「ロシア語」(ラテン文字転写)「村山七郎訳」『ごんざ訳』
「надЕюся」(nadeyusya) 「着られる」 『かくる』
岩波ロシア語辞典 「надеться 1(衣服・履物などが)ぴったり合う。2(受動)надевать。」
村山七郎訳は、岩波ロシア語辞典の「2(受動)」をとって「着られる」になったんだろう。
そうすると、ごんざ訳の『かくる』は(衣服がかけられる)ということなんだろうか。
ブルガリア語辞典 松永緑彌 大学書林
「надявам се 希望する、期待する。」
ブルガリア語の「се」(se)はロシア語の「ся」(sya)とおなじ再帰の意味だ。
みだし語はロシア語の新約聖書にもでてきて、意味は(衣服)とは関係なく「確信する」ということのようだ。
現代ロシア語ではつかわれなくなってしまったけど、「надежда」(nadezhda)(希望)という派生語がのこっていて、「надежда」(nadezhda)は女性の名前としてよくつかわれる。
ごんざの『かくる』も(衣服がかけられる)のではなく、(信じて託する)というような意味だとおもう。