「人の気持ちはよくわかるのに、
自分にだけ厳しい」
「誰かには優しくできるのに、
自分には冷たくしてしまう」
カウンセリングの場でも
とてもよく伺うお悩みです。
今日は、公認心理師の視点から
わかりやすくお届けしますね!
1:人には優しいのに自分に厳しくなる“ほんとうの理由”
結論から言うと、かつての
「優しくしてほしかった私」を
心の奥にしまい込んで生き延びてきた可能性があります。
幼い頃、望んだだけのケアや言葉が十分にもらえないと
私たちはつらさから自分を守るために
「もう期待しない」と心を固くします。
すると優しさを受け取る感覚が
自分から遠ざかり、他者には向けられるのに
自分へ戻せない状態が生まれます。
2:心の奥で起きていること(やさしさの源と投影)
人に優しくできる方は
共感力や感受性という能力が高い方です。
その源はしばしば
自分も本当は優しくされたい
という自然な願い。
けれどその願いを抱え続けるのが苦しかった時期があると
心はそれを奥にしまう(抑圧)ことがあります。
しまい込まれた願いは消えません。
形を変えて
「目の前の人を助けたい」
として表れやすく(=投影)
結果として人にはとびきり優しいのに
自分には届かないというねじれが起きます。
3:今日から試せる|自分にも優しくなる3ステップ
道具はノート1冊だけ。
小さく・優しく始めます。
■ステップ1
言葉を書き出す(2分)
最近、誰かにかけてあげたくなった言葉を思い出して
3つ書き出す。
例)「大丈夫だよ」「ここにいるよ」「そのままでいいよ」
■ステップ2
幼い自分に語りかける(3分)
3〜4歳の自分を思い浮かべ
声に出してささやく。
ノートを胸に当てて
ゆっくり呼吸しながら。
胸のあたりのあたたかさ・じんわり感に気づけたら十分。
■ステップ3
行動で手当てする(1つだけ)
今日の自分に
具体的なケアを1つ
・温かいお茶を丁寧にいれる
・柔らかなひざ掛けを自分にかける
・5分だけ目を閉じて深呼吸
4:よくある質問(ミニQ&A)
Q:自分に優しくすると、甘えになる気がして不安です。
A:「甘え」と「手当て」は別物です。
回復に必要な分だけ補うのが手当て。
元気が戻ると、自然と行動力も戻ります。
Q:何も感じられません。無意味でしょうか?
A:何も感じないのは心が守ってくれているサイン。
続けるうちに“微細な変化”が先に来ます
(呼吸が楽、肩がゆるむ等)。
感じないまま続けてOK。
Q:家族や他人を優先しないと罪悪感が出ます。
A:自分を手当てすると、他人へのやさしさの質が上がる。
これは現場で何度も見てきた事実。
やさしさの“循環”を良くするための
充電と捉えてください。
やさしさの循環を、自分からはじめる
人に優しいのに自分に厳しいのは
心がかつてのつらさから身を守ってきた証。
そのやさしさは本物。
だからこそ、自分にも返していい。
→ 言葉を書き出す
→ 幼い自分に語りかける
→ 行動で手当て
の3ステップを、小さく続ける。
できた日は静かに自分をほめて
できない日は責めずにやり直せばOK!
その一歩一歩が、あなた自身にも届くやさしさを育てます。
動画では、心のメカニズムを図解イメージでお話ししています。
文章派の方も、耳から入れると理解が深まります。
よかったらご覧くださいね。
















