お焼香のお作法
お葬式の約9割は、仏式で行われます。
東京では、先祖代々からお付き合いのあるお寺(菩提寺)を持たない方が多く、もしもの時になって、
「えっ!?家は何宗だったっけ?」とあわてて、故郷やご本家に電話される方がいらっしゃいます。
また、核家族化が進み、ご近所のご年配の方々とのお付き合いなども疎遠になり、冠婚葬祭の慣習や作法が分からないという方が非常に増えています。
その一つにお焼香のお作法があります。
焼香とは仏様をご供養するため、自分自身の体を清め祈りを捧げる尊い所作。
また、香を焚くことで(昔はご遺体のにおいを消し)、人の心を癒すアロマ効果がありました。
お数珠を左手に、ご尊前に向かい祭礼といわれる前傾30度~45度のお辞儀をします。
このあと、お焼香となりますが、宗派により焼香回数やお香をくべる所作もさまざま。
お焼香の回数は1~3回、お香を額におし頂かず、お香をつまんだらそのままくべる宗派もあります。
皆さんは何宗でいらっしゃいますか?
宗派ごとのお焼香のお作法は私の著書でもご紹介していますが、今はインターネットで簡単に調べられる時代。まずはお家のご宗派の再確認!
そして、各ご宗派のお作法を調べてみましょう。
ーそうか、ちょっと調べてみるか…。
こう感じていただけただけで、ご先祖のご供養になっているのではないでしょうか。
グランディの独り言
会社猫のグランディと申します。
春……ぼんやり外を見ながら、まどろむ時間が至上の幸せ。こういうとき、人間ならば「極楽、極楽」とでも言うのでしょうか。
社長のお母さんはかなり前衛的な人で、「極楽に行くなら生前戒名をつけるべし」と6年も前に四ッ谷の東長寺さんでご戒名をつけてもらったとか。
東長寺のご住職はお釈迦様のお悟りをいつも分かりやすくお話してくださるそうです。
「お釈迦様のお悟りは簡単にいうと【私】というものの見方を取り払って考えています。
この身体は本来は何もないところから縁起しています。ばらばらだった要素がたまたま寄り集まって出来上がったもので、それぞれの要素を見ていくと【私】というものはどこにも存在しないのです。
しかしながら私たちは生まれてからの経験の積み重ねを【私】だと思い、【私】の存在を確信しています。その確信が【もっとこうなればいいのに】という不満や思うようにいかない苦しみを次々に生んでしまいます…」
自分を常にいさめ、心静かに正しい智恵を働かせ、本来あるべき姿を心に留めて生きていく「生き方」をお釈迦様は示されたといいます。
春……お釈迦様のお悟りを聞きながら、心いさめられ癒され、ご覧のように快眠の世界にいざなわれる私なのでした。
入社3日目!新入社員君たちの長~い一日
関西にての式典社員研修会は最終日を迎えました。
女性ばかりの研修会に入社まだ3日目!の男性社員さん二名が突然参加。
高校を卒業したばかりのピッカピッカの社会人見習い君たちは、式典を見たこともない、式典に参列したこともないニューカマーたち。
会社から、勉強してこい!と言われ、先輩女子に囲まれ、なんだか肩身が狭そうです…。
最初に自己紹介タイム。
緊張しながらも彼らが発した言葉に会場から思わず拍手が湧きおこりました。
「早く仕事を覚え、お客様、会社の役に立ちたい。」「責任感をもって相手の立場に立った接客テクニックを身に付けたい。」
プロゴルファーの石川遼君しかり、今の十代恐るべし!
研修ではグループ分けをしてテーマを決めてお互い意見を述べたり、まとめたり、とチームワークの大切さを学びます。
また、宗派ごとのお焼香基本作法、キリスト教や無宗教での献花作法、神式での玉串拝礼もすべて体感。
「死」という現実を受け止めなければならないご家族の心理を考え、丁寧にかつ冷静に儀式が進行できるまでにはたくさんの試練が彼らを待っていますが、先ほどの言葉を忘れないでいてほしい…と願うばかりです。
緊張の長い一日を終え、最後はピッカピッカの十代の笑顔にもどりました!