読んだり観たり聴いたりしたもの -108ページ目

ごくせん 4巻/森本梢子

まあそこそこかと。

2年と3年の対立のキーマンである鶴田が停学から復帰。一波乱のあと、地固まる。
ヤンクミの縁談話も予想通りの展開。途中で組の来歴も披露。
そして若頭と慎の奇妙な関係。

展開も内容もコメディとして申し分ない。
しかし、今この時代の空気としては、ヤクザ屋さんの家業に踏み込む距離感が、若干違和感を感じざるを得ない。
まあ、次巻に期待だろう。


森本梢子
ごくせん 4巻

さおり&トニーの冒険紀行 ハワイで大の字/小栗左多里 トニー・ラズロ

ダーリンの外国漫遊(?)シリーズ。こちらの方が第一弾らしい。

先に書いた「イタリアで大の字」と同様に、この二人が描いたという意味がどれだけあるのか、という点が評価を分けるだろう。
「ダーリンは外国人」に現れる二人の人間性に惹かれて本書を手に取った人は、期待したテイストの薄さにガッカリとするだろう。しかし、やや毛色の変わったハワイ紹介本として期待した人には、それなりの内容として読めるのではないか。
逆に、そこそこハワイに詳しい人でないと、本書の価値が読みとれないだろう。もちろん私は不案内である。


小栗左多里 トニー・ラズロ
さおり&トニーの冒険紀行 ハワイで大の字

サムライカアサン 3巻/板羽皆

一転、3巻はぐっと引き締まった展開で好印象。
ベースはたけしの芸人への夢にまつわる展開だが、その他にもいろんなエピソードをちりばめ、物語の幅を拡げた感じだ。

ある意味理想の母親像として、メンター的な印象を持つオカンのよい子であるが、実際は弱い部分もあり、心の奥底には闇もある。そうした部分を忘れずにきちんと描いてゆければ、この漫画はブレないだろう。

強い人ほど、いざ一旦折れたら弱い、という側面もある。
着実に、日一日と近づいてくる、たけしの巣立ちの日。よい子は子離れできるのか。

今後も期待である。


板羽皆
サムライカアサン 3巻

3DS/スゴ握 for ニンテンドー3DS ブラック/ホリ

3DSのグリップ研究第二弾。

ということで、大手ホリの製品を購入してみた。
トイザらスには3DSのグリップはこれしかおいてなかったのである。多分、マリカ7ハンドルは品切れなんだろう。

最大の特徴は、グリップ下部が伸び縮みするギミック。ゲームに合わせ好みに合わせ、伸ばしても縮めても使用可能。縮めてしまえば鞄などへの収納も楽々、と言う感じか。

使用感であるが、伸びるグリップ部の径が細く、小指と薬指でのグリップ感がかなりあり、確かな固定力が生まれる。3DS背面での中指をも使った全体的なホールドの安定感フィット感は格別である。

ただし、難もある。
それは、本体形状が上面から見て末広がりの「八」のような逆ぞり形状のため、3DSを自然に持った際に生まれる、手のひらと3DS側面エッジとの間隙を、この製品は埋めることができない点である。
全体的な3DS本体の保持力は抜群なものの、ちょうど人差し指の付け根あたりが宙に浮き、操作手の、いわゆるパームレスト的な安定性が乏しく、常に指先に緊張を強いるような状態になってしまうのだ。PCで例えるなら、ずっと肘を上げてマウスを操作するような印象である。
ちなみに、先に紹介したグリップスタンドでは、サイドに程よく膨らんでいる為、手のひらと3DSの間の空間をしっかりと埋め、非常に指先がリラックスした感じで保持可能になっている。

また、スライド機構を採用した事による本体の成形精度の必要性からだと思うが、素材に堅いプラスティックを採用しており、これが実はもろいのだ。グリップの使用感を比べる為、先のグリップスタンドとこれを何度も付けたりハズしたりしてマリカ7をプレイしていた所、取り外しの際に、この「スゴ握」の爪が欠けて飛んでしまった。それでも取り付けにぐらつきはないので特に問題はないが、製品として、素材がもろいという点は知っておくべきだろう。

結論としては、グリップスタンドとスゴ握では、どちらも一長一短があり、正直、足して2で割ったような形状の製品だったら、と思わずにはいられない。

懲りずに次回はまた別のグリップを試してみたいと思う。

ホリ
スゴ握 for ニンテンドー3DS ブラック

目の玉日記/小林よしのり

小林よしのりといえば何といっても、「東大一直線」だろう。
リアルタイムに読んだ世代ではないが、あのギャグの破壊力はすごかったと思う。

世代的にはむしろ「おぼっちゃまくん」になる訳だが、コロコロで連載は読んでいたものの、実はあまり好きではない。
資産家令息ギャグということでなら、私は断然、元祖である「ぐわんばる殿下」を推したい。

話は戻るが、それ以外の著者の著作はあまり読んだことがない。
ゴーマニズム宣言も、当初の、お悩み相談系の漫画だった頃はまだマシだったが、その後の暴走の産物は読むに耐えないシロモノであり、さっさと見切りを付けた。

で、今回表題の作品であるが、仕事場から妻が拾ってきた。

内容は、一言で言うと、白内障体験記。

急速に進行した両眼の白内障の体感と、受診から手術に至るまでの診療遍歴が多忙な50代の漫画家の視点からコミカルに描かれる。
内容はあくまで個人の体験記と主観で構成されており、多忙な漫画家故か、誰もが知りたいと思う肝心の点がぽろぽろ抜けていて、そのくせいらん事ばっかり描いてあるので、同病の人が参考に読むのは薦められない。あくまで、一事例としてその雰囲気を知るだけに留めておくのが無難だろう。

小林よしのり
目の玉日記

3DS/SDメモリカード増量交換

という事で、先日3DSの更新があった訳だが、3D動画が撮影できるようになり、また、体験版の配信が始まると、付属の2GのSDカード容量ではあっと言う間に余剰が無くなっていく。
それまでの3D写真の撮影枚数とDLCの量にもよるだろうが、体験版を全部ダウンロードした時点で、3D動画の残り撮影可能時間が2分を切っていた。

当然これでは話にならないので、先日のエントリでも書いたように、SDカードを交換して容量アップを図った。

製品寿命を考えると32Gでも大きすぎるということはないと思うが、予算・容量当たりのコストパフォーマンス・転送速度・信頼性を考えて、東芝のClass10の16GB にした。
32Gは、多分それが必要になった時点で購入すれば、現在の16Gよりはるかに安い価格になっているはずだろうということで、敢えてハズした。
また、再DLできるソフト系はともかく、写真や動画、そしてDLCのセーブデータなどは、SDが飛んだらパーである。激安カードでの事故はよく聞く話だし、やはり信頼度の高いメーカーを選択したい。
そして、折角SDHCにするならハイスピードクラスで決まりだろう。

さて、注文翌日には届いたSDカードへの移行はさくっと終了した。
方法をメモっておこう。
移行にはPCとメモリーカードリーダーが必要である。リーダーはPCに搭載されていることも多いし、デジカメやプリンタで代用できる場合もある。

1.元々3DSに入っていたSDカードを取り出し、メモリカードリーダーでPCに接続する。

2.中身を丸ごと一時的な場所(デスクトップなどにフォルダを作ろう)にコピーする。Windowsなどの場合には、隠しファイルやシステムファイルも全て見えるようにエクスプローラーを設定しておいた方が良い。2Gを使い切ったような状態では結構時間が掛かる。うちのUSB2.0のリーダーで約5分。試しに5,6年前のデジカメで読み込んでみたら1時間ほど掛かった。

3.リーダーを取り外し、元カードを抜いて、新しいSDカードを差し込み、またPCに接続する。

4.新SDカードのフォルダのトップに、先ほどコピーした元カードのデータを丸ごと書き込む。時間は読み込みの倍ほど掛かる。

5.書込が終わった新SDカードを3DSに差し込んで終了。

16Gにデータを移した直後、SDの空きは108130ブロックとなった。10万ブロックである。ちなみにかなりでかいモンハン3Gの体験版が1354ブロックであるので、そのパワーは推して知るべし。

コピー済みの2Gの元SDはもう不要であるので、フォーマットして再利用するなりしたらよいだろう。
ちなみに、元SDはもう使えない、ということではなく、差し替えたらそのまま前のデータのまま使用可能であるので、それが手間でさえなければ、安かったりその辺に転がっていたりする2Gなど低容量のカードを何枚も集め、用途毎に差し替えて使用するという方法もある。

なお念のために付け加えておくと、3DSの回数制限体験版であるが、上記の方法でバックアップしたとしても、起動カウントは本体メモリに保存されており、どちらのSDから起動しようと関係ないので注意しよう。

また、一旦SDを分けて保存したDLコンテンツは、PCなどを使って1枚のSDに統合して使用することはできないのでこの点も注意しよう。このような場合には再度DLが必要である。

さて、クラス10を選択したという、肝心のアクセス速度であるが、意外と感じない。
色々と比較計測してみたが、特にウェア系の立ち上がりについては、同梱2Gも16Gも全く同タイムで変化無しであった。
変化があったのは、3DSカメラにて、「写真/動画を見る」でサムネイル画面に切り替えた際の読み込み時間が半減した(18s→10s)。一番期待していた、写真撮影時のシャッター押下後の再度撮影できるようになるまでの時間には影響無かったので非常に残念である。
ハイクラスSDのメリットは、もっと大きなデータをしょっちゅう読み書きするソフトでないと体感しづらいかも知れない。ネットでザッと見てみると、モンハン3Gのセーブではかなり効果があるらしいので、SD購入時に迷ったら一応上のクラスにしておいた方が良いだろう。

イマジン・ノート/槇村さとる

デビューからの作品をたどりながら、漫画家として、そして一人の人間としての半生を振り返る。
自著とインタビューが半々。

サラッと書かれているのでうっかりサラッと読み過ごしてしまいそうになるが、人並み以上の辛苦を舐めてきた人だったんだ。

人の気持ちなんて分からない、と著者はいう。自分の気持ちだって理解していなかった。
それでも漫画を描く、それだからこそ漫画を描くのである。
漫画を描くことはは著者にとって、ある種のセラピーであった。

たった2作しか読んだことはないが、著者の絵柄の特徴として、より目がちに、じっと正面を見つめる人物の表情があると思う。
その見つめる先にあるものが、少しだけ分かった気がする。


槇村さとる
イマジン・ノート

失敗の効用/外山滋比古

著名な英文学者のエッセイ。

裏道を行くが如く、世間とは少し視点をずらした主張を揃えた、と言うような感じらしい。
新聞のコラムなどとして発表された短文が多く、1テーマ1~3ページで、サクサク読める。

表題の失敗の効用とは、大学受験に2回も落ちたが、その為返って人間的成長を遂げたという自身の経験を綴ったエッセイによる。
このように、テーマは主に、人生訓や生活、健康、そして教育など、身近なものが多い。

やや独善の嫌いはあるが、首肯できる内容も多い。
特に、教育者として、教育の衰退を憂うテーマには繰り返し触れている。曰く、
初等教育こそ重要であり教員の国家資格を設けて有能な人材を集め厚遇にて充てるべし。
大学受験は推薦等を廃し、平等に試験に一本化すべし。
受験のない一貫教育は有害無益。
高校の授業料無償化など無用。そんな財源があれば小学校教員の待遇へ回してその質を高めるべし。
書籍ばかり読んで、知識だけ鍛えてもダメ。
云々。

私も、高校の授業料無償化は愚の骨頂であると思う。義務教育でない高校は無償化する必要などない。
意欲と才能に溢れる人への奨学金制度を充実させるべきであって、昼寝しながら追試ばっかり受けているような生徒の授業料まで税金で面倒を見る必要はない。学ぶ気のない者は高校など行かず、働けばよい。働く中で学ぶ意味を感じた者は、また入学して学べばよい。
そもそも、学ぶ意欲のない高校生、という存在自体がおかしいだろう。そういう存在を生み出さないように、むしろ義務教育に予算を重点配分すべきである。
ましてや、私立まで無償化という我が大阪府の愚挙には、開いた口がふさがらない。

元大阪府知事は、教育について「アジアとの競争に勝てる人材育成を目指す」と発言した。つまり、平たく言えば、日本さえ儲かれば他のアジア諸国など踏み台にしても良い、という意味である。

これはビジネスマンの言葉であり、自治体の首長としては見識を疑うし、ましてや教育に関与する人間の言葉ではあり得ない。

教育とは、ビジネスマンの育成ではない。

そもそも、長い年月を掛けて取り組むべき教育に、たかだか数年、行政の舵を取るだけの首長が、一体どれだけの責任をもって口を挟めるのか、その覚悟の意味が分かってないばかりか、将来を見据えた展望など何もない底の浅さを露呈するばかりである。

学力テストで全国と学力競争し、社会人となって世界と経済競争をし、それを指導する教員間でも競争原理を導入する、と競争ばっかりこだわっているようで、まるでトラウマのようである。きっと、自分で喋っている意味が分かっていないのだろう。

グローバルな競争社会を勝ち抜くエリート人材を育てることが教育ではない。
そもそも、なぜ世界には過酷な経済競争があるのか、その競争による歪みはどのようにしたら是正できるのか、問題を見ることのできる目と考えることのできる頭をもった人間を一人でも多く育むことが教育なのである。
その為には、もちろん初等教育こそが重要なのである。重労働の安月給に甘んじ、相対評価で尻を叩かれるような待遇で、数年でころころ変わる気まぐれな首長の兵隊扱いされてなお、そのような職責を全うできる人物など果たしているのだろうか。

競争があるから頑張って勝とうぜ!、というような近視眼的で幼稚な発想しかできない人物は首長に立つべきではない。ましてや、教育などに口を出すべきではないのだ。


外山滋比古
失敗の効用

文章力の鍛え方/樋口裕一

文章鍛錬シリーズということで、高評価の本書を読んでみた。

残念。求めていたものとは完全に方向性が違っていた。
文章力の鍛え方、ではなくて、小論文作成力の鍛え方、が正確なタイトルであろう。

お題を出されて小論文を書け、と言われた時。

どうやってテーマをひねり出すのか。
その為には普段からのどのように鍛錬したらよいか。
でっち上げたテーマをどうやって構成するか。
分かりやすい文章表現にはどのような配慮をしたらよいか。

といったトレーニングを主眼とした本であった。

特に、何を書くか、という点が最大のレッスンポイントである。
最近の受験生は、小論文テストでは真っ白な答案用紙を前に固まったままらしい。何でも良いから書け、と言われて、一文字も何も書くことがない人がいるというのである。でっち上げで書くことすらできないという事だ。
そう言うゼロからの人を導いて何とか小論文を書き上げさせるのであるからご苦労な事である。
著者は数年前にベストセラーをものした大学教員で、もっぱら小論文等の作成指導のエキスパートとして活躍しているらしい。

その割りには、構成はともかく、そこはかとなく間が抜けた文章を書く人だと思った。


樋口裕一
文章力の鍛え方

強気な小心者ちゃん2/鈴木ともこ

目にとまったので図書館で借りた。
続巻を読むとは自分でもびっくり。

内容は相変わらず。小心の癖に、妙な所大胆で、きっちり細かく対応しないので、結局己が身に返って来るというパターン。
ネタ的にはそこそこか。

小心者は、もう堪能したので、つぎは機会があれば山登りを見てみたい。


鈴木ともこ
強気な小心者ちゃん2