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毎日が実験。人の気持ちがわかる人になるブログ

人の気持ちがわかるようになりたい人に教えています。
趣味はビールを飲むことと、和服を着ることと、自分の子を観察すること。
聴くチカラ検定の開発担当。

この連載も1年を迎えることができました。
メンタルヘルスを中心に、いろいろな心の持ちようや、イキイキ働くためのヒントにつながるお話をさせていただきましたが、いかがだったでしょうか?
感想やご質問、また取り上げてほしいリクエストなどありましたら、どうぞお寄せいただければありがたく存じます。


さて、今回は目標達成のステップに関して、残りの部分を解説いたします。


心晴れ晴れ☆未来予想's-11-1


情報収集のスキルは、目標を定めることで飛躍的に向上します。
目標を日々意識していると、その目標に関連した情報が入ってきやすくなり、関連の度合いや部分によって情報の断片がおのずと整理されていくからです。
いわゆる「アンテナが立った状態」です。


セレンディピティという言葉がありますが、偶然をきっかけにして幸運をつかむ能力というのも、個人的には目標に対して主体的に情報収集をしている人に磨かれていくと思います。
大きな発明や科学の実験、また科学では解けない自然界の神秘や生命の奇跡、繰り返される歴史にも、偶然の産物が多くひそんでいるといわれています。
「注目すべき出来事が起きたときに、そのことに気づいた」ことによって、すべてが始まるのです。


公教育に大きな改革をもたらしている藤原和博氏は、コンピュータのような情報処理能力が高いだけでは現在の日本での「生きる力」にはもはや十分でなく、さらにその上の情報編集力の高さが必要だと述べています。
情報処理能力とは簡単にいえば、情報をすぐに使える形で分類してどんどん蓄積できる、つまり記憶力と、公式にのっとった基本的な「答え」を出していく計算力を指します。


情報編集力とは、たくさんの情報の中から必要な部分を取り出し、目的に合わせた意味のある新しい情報に編集することで、これは思考力、企画・アイディア力のことです。一見無関係な情報に、関連を見出すセレンディピティも、ここに含まれますね。
思考やアイディアは、元となる情報がなければ生まれません。
情報編集力は、情報処理力の上に積み上がったものといえるのです。


情報処理能力は、膨大な情報をインプットすることで高まっていきます。
どんどん記憶し、取捨選択していくことで、目標達成のための使える情報へと転化し、合理的な判断につなげていくことができます。
現代はその気になれば、どんな情報も自分で手に入れることができます。
前回の目標設定の例で出した、「売れる芸人になる方法」「自然に妊娠する方法」も調べたり、人に聞いたりして知ることが可能ということです。
インターネットもツールとしては大きいですが、この例のようになかなかオープンな場所に出回らない情報であれば、足で稼ぐことも重要です。


このステップは基本的には3番目にやることであって、自己分析した結果、目標に対して足りていないものを埋めるための情報を集めます。
ただし7つのステップの図で示した通り、情報収集の結果を自己分析にフィードバックすることで、さらに自分についての客観的な評価が可能になるため、ステップ2とステップ3を繰り返し、両方とも十分な結果を得てから次に進みます。



つづきます。

自己分析、という言葉は、就職・転職活動においてよく使われます。
自分の強み・弱みを整理することです。


この場合の強みは、いわゆる能力やスキル、実績といったことにとどまりません。
自分のリソース、目標達成のために活用できるいろいろな資源も強みになります。ヒト・モノ・カネ、そして時間が、自分の資源になります。
また、最適な方針や計画を決めるためには、性格や価値観、身体条件や環境条件もよく押さえておく必要があります。



自分自身をどれだけ理解しているか、これは目標達成の要です。



就職転職、結婚、芸人としてブレイクするなど、自分が選ぶと同時に相手にも選ばれる必要のある目標に関しては、相手側から見た自分の価値がなんなのかはとても客観的に評価することが求められます。

自己評価に関して、過少にも過大にもならずに、等身大の自分を理解し受け入れるのは、なかなか難しいことです。


心理学・哲学・宗教では、自己理解・自己受容自体が究極的な目標として扱われますし、完全にありのままの自分を理解することができれば、人生における問題や目標達成の障害はほぼ解決と言ってもいいかもしれません。

必要な自己理解度は目標の大きさにより変わります。
少しでも自己理解を進めるためには、欠点も含め自分とよく向き合うことはもちろん、他者からのフィードバックを謙虚に、冷静に受け止めることです。
カウンセリングやコンサルティング等、専門家の援助は積極的に受けるといいでしょう。
連載の第9回でジョハリの窓 の話をしましたので、そちらも参考にしてください。


今回は目標達成活動の最初の2つのステップについて述べました。
この2つの過程で振り返ったことは、この先どの目標に向かう時もとても大きな役割を果たし、糧となることでしょう。


次回は残りのステップについてご紹介します。



今回のテーマの記事

11.目標達成のスキル
目標達成のスキル

目標をたてるとどうなるか?
目標達成のステップ step.1 コミットメント


次回テーマ

12.目標達成のスキル2


前回テーマ

10.未来を扱うカウンセリング


心晴れ晴れ☆未来予想's-11-1


コミットメントとは目標達成に対する自分との約束、決意です。


一連の目標達成活動について意思決定を行うことの必要性を自覚する、という意味があります。つまりなぜ、この目標を立てるのか、自分にとっての本来の目的をきちんと踏まえるということです。


なぜ、というと哲学的な理由を考えてしまうかもしれませんが、そう難しいことではありません。
ただ「自分の本来の価値観とずれた目標を立ててしまう」ことにより、途中で壁にぶつかって目標達成できなくなったり、頑張って達成しても幸せになれないという結果につながることは避けなければなりません。


つまりこのステップでは、目的に沿った目標を立てているか、自分の心からのニーズに合っているかを確認する作業を行うということです。



たとえば、短絡的に年収1000万円という目標を立てたとしましょう。
目標に沿って計画・実行する過程で、寝る時間や家族と過ごす時間が犠牲になったとします。
目標達成するころには、健康や家族とのつながりの面で危機的状況に陥っている。
経済的な豊かさを求める心の本当の目的は、健やかに楽しく家族と満ち足りた時間を過ごすことだったのに、本末転倒になり、結果としてかけがえのないものを失ってしまうのです。
この場合、年収1000万円は目的そのものではなかったことがおわかりいただけるかと思います。



前回の「未来を考える」のワークで、将来どのようにありたいか、ビジョンを描いていただきましたね。
これを目標という形に落とし込んだ場合は、大きくずれることはないはずです。
ただ前項の最後に書きましたが、修正は起こりえます。目標達成活動の全体を通して、途中で目標に違和感が生じたり、後から不一致に気づくこともあるでしょう。人生経験を積むことで価値観は変化するのです。


常に“いま”の自分の心や状況に敏感でいた上で、きちんとコミットメントしていることが、目標達成活動の根底部分の支えになります。




つづきます。

各ステップの解説に入る前に、目標達成活動自体の意義についておさらいしましょう。

目標のある人生とない人生では、なんとなく目標があるほうが、張り合いとか、生き甲斐につながっていそうな気がしませんか?
実はこれには脳科学的にも根拠があります。
よく働く脳、活性化している脳、活動が持続する脳をつくるための脳トレを紹介している諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授も、目標設定の効果について述べています。
脳は「達成しやすい目標に対してやる気を起こし、目標達成の繰り返しによる快の記憶で直観を含めた脳の働きを向上させる」ということです。
やる気と活力に満ちた脳を維持し、向上することで前向きかつ生産性の高い人生を送れるわけですから、正しい目標達成活動は、脳の健康と人生の謳歌につながっているといえるのですね。

「達成しやすい目標」とありますが、中・短期目標の立て方にはコツがあります。

心晴れ晴れ☆未来予想's-11-2


評価可能な、というのは、数字などが入っていて具体的であることを示します。


たとえば「英語ができるようになりたい」「決断力をつけたい」というのはあまりよくない目標といえます。どの時点でできるようになったのかわからないからです。
英語の場合であれば「TOEICで○点を取る」、売れっ子のお笑い芸人であれば「レギュラー番組○本、全国区のCM○本以上」というように数字が入ると、ゴールがわかりやすくなります。



「煙草をやめる」「甘いものを食べない」という否定形の目標も、あまりよくありません。というのも、人は「~すべきだ」というあるべき論では行動が変えられないからです。


行動を変えるものは「~したい!」という心からの欲求です。


煙草や甘い物の誘惑に簡単に負けてしまうのは、目先の快楽への欲求が理性に勝ってしまうからです。
こういう場合は、目先の快楽より上をいく快楽を自分に用意することで達成しやすい目標にします。
「煙草や甘いものを口にしそうになったら○○をする」。○○には散歩でもいいし、シュガーレスガムや体に負担のないドリンクでもいいし、好きなことを入れます。これが○日続けられたら、自分へのご褒美として心が躍るようなものを用意する、といった具合です。
1日できるごとにカレンダーや手帳にシールを貼るなどすると非常に効果的です。
トークンエコノミー式といいますが、目に見えるように達成度を表すと、そのこと自体が快楽になって行動が維持されやすいのです。



そして目標には「期日」を入れる


夢に期日を入れると目標になる、ワタミの社長もおっしゃってましたね。
ただこの期日は、無理をしすぎても緩めすぎても自分の首をしめます。
勝間和代対香山リカの対談で話題になりましたが、それこそ勝間和代になりきれずに燃え尽き症候群になってしまう人は、この期日設定がうまくないんじゃないかと個人的には考えています。

期日は、「ちょっと頑張れば叶えられる」というぐらいのところに落とし込む必要があるのです。
あまり先の話は、意志だけではコントロールできないので、最初に来る目標は半年、3か月ぐらいのところにブレイクダウンします。

売れっ子芸人の例でいえば、長期目標を先ほどの「レギュラー番組○本、全国区のCM○本以上」と立て、その道のりのマイルストーンとして「全国区のテレビ番組に出る」という中期目標を立てます。
がんばれば最短でそれが叶う期日を、たとえば半年後のように定めます。
この目標は、7ステップの目標達成活動を行う中で修正が入ることを見越し、初めから厳密にはしないことも大切です。



さて、長期的視野に立ったいい目標が立てられましたか?
それでは次項から、それそれのステップについて見ていきましょう。


つづきます。

前回、10年後を見据えた理想の生き方に思いを馳せていただきました。
思い描いた人生を送ることは、人によっては遠い夢のように感じるかもしれません。
けれど実は、今どんなに非現実的に思える夢や目標も、叶え方というものがあり、正しく計画することができれば、手に入れることができます。
能力や運の問題ではありません。

もちろんそれらを伸ばしたり活用したりもするのですが、直接的には目標達成とは、スキル、つまり誰でも学べば身に着く種類のものなのです。


目標達成法にはいくつかの考え方があります。

心理学を基にしたものが多く、キャリアカウンセリング、コーチング、NLPなど少しずつ優先順や方法が異なります。

成功哲学やビジネススキルとして、いろいろな書籍に書かれていることでもあります。総論としてはどれも同じです。


ここではアメリカのキャリア開発の考え方を、目標達成のステップとして私自身が整理したものをご紹介します。

心晴れ晴れ☆未来予想's-11-1

目標設定から始まる7つのステップです。


この目標達成法は、就職・転職や年収○○万円、あるいは売れっ子の芸人になる、本を出版するといった仕事上の目標のほか、ダイエットや貯金、そしていわゆる婚活にも適用できます。

妊娠計画や血糖値のコントロールといった健康上の目標ももちろん使えます。
また、お子さんのいらっしゃるご家庭では、受験などにも活用可能です。


大きい目標、つまり現状とかなり距離がある目標を立てる場合は、プロセスを区切るために中期・短期目標を置くことも大切です。

Step7のあと、また最初に戻る矢印が出ている通り、人生が目標達成活動の連続なのです。一つの目標をクリアした後、また次の目標を達成するためのステップが始まります。

詳しくは後述しますが、これを逆に考えると、どんな壮大な目標でも、いくつかの段階に分け、細かく現実的な計画を立てれば、目標達成することは可能なのです。


各ステップはどれも重要で、step6については現状の自分と目標との間に開きがなければ省略できますがそれを除けば、どこかが十分でないとその後の活動で、壁やつまづきにぶつかります。
パワー配分としては最初ほど重要で、特に最初のstep1、step2には、かなり時間をかけるほうが結果が早く出やすいです。

ほかのステップは得意・不得意が表れ、かける時間は人それぞれ異なります。


つづきます。