一般に気温が高くて降雨量の多い5月から夏場にかけてと、
少し涼しくなる秋、9月~10月頃に多く発生します。
病害虫対策は、早め早めの予防対策が大切です
発生しやすい時期に入る前にも薬剤を散布したり、
風通し、日照などの環境を整えるなどの対処をしましょう!
代表的な病害虫
アブラムシ
発生しやすい時期/4~10月頃
種類が多く、枝幹に卵を産みつけ越冬する。
5月や9月頃に飛来し、卵を産みつける。
症状
繁殖力が旺盛で、新芽、葉の裏、茎(枝)等につくすごく小さい虫。
植物から汁を吸うため、生育が悪くなったり、葉が縮れたり、
ウイルス病やすす病などを感染したりする。
分泌物でアリを誘引する。
駆除方法
初期であれば「歯ブラシ」等でこすり落とせば取れます。
薬剤には弱いため、発生のたびに散布する。
病気の予防と治療が一度にできる便利な殺虫殺菌剤ベニカXシリーズがおすすめです。
アブラムシ以外の害虫まで退治したい場合はオルトラン類が効果的です。
うどん粉病
発生しやすい時期/4月~11月頃
生態
胞子が風で運ばれ、若い葉や枝、蕾に寄生し、多くの植物に発生します。
涼しく湿度が低いと繁殖しやすくなるので、春から秋(夏期高温時を除く)にかけて
発生しやすく、特に風通しの悪いところなどでは多発します。
逆に雨が続くようなときには発生が少なくなります。
症状
なんとなく全体がうっすら白くなり、次第に濃くなりうどん粉をまぶしたようになる症状が葉に発生します。葉の表面が覆われると光合成が阻害されたり、葉から栄養を吸収されるので生育不良になり、ひどい場合には枯死するなどの被害があります。
駆除方法
うどんこ病は葉の表面で繁殖するので発生初期なら
「カリグリーン」などの散布も有効です。
葉の養分が吸収されるので、病気が進行している場合は
表面の胞子を退治してもその部分は灰色っぽく色が抜けたようになります。
カイガラムシ
発生時期/1年中(※特に5月〜8月にかけて活動が活発になります。)
生態
2mm〜10mmほどの小さい虫で、400種類以上のカイガラムシが確認されています。
主に植物に寄生し、樹液を吸って成長して植物を枯らしてしまう害虫です。
また、カイガラムシの排泄物は、白くべたべたしているのが特徴なので、
植物にそのような特徴が見受けられた場合はカイガラムシが寄生している場合が高いです。
駆除方法
カイガラムシが幼虫か、または成虫しているかで駆除方法が異なります。
まだ幼虫の場合は、殺虫剤をはじめ、いろいろな方法で駆除することが可能です。
成虫になると貝殻のような殻を被り全身がロウ物質や粉状の物質で覆われて、
殺虫剤などの薬剤が浸透しにくくなります。
幼虫が羽化する5月〜8月は、殺虫剤なども効きやすいので、
できるだけその時期に合わせて駆除するのがいいかもしません。