“開花のしくみ”
春に咲くサクラの花芽は、前年の夏に形成されます。
夏以降、生成されることなく、その後、
「休眠」という状態になります。
休眠した花芽は、一定期間、低温にさらされることで、
眠りからさめ、開花の準備を始めます。
How to care Sakura
●置き場所
日照の良い所に置いて、しっかり花芽を形成させましょう。
日照は、最低でも3~4時間必要です。
花後は屋外で管理し、来年の開花に備えましょう。
夏は強い日差しを避け、朝日程度または日陰に置いて下さい。
●花の咲いている時期も出来るだけ外に出して
日照を与えて下さい。花後の葉の生育に影響し、
来年の花付きも良くなります。
●花ガラを残したままにすると芽吹きが悪くなりますので
摘み取りましょう。
●桜は、冬の寒さを体感して花芽が目を覚まし開花へと
向かいます。冬は必ず外で管理します。
●水遣りのコツ
桜は乾燥に弱い樹種なので、鉢の表面が乾いたら、
鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり与えて下さい。
一度水切れをさせると樹勢を回復させるのが大変難しい木です。
晩秋まで枝に葉が残っていれば、
手入れは成功したと思って間違いありません。
●肥料の与え方
桜は夏に花芽を形成します。
花後からしっかり肥料を与えましょう。
長い期間与えますので固形タイプの置き肥がお勧めです。
(バイオ オリジナルゴールドの場合、約2カ月効果が持続します。
溶けてなくなったら再び追加し10月まで与えましょう。)
※苔玉場合(10日に一度)、ハイポネックス等の水に薄めて使用します。
●植え替え時期
芽出し前(2月中~3月上旬頃)が適期になります。
昔はバラ科の樹は秋の植え替えが多かったですが、
冬の保護の心配がないので、初心者でも安心です。
だいたい2〜3年に1度が植え替えの目安になります。
※苔玉の場合、仕立て直しになりますのでご相談ください。
●剪定のポイント
5月頃までに、他の枝とのバランスを見て伸びすぎた枝のみ剪定します。
徒長枝(長く伸びた枝)を剪定する事で他の枝にも栄養がいき、
全体のバランス・花付きがよくなります。
※梅雨~夏以降の剪定は花芽を切ってしまう可能性があるので
控えましょう。
桜は剪定痕から水分が逃げたり、病気や害虫が侵入することがあるので
傷口には必ず保護剤を塗っておきましょう。
よくあるご質問
桜の狂い咲きについて
春と秋の気候は似ているので、
夏に形成した花芽が、秋に一部開花することがあります。
問題ありませんので、しっかり屋外で管理し、秋肥を与えましょう。
(※ジュウガツサクラは、秋に開花する樹種です。)