、どこに持って行きたかったのかちょっと疑問が残ったが、別にはっきりしなくても構わない。好きな顔に整形をすることとか、そのことで世界中が同じ顔になってしまうとか、単なる整形ではなく遺伝子まで変えてしまうとか、どこまでが正しく、何が問題なのかを観客それぞれが考えればいいのだと思う。

 

 しかし、難しいテーマの作品をテレビドラマ化したものだとつくづく思う。

お茶の間で家族でこのドラマを見たりすることが可能なのだろうか? 中高生と親たちでこのドラマを見て語り合うことができる家族がいるのなら素敵だと思う。

 ドラマは毎回、伊藤沙莉のナレーションで始まる。大豆田とわ子の心の声である。そして、予告編のように、今週起こるドラマの数シーンを紹介し、松たか子のタイトルコールで始まる。

 

 伊藤沙莉のナレーションは素晴らしい。そもそも声の素敵な女優だと思っていたが、声が生で、文章ももちろん素晴らしい。脚本が坂元裕二だから会話も素晴らしい。元夫三人の登場からの関係性は疑問だらけだったけれど、それはドラマの掴みとしては許せる。セリフが素晴らしいから、必要なさそうなシーンも楽しめることはある。感動することはなかったけれど、面白いなぁと楽しめることは多々あった。

 

 しかし、しかしなのだ。

 

 6話ー全員集合地獄の餃子パーティー これは一体どうしたことだったのだろうか? 放送事故のような回だった。まず、その回だけ、ドラマの構成が違った。始まり方が違う。そして突然、かごめが死んだ。私にはどうしても市川実日子をドラマから急遽消す必要が起きたとしか思えない。その理由として、その後、かごめのことを好きだった田中八作ととわ子の会話の中に少し、しかし重要なワードとしてかごめが登場するのだけれど、新たな回想シーンが作られ挟み込まれるどころか、すでに使われたシーンだとしても、市川実日子が登場しなかったのだ。私がもしかして一話程度見逃した?という感じである。

 

 それは、その前の回で谷中敦演じる門谷社長ととわ子が消えたところで、その話もブチ切れた。谷中敦、この役を素晴らしく演じていたのに、突然終わった。

 そして、三人の元夫に関わっていた、三人の女との話を無駄に盛り上げ(会話遊びは紋切り型で間違ってはいないけれど、全く面白くなかった)そして三人の女も消した。こちらは話の流れとして面白くなかったので、三人の女を消すためにこの一話メインで話を作ることにしたのかもしれないけれど…。(最終回にお情けで3人を登場させていたけどこれも不要)

 

 最終回もつまらなかった。

 

 そもそもあり得ないけど面白そうな設定を作り、坂元裕二の力で会話を楽しむだけのドラマ作りだったのかもしれないが、それには役者の絶対的な魅力が必要。話の軸として、元夫たちは何故離婚したのかわからない。(最初の離婚だけは、かごめが理由だと分かるが、それをとわ子が知ったのは随分後のことですよね。かごめの話も途中でプチっと切れたので疑問ばかり)別れた夫たちが付き合うのは、理想像なのかしらん?

 

 松たか子、松田龍平は、十分魅力的。松たか子は、こういうちょっと間抜けな可愛さがとても良いと思う。岡田将生は、このイヤミな弁護士をとても楽しんで演じていた。オダギリジョー、市川実日子もそれぞれの役作りがしっかりしていて、十分見るに値した。それ以外の人は、役が小さすぎてその存在感を発揮できなかった人も多々あるが、もう少し、内容がないとどうにも…。岡田義徳なんていい役者なのに、どうでもいい感じで消えていった。豊嶋花は、とても可愛らしい子でした。

 

 もしかしたら松たか子にまつわる人々ということで、他の役者はどうでも良かったのかもしれないけれど、そのくらい松たか子は、魅力的だったけれど、やはり6話の放送事故回を含め、どうしてこんな流れになったのか、つまりどうして坂本裕二の脚本がこんな風に尻つぼみになっていくのか、制作に問題があるのか、とても疑問の残るドラマでした。

【70才、初めて産みます。 セブンティウイザン】

 

 タイトルを見て、(この嘘っぽいドラマ見たくない!)と思って見始めた。

 素晴らしかった。そして、泣いた。

 純粋に子どもが産まれることの素晴らしさが伝わった。

 70才という、この歳だからこそ分かる子どもを持つこと、産むこと、育てることの素晴らしさ。周囲で見守ってくれる専門家たちの優しさ。

 原作:タイム涼介 脚本:本調有香

 いいセリフたくさんありました。祝福してくれる人々の言葉、印象的だった。

 全3話で、生まれてきてからの3話目は、ちょっとモタれるシーンもあったけれど、全体に幸せ感たっぷりの素敵なドラマでした。

 70才で子どもを産むと、成人した時に母親は90才。元気で生きている可能性がかなり低くなる。そんな風に生まれてきた子どもは…可哀想、かなぁ?

 最近、子どもの虐待とか、育児ノイローゼとか、そういった問題は、若い母親たちが孤独て大変だから起こるものであり、もしも60才以上で余裕のある大人が子どもを持つことが出来たら、なんか全く違う世界になるのではないかと思った。

 色々考えさせるドラマはいいドラマです。

 

【リコカツ】

 

 今回一押しのラブストーリーでした。

永山瑛太の役作りが楽しかった。武士と呼ばれる自衛隊員、女性の扱いを全く知らない男が、妻を守るという一点で、変化していく様は、ある種女性から見るととても魅力的。この話の設定はそういう意味で女性好みのラブストーリー。

 緒原紘一が、並外れた男らしさを持つ男であるがために、咲を演じる北川景子をさらに美しく見せたとも言える。

 北川景子は、美人で、こういう正統派の役をもっとやって貰いたい。が、芝居には時々ミスが…。例えば、母親が癌だと聞かされた時の、父親から母親に目線を移す時の驚きはNG。そういった目の動きだけの芝居で時々ミスが見えた。著名な人だと特に演出家は見逃すのかなぁ。言えば簡単に正しい芝居になると思うけど。撮り直す時間もないか。でもアップで抜いて撮り直すとかして欲しいな。

 私も『離婚のススメ』という戯曲を書いたが、離婚はコメディにはうってつけのテーマ。そこからシリアスな家族関係、夫婦関係を描いて行けば良い。前半もう少し笑える展開もありだと思うけど。

 どちらの両親も離婚後、再婚はしないけど、付き合いは続けるという展開は、年取った夫婦にとっては理想的かもしれない。全部を、女性が離婚を決意して、男性は実は妻を一番に思っている展開にしてしまっていいのかな。脚本家が女性なので私はとても理解できるけれど。

 

【珈琲いかがでしょう】

 

 中村倫也は、やっぱりいいなぁ。余計な芝居を一切せず、淡々と台詞を吐く。だから超二枚目に見えるんだけど、優しさをいつも含み、素敵な空気感を運んでくれる感じ。

 最初は、毎週ゲストが変わって、コーヒーを飲みに来た客のドラマが繰り広げられるのかと思ったら、途中からガラッと変わって、青山の人生ドラマになっていく。

 青山の人生を変えたコーヒーとコーヒーの先生。こんなことがあったらいいなと思わせる。コーヒーの先生は光石研が演じるホームレス。楽しそうに演じていたなぁ。ホームレスだけれど、心は普通の社会の人間よりもよっぽど豊か。演じ甲斐のある役でしたね。髪型(ヘアーバンドからいつも1束の髪の毛が出ている)は作りすぎが見えて好きじゃなかったけど、こんなことがあってもいいなって話が素敵でした。

 今回はテレビ東京のドラマ素晴らしく、長野県ではオンタイムに見られないのでTverで毎週見るのが大変でした。

 

 

【コタローは一人暮らし】

 

 最初、さとうコタロー役の子役(河原瑛都)が、なんて可愛くない子を使ったんだろうと思った。最近の子役は本当に優れていて、芝居の上手い子が多い。そいういう子が多いから、当然可愛い子も多くなる。もっと可愛い子をキャスティングすれば良かったのに…。

 ところが、見ているうちに、この子は、もしかしたら大人が演じているの?と錯覚させるほど素晴らしい。体は幼稚園児並なので間違いなく子どもなのだけれど、その役の雰囲気から時々大人に見えるのだ。とのさまんから来たのか、殿様のような喋りも徹底していて彼に染み付いている感じだ。実際、顔も回想シーンでは(髪型が変わると?)可愛い子でした。

 同じアパートに住む人々がみんな優しくて人間味があって、幼稚園児が1人でアパート暮らしをするというあり得ない状況を成立させてしまったところがこの話のいいところです。

 横山裕のぬぼーっとした感じ、しっかりしたコタローとバランスよかったです。途中から大倉孝二が出なくなっていったのも(体調不良のせいでしょうか?)うまく処理していた。

 イッセー尾形の一人二役の清水のじーさん・ばーさん(大家)も毎週楽しみました。その昔、イッセー尾形の一人芝居大好きでした。今回は映像なので一人二役をそのまま成立させてくれて、とても楽しめました。なんか可愛らしくて良かったなぁ、あの夫婦。

 あまり期待しないで見始めて、面白かったし、時々うるっと来たし、こういうドラマに出会えるから頑張ってチェックしちゃいますね。

 

 

 やっぱり脚本家、金子茂樹、サイコーです。今、楽しめるし感動できるドラマを書かせたらトップだと思います。今後も、絶対に金子茂樹作品は見逃しません!! 

 面白い脚本家も、時代からずれてくるのか、年をとって色々落ちてくるのか、偉くなって勝手に書くからつまらなくなるのか、色々な理由で、すごく優れた面白い作品を描き続けた脚本家もつまらなくなっていくことが多々ある。そんな中、今最も旬な脚本家だと思います。

 

 そんな金子茂樹作品、楽しみにしていたのに、キャストがあまり好きではない。それでも芝居が下手なわけではないから、よく練られたドラマに仕上がりました。

 

 仲野太賀は大好きです。初めて見た時から素敵な子だと思っていたけれど、今回の役が一番良かった。本当に良かった。あんな男の子に会ってみたい。

 

 他、あまり好きではない役者陣、菅田将暉、神木隆之介、有村架純、なんですけど、この3人にはすごい共通点がある。最近の役者志望の若い子たちに好きな役者を聞くとトップに出てくる3人なのです!!  演技派と呼ばれているのかな。以前は菅田将暉が男優のダントツトップだったんだけど、その後神木隆之介が並んだ。女優では(基本的に役者志望の女の子の意見です)有村架純がダントツトップです。そして何故か私はこういう若くて演技派と呼ばれる役者の多くを好きではない傾向がある。

 

 好きではないなりに、感想を書くと、有村架純は、これが彼女なのかもと思わせる、この役とのピッタリ感があった。もし彼女とかけ離れたキャラならば芝居が上手いということになる。この中浜里穂子というちょっと変な女を好演していた。

 菅田将暉は、このくらい何にもしないでくれるといい。

 マクベスの3人のバランスが非常に良い。ハルトと潤平2人だったらぶつかりそうだったところに、シュンタが入って、最高のバランスになった。役者としても神木隆之介が一歩ひいているところがあり(年下に見える)2人の間を取り持っている感じのバランスは悪くない。

 

 ドラマの中、感動して何度か泣きました。まず、あのサイコーのじゃんけん。言ってみれば中学生の男の子たちが毎日遊んでいるようにコントを考えている。その楽しそうなこと。そして何かを決める時のじゃんけんのテンションの高さ。ああいうふうに遊べばいいと思う。もしかしたら最近の男の子はああやって遊ぶ時期を経ないで大人になってしまうのではないかと感じた。私が若い頃は「女の友情は続かない」とよく言われていた。しかし、年取って今の現実は、明らかに「男の友情は続かない」になっていて、女性はそれなりに友達付き合いを続けている。いつからそうなったかは分からないが、以前の男の子たちはああやって下らないことに精一杯の仲間がいたから男の友情が続いたのではないかと余計なことを考えた。

 

 ドラマとしては、前回作と同じく、モラトリアム期の男の子を描いたドラマ。最近はモラトリアムが20代後半とか、もっと遅くにも来るらしい。しかし、その時期を悩みながら過ごして、彼らは大人になっていく。そこには笑いがあった方がいい。

 10年やって売れなければやめる。というのは、私が18歳で女優を始めた時決めたことと同じだったし、ライブをやって動員することの大変さはよく知っている。因みに私の劇団も10年やって解散した。何かをやり遂げるのに10年はやった方がいいと思うし、ダメならやめるという選択をいつも脇に持っていた方がいいと思っている。好きなことなら尚更、ダラダラと続けることはできる。そちらの方が簡単な場合さえあるのだから。

 

 最も良かったのは、もちろん! 芳根京子演じる奈津美が、お風呂から飛び出すシーンである。潤平がバイトの後に中浜家に来ると必ずお風呂場で足を洗うという習慣を少し前の回で出し、それを忘れた頃に、風呂場で足を洗わせて、濡れた奈津美が飛び出す。風呂場から濡れた人が飛び出すだけでも驚くのに、そこには愛する奈津美がいて、あの時の仲野太賀の表情もサイコーでした。

 

 番組を作る上で、どこまで構成がしっかり出来上がっているかは重要で、特に連続ドラマは、毎回毎回誰かの意見やアイデアでコロコロ変わっていくこともあるようなのだが、基本的には、ドラマは前半で伏線を張りまくり、(だから前半は面白くするのが簡単ではない)後半、観客が忘れた頃にそれを利用する。そうして欲しいのに、伏線張ったと思ったらすぐに使ってしまうつまらない作りのドラマにもよくお目にかかる。ただ、このドラマも、あの男3人のサイコーのじゃんけんが出てきたのは第5話だったのです。その後何度か出てきて、最後非常に重要なシーンを持たせたことから考えると、最初が少し遅い感じがする。

 

 番組は毎回、ハルトのアップでコントのタイトルが発せられ、コントの一部を見せ、番組の最後でそのコントのオチを見せる。第一話から最終回まで全てが繋がっている上に、毎回完結のようにしっかりとドラマを終わらせる。連続ドラマとして、素晴らしい!しか出てこない。

 他の優れたシナリオライターの皆さんにもこういったきちんとした構成のドラマを全話に渡って書いていただけるようにテレビ局側のスタッフさんには頑張って貰いたいものです。