設計事務所の中の人のブログ@岐阜 -21ページ目

既存住宅状況調査技術者

先日、既存住宅状況調査技術者という長い名前の講習を受けてきました。最後に試験があり、その試験に合格すると、資格が付与されます。

 

既存住宅状況調査技術者って?

これは、既存住宅の状況(例えば劣化の具合や、雨漏り、傾きや割れ等)を調べるお仕事です。関連する色々な制度があり、この既存住宅状況調査技術者が調査を行った場合は、税制面で優遇措置が受けられるなど、施主にとってのメリットが色々ある様です。この資格がちゃんと生かせるかはまだ分かりませんが頑張ります。

 

そして先日、構造設計一級建築士の受験申し込みを済ませました。こちらは11月1日が試験日。いくつになっても勉強勉強です。

 

イワタ。

模様替え

今日、事務所の模様替えをしました。
カタログがたくさん入った重たい棚を移動するのに役に立ったのが、、座布団。
棚を少し持ち上げて、棚と床の間に座布団を挟むことで、棚が滑りやすくなり、スムーズに移動ができました。段ボールでも代用可。
今日中に終わるのか?と心配していた模様替えも、午前中で終了。
とても素敵な空間になりました。
仕事も捗りそうです!

高井

黒い外壁の家

黒い外壁の家。渋くて良いですね。

白い外壁の家を設計する事が多いのですが一番の悩みは雨汚れです。軒を深くして、雨をしのぐようにしても、避けられない汚れ。5,6年と言った短めのスパンで外壁改修を考えないといけません。それに比べて濃い目の外壁なら汚れを目立ちにくく出来ます。

軒を深めにしたこちらの住宅。

和モダンな感じで好きです。

南に面する部分、開口部が多めですが耐震等級3を目指します。

イワタ。

 

梅雨の晴れ間

梅雨の中、久しぶりに良いお天気で気持ちがいいですね。
今日も元気にスタートしたいと思います!


私は電気設備図を担当させてもらう事が多いのですが、この作業、やりがいがあります。

ここにコンセントを付ければ良かったな。
照明はこうすればすれば良かったな。

生活してみて後から気が付く事が多い電気設備。
施主様が後から後悔することのないよう、生活スタイルに合ったご提案ができるよう心掛けています。



松井

耐震等級3の家づくり #003 耐力壁の最小寸法

梅雨入りしましたね。ジメジメしていやな季節です。

快適に暮らしたいっ!

と言う事で、高気密高断熱という住宅が流行り出したのは20年くらい前だったかなと思います。その頃から、外壁に面する部分には合板を張って、気密性を高くする方法が多くなりました。

もちろん、合板だけで気密にはナラナイのですが、一つの方法として主流になりました。

 

ここでいう合板は、構造用合板やハイベストウッド、ダイライトなどの面材です。

耐力壁にも使用できるため良く使用されています。

面材を耐力壁として使用する場合は、柱の間隔が600mm以上が必要となります。

599mmだと、耐力壁としてカウントしない事になっています。

柱の間隔が、910+455=1365となる時、910の部分は耐力壁として有効ですが

残りの455の部分は、無効になるんです。

せっかく1365あるので、中心に柱を入れて、682.5+682.5とすれば、

両方とも有効な耐力壁とする事が出来ます。

 

■柱を表す

 

■← 910 →■←455→■  合計1365の間隔。

 

これを

 

■←682.5→■←682.5→■  合計1365の間隔にすれば両方とも有効。

 

こうする事で、耐震等級3とする為の有効な耐力壁を増やすことが可能です。

最近はサッシを多くしたい、開放的な間取りにしたい!というお客様が多く、

耐力壁を確保するのが大変です。

こんな小技を活かすことで、クリアする事もあります。

 

イワタ。

 

 

一週間。

もう金曜日です。

毎週毎週一週間はやい!といってる気がします。

 

 

今週は、事務所の確認申請、フラット35の申請、現場の測量と図面化などの作業でした。

申請が前進して、少しほっとしました。

 

 

近いうちに事務所の模様替えを計画しています。

たのしみです♪

 

 

みなさんよい週末を。

 

 

今利

手力の家 耐震補強進行中

手力の家、こちらは耐震診断からの耐震補強工事が進行中です。

耐震補強工事と合わせて、ほぼスケルトン状態にして

間取りや仕上げなども大幅に生まれ変わります。

 

昔の大工さんの知恵や技術が詰まっていました。

木材も非常に太く、丈夫ですね。

昔は水回り(お風呂や洗面、キッチン)の基礎は

高基礎と言って、写真のように高い基礎になっている事がほとんどです。

ブロック積みだったり、コンクリートだったり。

 

その上に筋交いを設けてあることもよくあります。

ただ、構造の観点から見ると、筋交いの高さが小さくなっているので

本来の筋交いとしての性能は見込めません。

 

そこで、耐震補強計画では、こう言った高基礎の部分は、

基礎を解体して、一般的な高さに作り直してから、筋交いを

設置します。

こうする事で、構造上有効な筋交いとなります。

 

イワタ。

耐震等級3の家づくり #002 偏芯率

弊社で設計を行う物件の8割は、耐震等級2以上で、ほとんどが耐震等級3を達成しています。長期優良住宅や性能表示などの制度を使わず(公的な証明は無いけれど)、自主的に耐震等級3をクリアしたい、というお客さが多いと感じています。

 

耐震等級3もさじ加減で強度が変ります。弊社では、単に「耐震等級3」ではなく、偏芯率も極力ギリギリまでゼロに近づけます。

 

地震などの際に、建物自体が「ねじれ」という現象を起こしますが、偏芯率を0(ゼロ)に近づけると、その「ねじれ」も少なくなります。結果として、建物全体に力を分散できるので、被害が少なくて済むという事になります。

 

こちら、まだ調整中の物件です。

この〇と×を近づければ、ねじれて揺れる事が少なくなります。

その為には、耐力壁の倍率を調整したり、梁成を調整したり。出来るだけ開口部を変更したり、プランを変更する事の無いように心がけています。

 

イワタ。

 

耐震等級3の家づくり #001 耐震等級3相当って?

ここ最近、各地で地震が多発しています。

そうした背景があってか、構造計算で耐震等級3の家づくりをご希望されるお客様が多くなっています。巷で言う【耐震等級3】と、【耐震等級3相当】は全然違うんですけどね。

耐震等級3相当並みに筋交いを入れています、構造用合板を張っています、と言う業者さんが多いのには驚きです。

単に建築基準法で定められている1.5倍の耐力壁があるから耐震等級3だ、とは限りません。柱や梁、基礎、金物などなど、全部ひっくるめて構造計算をして、初めて耐震等級3となるのです。

 

さらに言えば、耐力壁のバランスの良い配置、偏芯率、層間変形角など(難しい用語ですが)、それぞれに決められた数値があるので、これらをクリアして初めて耐震等級3と言えます。

 

 

イワタ。

 

岐阜城が、青色にライトアップされています。遠すぎてぼやけてますが…。医療関係者の皆さんに...