お焼香のお作法
お葬式の約9割は、仏式で行われます。
東京では、先祖代々からお付き合いのあるお寺(菩提寺)を持たない方が多く、もしもの時になって、
「えっ!?家は何宗だったっけ?」とあわてて、故郷やご本家に電話される方がいらっしゃいます。
また、核家族化が進み、ご近所のご年配の方々とのお付き合いなども疎遠になり、冠婚葬祭の慣習や作法が分からないという方が非常に増えています。
その一つにお焼香のお作法があります。
焼香とは仏様をご供養するため、自分自身の体を清め祈りを捧げる尊い所作。
また、香を焚くことで(昔はご遺体のにおいを消し)、人の心を癒すアロマ効果がありました。
お数珠を左手に、ご尊前に向かい祭礼といわれる前傾30度~45度のお辞儀をします。
このあと、お焼香となりますが、宗派により焼香回数やお香をくべる所作もさまざま。
お焼香の回数は1~3回、お香を額におし頂かず、お香をつまんだらそのままくべる宗派もあります。
皆さんは何宗でいらっしゃいますか?
宗派ごとのお焼香のお作法は私の著書でもご紹介していますが、今はインターネットで簡単に調べられる時代。まずはお家のご宗派の再確認!
そして、各ご宗派のお作法を調べてみましょう。
ーそうか、ちょっと調べてみるか…。
こう感じていただけただけで、ご先祖のご供養になっているのではないでしょうか。