家族葬に特化した会場で研修会
お笑いのU字工事と、美味しい餃子でかねてからすっかり有名な栃木。
この日は、ご家族中心の専門ホールでの女性スタッフの研修が行なわれました。
入社したばかりの新人さんをメインに女性20数名に囲まれての華やかな研修となりました。
家族中心のお葬式は、『家族葬』とよばれていますが、何親等までを家族葬とよぶのか・・・など、式の定義はなく、親しい一般の方がいらしても少人数であれば家族葬とよばれています。つまり、ご家族と故人と、本当に親しかった方が故人のために集い、しめやかに温かく送ってさしあげるお式です。
会場は、会館の離れになっており、おしゃれなリゾートホテルの一室のよう。キッチン付でバス・トイレも完備。ご家族だけの空間です。それだけに、心理面を配慮したきめ細かい対応が必要になります。
研修では、厳粛なお葬式において、バタバタしないよう、まずは静かに歩くコツなどもレクチャーしますが、入ったばかりの新人さんは、歩く際には右手右足が一緒に出てしまうほどの緊張感・・・。 ご遺族にお声をかけてさしあげたいけど、言葉が出ない・・・・実は、かくゆう 私もはじめはそうでした。
気持ちはあるけど動けない・・・。そんな私に一歩踏み出す勇気をくださったのもご遺族でした。
新人の頃は、何か質問されたらどうしよう・・・こんなことばかりを考え、体がひいてしまします。
克服するためには、ほんのちょっと勇気。 お客様に一歩近づこうという気持ちが大切。ご遺影のお写真から生前どんな方だったのだろう、ご家族とどのように過ごされたんだろう・・・と意識し、ご家族に歩み寄りましょう。
不安と悲しみの中、その日を迎えているのは私たちスタッフではなく残されたご家族なのだから。
『エチカの鏡』出演につき、お問い合わせベスト1・・・・25項目をもう一度教えて!!
前回は、エチカの鏡に出演させていただいた経緯をご紹介しました。
今回は、番組を見ていただいた視聴者の皆さんから、ご質問が多かった家族が亡くなった時にあなたがしなければならない25のこと(タイトルでは、『夫が亡くなった時』となっていましたがご質問のメールやお電話を頂いた方々の多くは男性でした)・・・その一つ一つを箇条書きにしてみました。
1.死亡診断書をもらう
2.葬儀社を選ぶ
3.遺体を安置する
4.寺に連絡する
5.葬儀の日程と場所を決める
6.葬儀のプランを選ぶ
7.手伝いを依頼する
8.故人の遺影を決める
9.通夜ぶるまいを決める
10.現金をおろしておく
11.手伝ってくれた人に心付けを渡す
12.線香の火を絶やさない
13.喪主あいさつをする
14.火葬許可証を用意しておく
15.お骨を拾う
16.精進おとしをする
17.僧侶にお布施をする
18.仏壇を用意する
19.世帯主の名義変更をする
20.クレジットカードの解約をする
21.医療費控除の申請をする
22.生命保険の申請をする
23.墓に納骨する
24.遺産の分配を決める
25.故人を想い続けること
25項目目は、ディレクターの感性で、私の感動したお葬式を再現してくださいました!あの喪主様のお顔や朗々とお話されるお姿を思い出し、改めて感動。
故人を思い続けること・・・これは、ジミー大西さんもかつて話されていました。初恋の女の子が8歳で亡くなった時のこと。ついこの間まで女の子の席だった机にジミーさんは、誰に言われたでもなく、毎日お花を手向けていたといいます。
『故人を思うこと、それは思い出してあげること・・・・』。
全国ネット『エチカの鏡』に出演させて頂きました!
フジテレビの『エチカの鏡』といえば、視聴者にも固定ファンがつく上質な情報番組。
日曜日の夜9時というゴールデンタイムにおいて、しかも、今年に入り、初のオンエアで『お葬式スペシャル』が放映されました。
タイトルは『夫が亡くなった時あなたがしなければならない25のこと』。
番組内では、この25項目をお葬式の再現映像をまじえ、クイズ形式にし、進行。私は僭越ながら、そのナビゲーター役として出演させて頂くことに。
昨年秋に出版した著者『失敗しないお葬式』が、番組スタッフさんの目に止まり、2ヶ月前から企画がスタートしました。
ディレクターさんは大切なご家族を亡くされた経験もあり、また、昨年に同じくエチカの鏡にて 『死ぬときに後悔する25のこと』という非常に難しいテーマを見事に企画、構成された実績もあってか、今回のお葬式特集においてもテーマが最後までぶれることはありませんでした。
ご年配の視聴者の方々からの連日のご質問のメールやお電話からも、皆さんがお葬式だけに限定されず、先々のことにいかに不安を抱いておられるかを実感する日々です。
皆さんからご質問が多かった25の項目は後日、ブログにアップさせて頂きます。
番組のスタジオトークで印象に残ったのはタモリさんと脳科学者の茂木健一郎さんのやりとり。
タモリさん『お葬式なんてしなくていいや』
茂木さん『タモリさん個人の問題ではなく、お葬式をしないと残された家族が気持ちの整理がつかない』
現実にお葬式に立ち会う私の経験からも、茂木さんの言葉は脳科学の側面からも非常に説得力のあるコメントでした。
視聴率競争が激しい、ましてや日曜日のゴールデンタイムにおいて、まだまだ縁起でもないと言われがちなお葬式にスポットをあてた内容はある意味、伝説に残ると思います。毎日のように視聴者の方々から頂戴するお問い合わせ、ご相談がそれを物語っています。