私にとって「書くこと」
私にとって「書くということ」は自分自身の心の整理ができる癒しの時間。
こうした想いを綴ることの素晴らしさを教えてくれたのは小学校の担任の先生でした。
家庭的な事情があり、一人っ子の私は両親との会話が制限されていました。父は事故で長い間病床につき、母は一家の大黒柱として働き、家に帰ってくる時は毎日深夜。子供ながらに両親に気を使い、いつしか自分の気持ちを上手く話せなくなっていました。
そんな時に出会った小学校の担任の先生が私を変えて下さいました。
今思えば、先生のご苦労は並大抵のことではなかったと痛感します。
30人以上いたクラスの生徒たちと学校がある日には毎日のように「交換日記」をするわけです。
授業を終え、遅くまで学校に残り、または生徒たちの日記を自宅に持ち帰り、一人一人に先生が感じたことを感想として、時には励ましの言葉や助言を書いて下さいました。
短い文章の中にも先生の優しさや強さ、しなやかさがあふれていました。
小学生のつたない文面に対しても先生は理解しようとして下さり、何より先生の言葉一つで勇気もいただきました。
「書く」というコミュニケーションの素晴らしさを先生との交換日記という形で教えていただいたことがエッセイを書いたり、マナーのご本を書かせていただく基礎になったことはいうまでもありません。
これまでに出会った皆さんに感謝し、これからもブログを書き続けたいと思います。皆さん、ご協力宜しくお願いいたします♪
9日には晴れて入社式!
三重県の四日市駅から、さらに車で30分。
今年も冠婚葬祭部門の新入社員さんを対象にした講習のご依頼を頂戴し、研修センターにおじゃましました。
自然豊かな広大な土地に立つ、このセンターは主に海外の企業が研修施設として利用。
人数や規模に応じた研修ルーム、宿泊施設、ダイニングルームが完備され、企業によっては数ヶ月単位で研修を行うそうです。
私が担当させていただく研修は葬祭部門。
11名の新入社員の皆さんは4月1日から研修がスタートしました。
毎日8時間あまりの講義、研修を受け、寝る間を惜しんでの報告書作成も日課のうち。
そんな彼らの疲労がピークに達した研修最終日が私の担当。
彼らは、研修初日から社会人としてのマナー、仕事の進め方、電話対応、コミュニケーションのイロハを学び、最終的に冠婚葬祭における作法、お客様の動向などの実践講習を受け、晴れて9日(金)、真新しい制服に着替え入社式に向かいます。
そして、冠婚葬祭各部門へ配属され、実践を踏みプロフェッショナルへの第一歩を踏み出すのです。
7日間の研修中、ジャージ姿だった彼らも最終日の研修後半にはスーツに着替え颯爽と登場。
心なしかその表情にも自信が芽生えてきたような気がします。
2ヶ月後のスキルアップ研修での再会が今から楽しみでなりません。
しばたはつみさん…なみだ雨とともに
東京・田園調布の「さくら坂」はまさにその名の通り満開の見頃を迎えていました。
お別れの日、歴史ある真言宗密蔵院にて、数々のヒット曲を出しNHK紅白歌合戦にも出場したボーカリスト、しばたはつみさんの葬儀がしめやかに営まれました。
お好きでいらしたピンクのバラや色とりどりのお花に包まれ、ご遺影にも淡いピンクの桜が。
笑顔がキュートなはつみさんはファンのみならず、多くの方に愛されました。
大阪に訪れた際には必ず顔を出したという串あげ屋さんのマスターからは惜別のお手紙とはつみさんの大好物の串あげが届きました。意外なお届けものにご家族が感動されたことはいうまでもありません。
また、懇意にされていた雅楽士であり作曲家の東儀秀樹さんによる献奏のおごそかな音色が式場を包みました。
長年、ボーカリストと音響オペレーターとしてお互いを高めあってこられたご主人、正吾さんはご挨拶の中でこのようにおっしゃいました。
「これまで好きだった桜の季節。来年からはこの季節になるとはつみを思い出し、寂しくなります……」。
お心のうちを静かに吐露された姿は多くの方の涙を誘いました。
この日、なみだ雨は止むことはありませんでした。