「ロシア語」(ラテン文字転写) 「村山七郎訳」 『ごんざ訳』
A「ОсЕвки Отруб:」(osevki otrub)「篩屑、籾殻、糠、ふすま」『こんか んか』
B「Отруби」(otrubi) 「糠」 『んか こんか』
(ぬか)のことをごんざはキリル文字で『нка』(nka)『んか』とつづっている。
ごんざの訳語のうち『н+子音』ではじまるのは『んか』と(私たち)の意味の『нда』(nda)『んだ』だけだ。
『んか』も『んだ』も2例ずつでてくるので、かきまちがいではなく、発音の特徴にもとづいているんだろうとおもう。
Bはニコライ・レザノフ『露日辞書』の日本版にもでていて、善六は(ふろいかす)という訳語をかいている。
(古いかす)という注がついているけど、みだし語に(ふるくなった)という意味はなく、これは村山七郎訳の「篩屑」のように、ふるいにかけてふるったカス、という意味だろう。