MBAに通っているという話をすると大抵返ってくる質問が「実際に役に立つの?」というものだ。
卑近な例かもしれないが、コンピューターゲームに計量分析の手法を適用したら、かつては勝てなかったものが簡単に勝てるようになった事例を紹介する。
カルドセプトDS
カルドセプトはNintendoDS用のゲーム。モノポリーやいただきストリートのような双六形式で、対戦相手の足を引っ張り合う系の要素と、トレーディングカードの要素をうまく組み合わせた秀作シリーズの最新作である。
詳しくは以下URL参照。
http://ds.culdcept.com/modules/game/index.php/game.html
カルドセプトは大きく「他人の土地を奪って資産を得る」「自分の土地を大きく育てて資産を得る」という意志決定をその場の状況に応じて行っていく必要がある。
状況の枠組みである「マップ」「デッキ」「相手の戦略」によって戦略レベルの状況が大きく変化する。
さて、これがどう計量分析の技術と関係するのかというと、状況の枠組みから期待値を求めて戦略を決定してゲームを進めるのである。
例えばマップが以下のようであったとする。
マップ1・「進行方向を任意に決定できる(双六の分岐がたくさんある)」
マップ2・「進行方向は一定(双六が一本道)」
1の場合は例えば2択の分岐が3つあったとして、その終点に自分の持つ最も高価な土地があるとすると、敵がその土地に到達する確率は50%^3で、12.5%である。2では100%の確率で到達する。
土地から得られる収入が1,000だとすると、それぞれの期待値は以下である。
マップ1・125
マップ2・1,000
さて、この期待値から考えると、マップ1では相手が自分の土地に止まってくれるのを待っていても得られる利益が少ない(期待値が小さい)ため、「他人の土地を奪って資産を得る」戦略を選択すべきであり、デッキは攻めのデッキを組むという結果となる。
さて、実際にこの様な進め方をしてゲームの結果がどうだったかというと、これが大成功だった。
MBAに通う前に勝てなくて投げ出していたクリア直前のマップも難なく本日突破することができ、MBAに通っていて良かったなと実感できた。
たかがゲームにここまでやらなくて良いかもしれないが、リアルタイムでおおざっぱに期待値を求め、戦略を実行して行く訓練には非常に良いケースだと思うし、常日頃から期待値を計算しながら意志決定を行う癖は付けておくべきである。







