耐震等級3の家づくり #003 耐力壁の最小寸法 | 設計事務所の中の人のブログ@岐阜

耐震等級3の家づくり #003 耐力壁の最小寸法

梅雨入りしましたね。ジメジメしていやな季節です。

快適に暮らしたいっ!

と言う事で、高気密高断熱という住宅が流行り出したのは20年くらい前だったかなと思います。その頃から、外壁に面する部分には合板を張って、気密性を高くする方法が多くなりました。

もちろん、合板だけで気密にはナラナイのですが、一つの方法として主流になりました。

 

ここでいう合板は、構造用合板やハイベストウッド、ダイライトなどの面材です。

耐力壁にも使用できるため良く使用されています。

面材を耐力壁として使用する場合は、柱の間隔が600mm以上が必要となります。

599mmだと、耐力壁としてカウントしない事になっています。

柱の間隔が、910+455=1365となる時、910の部分は耐力壁として有効ですが

残りの455の部分は、無効になるんです。

せっかく1365あるので、中心に柱を入れて、682.5+682.5とすれば、

両方とも有効な耐力壁とする事が出来ます。

 

■柱を表す

 

■← 910 →■←455→■  合計1365の間隔。

 

これを

 

■←682.5→■←682.5→■  合計1365の間隔にすれば両方とも有効。

 

こうする事で、耐震等級3とする為の有効な耐力壁を増やすことが可能です。

最近はサッシを多くしたい、開放的な間取りにしたい!というお客様が多く、

耐力壁を確保するのが大変です。

こんな小技を活かすことで、クリアする事もあります。

 

イワタ。