いろんなタイプのドラマがあり、期待した割につまらないものや、B級なのに最後まで見続けられたドラマなどありました。これだけ多岐に渡っていれば、自分好みのドラマを見つけられそうなものですが、予告などで判別するのは難しいかも
今回チェックしたドラマは
【嘘が嘘で嘘は嘘だ/パンチドランク・ウーマン/50分間の恋人/リブート/夫に間違いありません/キンパとおにぎり/ヤンドク!/テミスの不確かな法廷/略奪奪婚/黒崎さんの一途な愛がとまらない/東京P.D.警視庁広報2係/AKIBA LOST/未来のムスコ/終のひと/再会~Silent Truth~/この愛は間違いですか/こちら予備自衛英雄補?/冬のなんかさ、春のなんかね/ラムネモンキー/身代金は誘拐です/人は見た目じゃないと思ってた/おコメの女ー国税局資料調査課/プロフェッショナル保険調査員/俺たちバッドバーバーズ/DREAM STAGE/元科捜研の主婦/探偵さん、リュック開いてますよ/おとなになっても/ぜんぶ、あなたのためだから/横浜ネイバーズ/パンダより恋が苦手な私たち/豊臣兄弟(全32作品)(うち途中棄権11作品)】
[感想はすべて敬称略]
2026冬ドラマ MYアカデミー賞
主演女優賞 杉咲花 (冬のなんかさ、春のなんかね)
監督であり、脚本を書いている今泉力哉の作りたいものを、確実に理解しているのだと感じられる。監督としっかり会話が出来ている。
ほとんどがセリフに聞こえず、杉咲花本人に見えてしまう。ある方向から見ると、その個性ゆえに、ちょっと性格に難あり、でもモテモテの女性像が、ステレオタイプではなく、その微妙なやり取りで垣間見えてくる。
日常を細かく描くことで、ドラマとしては何も起きない危険を孕みつつ、静かな空気を描き続ける。一歩間違えたらとんでもない駄作で終わる。そして、ドラマ作りは、総合芸術ゆえに、簡単にその一歩を間違える。杉咲花だから作ることが出来た作品だと思う。
毎回食べるシーンがとても多かった。食べるという行為は、ある種、その人の本質を描くことができる。難しい面が多くあるが、役者としては利用価値のある素敵な小道具である
次点:志田未来(未来のムスコ)
カン・ヘウォン(キンパとおにぎり)
志田未来が久しぶりの主演で、年相応の明るい女性でよかった。子どもが現れてから、まあくん探し、というテーマがあるとはいえ、彼女が男性にモテすぎることが少々疑問に感じられた。彼女自身は、突然やってきた母親役を臆することなくできる女性で魅力的だった
カン・ヘウォン とても魅力的で可愛らしい女性。ラブストーリーの主演女優として相応しいけれど、全編通して、性格が悪く感じられてしまったのは、日本人と韓国人の違いを表したドラマを日本人である私が見たからなのだろうか? 一般的には、2人の違う人物がぶつかった場合、どちらにより多くの観客が立つか(賛同するか)は役者の力でもあるのだけれど。
主演男優賞 竹内涼真 (再会~Silent Truth~)
ちょっと不器用で男らしいキャラが、警察官という衣装と職業にぴったりはまっていた。その上、格好良い。万季子に対しての愛情が半端ない。
刑期を終えて出てきたら、あんなに素敵な男性が待っていて、幸せになれるならいいなと思わせた(らダメじゃん)
次点:中島歩(俺たちバッドバーバーズ)
柿澤勇人(終のひと)
ジェシー(パンチドランクウーマン)
個性派、中島歩に自由に芝居をさせてみた。といった感じでしょうか。どんな役者も、最初から自分に合った役に出会えるわけではない。最初に合った役に出会ってすぐに売れる人もいるけれど、実際は、合っていない役もやりつつ、少しずつ売れてきた時に、自由度が増える。そして得意なキャラクターが見えてくる。今期、中島歩を他のドラマでも2つ見ました。ひとつは「豊臣兄弟」まさかの浅井長政役。もう一つは、誰かの夫だったけど、今ドラマが思い出せない。少し中に籠る喋り癖はいつも同じだけれど、役作りは丁寧です。今回も自由になったからといって決して、手当たり次第に遊んでいたわけではありません。
柿澤勇人、初の連ドラ主演。気になる役者に書いたのは何年前のことなのでしょうか? あの時の美少年が、最近は悪い役が多い。今回は主演だけに、優しさあふれる人間像を素敵に見せてくれました。
柿澤勇人って死んじゃったんだ…もう見ることは出来ないんだ…って寂しい余韻がずーっと漂っている←これって初めての経験で、凄くない?!
ジェシー 前半は良かったです。影があって、テンションがあって、こずえを見る瞳にドキリとする魅力があった。後半は残念になっていった
助演女優賞 江口のりこ(再会)
このくらい性格の悪い役の方が合っています。少々怖く感じられる存在が、稀に笑うからとても効果的で、人間味を感じられる。頭の良い仕事のできる先輩刑事が、全てを透かし見ている感じが、ドラマ全体の裏側に存在していて、恐ろしかった分、ラスト近くからとても安心感がただよう。とにかく重要な役でした
次点:神野美鈴(未来のムスコ)
白石聖(豊臣兄弟)
神野美鈴、娘のやりたいことに反対しながらも、彼女を見守る母親の裏腹がよく見えていたことと、突然現れた孫の扱いも、娘のことを思う母親だからであり、祖母であり、厚みのあるお母さんでした
白石聖、豊臣秀長の幼馴染であり、恋人であり、許婚であり、とても重要な役柄を、その時代特有の芯の強さを見せながら、明るく魅力的に、本当に魅力的に演じていて、幸せになって欲しかったのに。
助演男優賞 緒方直人 (東京P.D.警視庁広報2係)
お父様、緒方拳さんが大好きでした。緒方直人もすっかり歳をとり、渋くなり、頼り甲斐のある上司になり、陰があり、奥行きがあり、今回の役のような重要な役をこれからたくさんやってくれると思います
次点:横山裕(元科捜研の主婦)
原嘉孝(横浜ネイバーズ)
千葉雄大(おコメの女ー国税局資料調査課)
大倉孝二(探偵さん、リュック開いてますよ)
横山裕は、こういう優しい役がいいですよね
原嘉孝の異常なテンションに拍手です
千葉雄大、すっかりこういうキャラになり、多分、これが一番彼らしいのでしょう。可愛らしい顔が、これからどうなるんだろう?と心配していましたが、しっかりご自分のキャラクターを作り上げましたね
大倉孝二、力が入らず、大倉孝二らしさがたくさん見られて幸せでした
気になる役者
草川拓弥(俺たちバッドバーバーズ、東京PD.警視庁広報2係) これまでと違って、圧倒的な個性を感じさせてくれました。特に主演したバッドバーバーズでのテンション、アクション、なんか別人でした。ただ、共演の中島歩に影響を受け、途中からちょっとノリノリになってしまったのが残念。それはそれで良いのですが、今回のドラマでは中島歩との対比という意味で、引きずられたのはマイナス要因です
吉原光夫(東京P.D.警視庁広報2係) 素敵です。不器用そうで、でも頼れる感じと優しさが無骨に見えて、こんな刑事がいたら安心できる気がした
石田莉子(テミスの不確かな法廷) とても魅力的な人。また見たい。
松岡大輝(略奪奪婚) 当初は、嫌なやつで怖さもあったのだけれど、あっという間に優しさが垣間見えてきて、ハンサムでちょっと色っぽい男優
上川周作(再会) 彼の存在が、暗い緊張感のある警察のシーンを救ってくれました。笑顔が素敵
天野優(子役)(未来のムスコ) 素敵な子どもでした。表情が素晴らしく、なんとも可愛げがある。重要なこの役にぴったりはまったキャスティング
味元耀大(子役)(再会)竹内涼真の子ども時代を演じる。これまでも何度か見たことのある人です。今回良かったです
片岡凛(キンパとおにぎり)& 川島鈴遥(略奪奪婚)
外見が地味。芝居は川島鈴遥は見せ場の多い役だったので、楽しく演じられ、インパクトも強かったのに対して、片岡凛は、取り立てて見せ場もなく、一瞬だけ芝居出来るのかもと思わせた
田幡妃菜(人は見た目じゃないと思ってた)&樋口幸平(元科捜研の主婦) 微妙です。田幡妃菜、モデルですね。個性的なのかどうなのか? 樋口幸平、細かい芝居しているのだけれど、表情がよくない。今後に期待
タイトルバック賞 Chroism
タイトル画 (こちら予備自衛英雄補?)
ドラマはつまらなくて一回しか見続けられなかったけれど(芝居があざとい)タイトルバックは数回見返した。素敵な絵。描いてもらいたい!
制作(キャスティング)賞 ではないのだけれど
前回の「シナントロープ」のメンバーが主要な役で登場。【テミスの不確かな法廷】の鳴海唯は平凡に綺麗なだけに、前回の青い髪がインパクトを与えて記憶に残る役者になった。【未来のムスコ】の萩原護は、これまでよりも役が大きくなった。【横浜ネイバーズ】の高橋侃は、逆に容姿の個性が役を限定させていたのではないかと思うけれど、普通の役で登場
いいドラマからは、いい役者が多数出てきます。
音楽賞 森優太 (未来のムスコ)
ドラマの中で、時々流れた「まーまー」の曲が好きでした。あの曲を作って、歌手に「まーまー」って歌わせる録音スタジオをイメージしては、楽しく音楽作りしているなぁ、素敵だなぁって笑顔になりました
演出家賞 今泉力哉 (冬のなんかさ、春のなんかね)
作りたいものがはっきりとしている。そこには今回杉咲花が必要で、彼女の体を使って、自分が描きたいものを描いた。空気とか、人とか、そういう普通のそこら辺にあって、ドラマチックではないけれど、そこら辺に落ちている小さなドラマをつなぎ合わせて、連ドラにしてしまったのは、大したものです。
次点:沖田修一ほか(探偵さん、リュック開いてますよ)
阪元裕吾(俺たちバッドバーバーズ)
「探偵さん、リュック開いてますよ」の演出は楽しかったです。ただ、監督がひとりではなかったので、選べませんでした。 挿入曲も面白い、カメラアングルも面白い、しょっちゅう遊びが入っている。役者の演技(表情)以外に、見逃すものかと画面を見続けなければならない。どういう形にしろ、観客を画面に引き付けることは、ドラマ作りの鉄則です。
主演、松田龍平の父親の話の時、写真でいいから、松田優作に登場して欲しかった。あれだけ、遊んでいるんだから、出来たと思うけど…
「俺たちバッドバーバーズ」そもそもこのドラマはなんなんだ?このキャスティングはなんなんだ? 戦って血だらけだったり、殺し合ったりは、嫌いなんですけど、最後まで見られました。
原作賞 阿相クミコ (未来のムスコ)
正直、納得のいかないことがたくさんあります。未来からやってきたムスコは、まあくんという名前だけを持って、両親に仲直りしてもらおうとやってくる。そこからまあくん探しが始まるのだから仕方がないのだけれど、父親の顔を知らないのは…? 無事未来に戻ったあと、父親は同居したらダメだとか、もう一度2026に戻すとか、ちょっと理解し難い。
2026に愛し合った若い母親とムスコ、颯太。颯太が未来に帰ったあと、ミライが結婚して無事颯太を出産して欲しかった。当たり前に生まれてくる愛らしい颯太と幸せな両親の絵が見たかった。ただ、実際は、生まれてこない。それを一言で終わらせたのは… まぁ、時がぐるぐる回ってしまっているので、どうしたら良かったかとは言えない。
ひとりで暮らしている困窮した行き詰まっている若い女性のところに、未来のムスコが突然やってくる。大変な暮らしなのに、ムスコのおかげで楽しく生き、逆に暮らしぶりが充実してゆく。これだけで、充分楽しい話でした。 ドラマに欲しいのは泣き笑い、そして感動です
脚本賞 浜田秀哉(テミスの不確かな法廷)
裁判を中心に置いた、重みのある内容なのに、しょっちゅう笑えました。シリアスなドラマほど、その緊張感から笑いをとることは可能なはず。そしてドラマは、笑いあり涙ありが理想です。とても楽しめました。
次点:橋部敦子(再会)
こちらも原作あり、複雑な絡み合いすぎて、前半は少々もたれたけれど、結局はこどもの頃からの4人の関係性を描き続けていて、人間味のあるドラマでした。もっともっと脚本書いてください!
次点:阿部沙耶佳ほか(東京P.D.警視庁広報2係)
原案ありです。重厚なドラマで、正義感をどう突き詰めるかという人間ドラマで、単に刑事ドラマではなかったので、好きだったな
次点:戸田彬弘(横浜ネイバーズ)
渋谷のように若者たちがたむろしている世界を描いていて、同じような年代の人たちが寄り添って、ネイバーズと呼べる関係性を作れている優しさが好きでした。原作漫画あり
作品賞 テミスの不確かな法廷
全体のバランスを考慮して
続編も作られるかなぁ?
次点:東京P.D.警視庁広報2係
未来のムスコ
再会 ~Silent Truth~
探偵さん、リュック開いてますよ
作品賞候補作については、すでにコメント済みとします。
嘘が嘘で嘘は嘘だ 脚本、生方美久 「Silent」が大ヒットして一躍売れっ子になった生方美久が、「いちばん好きな花」で淡々と書きたいことを書き連ね、魅力的なメンバーにも関わらず、つまらないドラマを作り、「海のはじまり」は良いドラマだったけど、やはり言いたいことを書きすぎる。今回は、場所もメンバーも動かない舞台設定。制約のたくさんある中で、自由にセリフ劇を書き連ねた感じ。喋りすぎてもOK。設定は好きですが、笑いも感動もなかったのは事実。
女性刑事について
以前、女性刑事について不満を書きましたが、身代金は誘拐ですの真飛聖と再会の江口のりこは、良かったです。年齢的なものと、演技力によって、その存在感を示すことができていたからです。それでもまだ若すぎる感じがする。仕事のできる刑事役で、男社会の警察組織で、30代の女性刑事なんてやはり無理なんです。
格好よさについて DREAM STAGEは、スター誕生物語。
ドラマで登場した7人グループNAZEは、この後デビューするらしい。毎回、それぞれを順番に主演にしてのドラマ作りなんだけれど、殆どが単なる男性で、魅力はないし、見分けさえつかなかったりする。
ところが、ステージシーンになると、みんなダンスのキレがいいので、とても素敵な男性たちに見える。7人集まればその効果は上がる。最近の売り方はこうなのですよね。
ラムネモンキー ヤンドク! 50分間の恋人 こちら予備自衛英雄補? は1回で、パンダより恋が苦手な私たち は、2回で、それ以上見続けることは出来ませんでした。これらを楽しく見られる人はいるのでしょうか? いるとしたら、出演者の大ファンだけだと思いますが、それにしても、推しが出ているドラマだとしても、つまらないものは見たくないでしょう。
リブートは、騙し合いゲーム 最近よくあるパターンです。この人が犯人だと思ったら、全く逆だったり、疑いの連鎖。身代金は誘拐ですも同じ。それまでの話に反故がないように上手くまとめているように見えるけれど、ラストに一番信じていた身近な人が犯人だったというパターン。最近よくありますよね。好きじゃない。なんかそれまでずっと見せられてきたドラマが、全部嘘だったかのような、無駄だったかのような。ただ、これだけ多くこのパターンのドラマが作られるのだから、犯人は誰?とドキドキ探しながら見るドラマを好きな人が一定数いるのでしょう。 それに対して、豊臣兄弟は信じ合いゲーム。戦国の世に、人と人を仲介し、敵を味方にし、そして、決して揺るがない兄弟の絆。騙し合いゲームよりも、私は断然、信じ合いゲームの方が好きです。多くの人がそうなんじゃないのかなぁ?
サスペンスちっくにすることでドキドキさせようとしたり、連続ドラマを飽きさせずに続けるためにどんでん返しを起こしたり? それは、ドラマを純粋にドラマだけで感動させる力がないからとしか思えないのです。