その「諦め方」間違っているかも?あなたをもっと楽にする正しい「諦め方」 | 囚われの人生からの脱出!もっと自由に生きる心理学〜命のちから心理セラピー講座〜インナーチャイルドセラピー

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東京池袋の隠れ家的一軒家セラピールーム。公認心理師常駐。インナーチャイルドカードを使って心と対話をする技術を教える活動を通じて、多くの人が幼少期の体験の影響を無自覚に今も受けていると知りました。。それに気づいてもっと自由に生きられるようサポートしています。

心理セラピーをしていて、多くのクライエントさんが口にする言葉の一つが「諦め」です。

この「諦め」はたいがいの場合、
次のような意味で使われています。

周囲の人や環境に対して、不満があるけれど、
それらは変えることが不可能なものなので、私が我慢するしかない。

 

 

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ここで、あなたはどう思いましたか?

 

「そうだよな、諦めってそういうものだよね」
と思ったとしたら・・・

ちょっと待ってください。


その「諦め方」は間違っているかもしれません。

 

 

 

まあ、心理セラピーに訪れるクライエントさんのほとんどが
この間違いを犯しているので、これは致し方のないことなのかもしれません。

 

 

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かく言う私も、長年この感覚にとらわれていました。

 


少しフォローをするならば、
「間違い」という批判的な言葉をあえて使いましたがそれは決して

その状態に陥っている人を非難するためにではありません。

ただ「諦めとはそういうものだ」
という固定観念は、決して自分を楽にはしてくれないことに気づき、
もっと自分を楽にする新しい観念に目覚めてほしいという気持ちからです。

 

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それでは、この諦めのどこが間違っているのか?についてお話します。

 

上にも述べたように、
「間違い」判定の基準は

「自分を楽にしない」点です。

「諦めています」とおっしゃりながらも、相談にお越しになっているのだから、まだ楽にはなっていないことは確かです。

ここで再度、ここで使われている諦めの内容を見てみましょう。

 

周囲の人や環境に対して、不満があるけれど、
それらは変えることが不可能なものなので、私が我慢するしかない。

 

 

どうですか?
読んだだけで、何だか苦しくなりませんか?

どの辺が苦しそうでしょうか?
3つに分解して確かめてみましょう。



①周囲の人や環境に対して、不満がある

これはまあ、当たり前のことかもしれません。
私たちには快不快を感じる感覚が備わっていますから、不満というのはあるわけです。


②けれど、それらは変えることが不可能なもの

これもその通りですね。
自分の外側の世界は、自分の思った通りになるとは限りません。
 

だからこそ折り合いをつけるべく

私たちは外界に働きかけるといった努力をすることは可能ですが、結果、変えられることと変えられないことがあります。


という感じで、ここも特に問題なさそうです。

 

③なので、私が我慢するしかない。

これはどうでしょうか?
ここでいきなり、一気に苦しくなりませんか?
 

まあ我慢の内容というか

程度にもよるとは思います。
 

その場限り、一瞬の小さな我慢ならば

せざるを得ない場面というのはありますね。
 

1ミリも我慢できない、というのでは

なかなか社会適応が難しい部分もあるとは思います。

けれど、我慢と言うのはそもそも長くは続けられないものです。
「いや、私は我慢強い」という人もいるでしょうが、我慢はストレスですから、長期的あるいは過度なストレスは心身を害します。

なので、変えられない外界に対して、
「我慢する」という対処法は

応急処置や緊急避難策として役には立つけれど、
永続的に使える万能ツールではないのです。


特に幼少期に過酷な環境に身を置いていた方々は、この我慢が当たり前になっていることが多いので、まずはここを理解してゆくのが先決です。


 

●我慢がストレスで、それがずっと続くのが有害なことはわかったけど、
じゃあ一体どうしたらいいの???


●不満が現にあって、その不満の元である外界が変わらないのだとしたら、
どうやって我慢をなくすことが出来るの???

当然の疑問です。

もうお気づきかもしれませんが

変えることのできる要素があと一つ残っています。

 

それは「自分」です。



いつもお伝えしているのですが、
現実の世界は自分と外界のコラボレーションです。

自分と外界、そのどちらが変わっても、
現実の世界に変化が起こります。

だから相手や環境という外界に
一切の変化を望めないような場合でも、
自分が変われば、現実は変化します。

ここまで聞いても、もしかしたら、
まだ疑問が残るかもしれません。

それは、
「自分だけが変わるって、結局我慢じゃない?」
それももっともな疑問だと思います。

 

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それにズバリお答えしましょう。


変えるのは

「自分の行動」ではなく

「自分の欲求」です。

我慢とは、自分の欲求が満たされない現実に対して起こるものです。

ほしいのに得られない
したいのに出来ない
したくないのにやらされる
付き合いたくないのに距離を置けない
etc.

これらが我慢ですね。
文の前半が欲求で、後半が現実です。

前半と後半の不一致が我慢です。

要するにこの不一致を限りなくなくすことができれば、我慢は少なくなります。




実際には、我慢の解消にはいろいろな角度からのアプローチがあります。
 

その中で、今日は、現実が変えようのない時に、どうするか?についてお話しています。
(ある意味上級編です)

ここで多くの方は、欲求不満を抱えたままの状態を「諦め」と読んでいるのです。
これを間違った諦め方と呼びました。

ではいよいよ結論です。
 

正しい諦め方は

もう一歩先に進みます。

外界を変えることが出来ないと知った上で、次に自分の心に目を向けます。

  • そして、どうしてそれを欲しているのか?
  • それが叶うことは自分にとってどんな意味があるのか?
  • それが叶わないことは自分にとって何を意味するのか?


それらをじっくりと探究するのです。

そしてその中で気づいた自分の諸々の感情を否定しないでそこにあっていいと認めます。


そうすると、不思議なもので、欲求に変化が生じるのです。

心理セラピーではこういうことを丁寧にやっています。
もちろん時間をかけてじっくりではあります。

 



でも確実に変化して、いつの間にか、
「そう願っていたんだな」
と静かに振り返れるようになります。

この静けさの中で、
自然と欲求がすでに力を失っていることに気づく時、
自分の行動がごく自然に変化していることに気づくでしょう。

執着が消えたと知る瞬間であり、
これが諦めの正しい境地です。

諦めるとは
「あきら+める=明らかに見る」

ということで、

自分と外界の両方を明らかに見た結果、
到達することのできる静かな世界です。

これは体験してみないとわからないことかもしれませんが、
心理セラピーで楽になってゆく方々が、
皆通ってゆかれるプロセスでもあります。

変えようのない現実を前に、
「諦めているのに苦しい」人へ
心理セラピーを通じて、あなたが楽になるお手伝いが出来れば嬉しいです。

 

 

 

 

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