本木雅弘さんの「俳優魂」
こちらの紳士は、アカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画「おくりびと」の原案といわれる「納棺夫日記」の作者、青木新門先生。
講演をご一緒させていただいた時のこと。
青木先生は映画の裏話として、感動エピソードを披露してくださいました。
それは、「おくりびと」で納棺士の役を見事に演じた本木雅弘さんの俳優魂について。
元木さんは元アイドルでしたが、グループ解散後、本格的に俳優を目指し自分探しの旅インドへ。
ガンジス川で見た風景…そこは、人の生と死が同居する場所。
輪廻転生を垣間見る中で、本木さんは不思議な安らぎを感じたとインタビューで話されていました。
そして、「納棺夫日記」との出会い、映像化したいという強い思いが彼を奮い立たせたのです。
「死」を扱う繊細なテーマは映像化が難しいと考えられていましたが、彼は諦めませんでした。
青木先生を訪ね幾度となく富山へ足を運び、生と死の人間ドラマを作りたい…熱い胸のうちを語り始めました。
当初、青木先生は、
「元アイドルで一時代を築いた人が興味本位で来ただけだろう…」。
程度にしか考えていなかったそうです。
ところが、本木さんは目の前に出された食事を勧めても一切口をつけようとしない、何より一時間半もの間、正座を崩さない……、その立ち居振る舞いと真剣な眼差しに「強い意志」と「一途な清い心」を見たといいます。
本木さんのこの映画にかける情熱については、納棺協会の方からも伺いました。納棺の際の所作に妥協しない様はプロの納棺士さえも驚かされたといいます。
俳優魂は見事にこの作品で開花し、世界的に大ヒットしました。
仕事魂…プロフェッショナルという言葉の響き。
私も仕事魂を追い続けたいと思います。
花が放つ力
ゴージャスでありながら全体的に和のテイストを感じる、このような素敵なお花を静岡の研修先で頂戴しました。
ありがとうございました!
特にオレンジ色のガーベラ、淡いピンクのシンビジュームが心を元気にしてくれます。
以前、弊社が企画した葬祭フェアに華道家の假屋崎省吾さんをゲストにお招きした時、「私はいつも花からエネルギーをいただいてます」と話していらっしゃいました。
今やお花を使ったフラワーセラピーがあるほど。
お花は香りだけではなく、色にも心を癒し、活力を与える力があると私は信じています。
そこで、テレビ朝日の「報道ステーション」をぜひご覧ください!
キャスター古舘伊知郎さんの背後に日々アレンジされる薫りたつような見事なお花。
昨年の夏、このアレンジを手掛けていらっしゃる会社の代表で世界的にも有名なフラワーアーティストのお別れの会の司会をさせていただきました。
今は、ご子息が会社を継がれ父上の遺志を継承されています。
そのご子息から、報道ステーションのお花の逸話を伺い感動をし、以降、時間があえば出張先でも必ず「報道ステーション」を拝見しています。
その逸話とは…。
花の色、種類やアレンジメントは季節感も大切ですが、その日のニュース素材で決めるというこだわり。
悲しい事件、事故の報道が多い日には視聴者が心癒されるようなお花の色合い、アレンジを。人災、天災による悲惨なニュースの際には視聴者に元気が届けられるようなフラワーアレンジメントを。
フラワーアーティストと花たちの見事なまでの競演が日々、報道番組の舞台裏で行われていることを知り、私は胸があつくなりました。
花が放つ力…皆さんもぜひ感じてみてください。
グランディの独り言
バックショットで失礼致します。私、会社猫のグランディと申します。
ご無沙汰しておりました。
会社から歩いてすぐの新宿御苑には毎日お花見目当てに大勢の方が訪れています。私は相変わらず春の陽気に誘われ、ひたすら睡魔と戦う日々でございます。
あぁ、ねむい…。
さて、好評のグランディの法話を仮眠前にひとつ。
四ッ谷の東長寺さんのなるほど納得!のご説法をご紹介。
曹洞宗の開祖・道元禅師は「生は時なり」とお示し。時が過ぎるから生きているのです。
つまり、時が止まれば死となります。
私たちはややもすると時が進むことを敬遠しがち。
確かに私グランディも若い頃の高所からの華麗なるジャンプが忘れられず、年を重ねることを正直恨むこともあります。
衰えを嘆いたりするのは日常茶飯事。
ただ、いくら嘆いても時は進み、年を重ねた自分がいるのが現実。
そこで、道元禅師は、「だからこそ、変えることのできない過去にこだわるよりは過去を礎(いしずえ)としてとらえ、より良い未来をイメージし今を生きるほうが現実的では?」と問うておられるのです。
どうです?皆さん?
師という存在はいつも心を清くしてくださいます。
これからも心に残るご法話と出会いましたら私、登場させていただきます。
ではでは、しばらく夢見心地の世界へ…。