疲労度MAX!!
血液検査 CPK 3563
スポーツ選手で血液検査とかをやっていた事がある方なら
その数値の異常さをご理解頂けるだろう。
CPKは一般的に疲労レベルを見るのに用いられるものだ。
病院で、その数値を見たときに、正直ひいた笑
健全な成人男性の数値が「38~196」と言われている中で比較にならない程、やばい数字である。
ライフセービング競技や競泳をやっていた時は以下推移だった。
2006年5月25日 198
6月26日 604
7月24日 282
8月30日 263
前にも書いたが、このチャレンジに向けトレーニングを続ける中で
どんな事が体に起きるか知りたくて、毎週血液検査をやっている。
今回の数値は過去最高!
看護婦さんも「他のスポーツ選手で1,000台はあるけど
3,000台は聞いたことない」と言っていた。笑
今までトレーニングやっていて、その半端ない疲労度と
一方でそこから回復したときの「超回復」の凄さが言葉に出来ないぐらい、、、面白かった。
あの成長ホルモンが出続ける感覚が、ほんとにヤバイ。
多分、本当に体が若返ってるんだろうな~。
その一端を数字で残せたのは、ちょっと嬉しい。
まだまだこれからだが、足跡を「感覚」だけでなく「数値」でも残していきたい。
やりがいがまた、出た
トマトと塩
昨晩も仕事が遅くなり茅ヶ崎駅に着いたのが1時ぐらい。
一日の終わり、最後の気分転換で読んでいた「終末のフール」も
茅ヶ崎駅に到着する頃、読み終えていた。
その内容で、面白かった表現が今も頭の中に残っている。
***
人間は普通に生活している中で、生を感じる事は少ない
死を意識して、初めて生を感じる
それは例えば、トマトに塩をかけるのと一緒。
料理の隠し味の鉄則で、甘さを感じる為に、あえて逆の塩分をつかうという事だ。
小説のストーリーで言えば、惑星が数年後に衝突すると分かったから
今まで意識しなかった人生の短さを考える。
確かそんな文章だった気がする。
自分に置き換えると、今回の大島チャレンジでは自然を相手にする以上
100%の安全は確保できないので、当然の事ながら
ワーストケースでは死も意識する。
泳いでいる最中はあふれ出しそうになる、死への恐怖を心の底に眠らせる。
逆に、練習を終えて家に帰る瞬間は「生」。
人の温かさ、笑顔、懐かしい香りで生を感じる。
そう考えてくると、あの水に吸い込まれそうな懐かしい時間の対極にあるのは
仕事で押し流される日々の雑踏なのかもしれない。
寝ながらも考えてしまうような悩みの対極にあるのが
あの瞑想状態のゾーンなのかもしれない。
となると、このストレス社会も悪いものでもないのかな~っと思ったりもする。
(あくまで「思ったりもする」であって、やっぱりいいものではないが。笑)
漠然と書いてしまったが、まだ答えはない。
ただ、やっぱり「自分はどう生きるか」が大切なのかと、今は考える。
といっている間に、もう少しで始業時間。
さー、今日もやるしかない!
《搬送クルー奮闘記》景山智英 ポニョの激闘
※写真右側が僕です。
僕も泳ぎ練習に参加できることもあって気合を入れていきました。
仕事が終わり、家に帰って準備してすぐに茅ヶ崎に向かい、途中、たまと同じように急いで吉牛を食べ到着!
自分はCOCCのメンバーではないのでカヌーの準備は足手まといにならないようにサポート側へ・・・。
肩身が狭く感じます。すみませんマサさん・・・。
田口の計画だと最初の江ノ島往復は一也先輩が泳いで、2回目の江ノ島往復は
一緒に泳ぐということだったのですが、僕も暗闇のスイムを経験したかったのでがっかりしてたのが本音。
カヌーの準備が整い一也先輩登場!
「泳いでオッケー」が出てワクワクと気合が入った瞬間、一也先輩に
自分のお腹をポニョポニョポニョポニョと言われ触れショック!
しかも取材のカメラが回っているし!分かってはいるのですがショォック!
そして大雨の中Tバーへ出発。最悪の条件でさらに気合が入りました。
今思えば、最悪の条件で気合が入るよりか逆に冷静になり状況把握したほうがよかった。
「スタート前に(TV用に)掛け声を」と振られ色々と考えてましたが、
何も出てこず・・・。真剣に円陣を組んで無事故を祈り50km練習スタート!
一也先輩の後ろを自分とあつしで泳ぎ始めクルー達がいたので暗闇でも恐怖感はありませんでした。
泳ぎ始めて30分~40分くらいでしょうか、ずっと併走カヌーの田口と前を泳ぐ一也先輩を見ながら泳いでいると
左呼吸しか出来ない状態ということで、左耳に海水が入り込んで耳で海水を飲んでいるという感覚になりました。
そして水分補給休憩では泳ぎを止めるのですが頭を常に動かしているのでグルグルと目が回りました。
そして再びスイム。次にきたのが足の付け根の筋肉痛。
これは終わった時一也先輩曰くヘルニアだけど自分の場合は練習不足ということ。
実は地道にプールで4km・5kmと練習してたのですが、まだまだなんですね。
そして脇と首の擦れ!イタイイタイ!
海水もいつのまにかしょっぱくなくなり普通に飲めるんじゃないかと思うくらいです。
スタート前、一也先輩はかなりのドリンク・スペシャル食料を説明してましたが、
これがどれだけ重要なのか身をしみて理解しました。
片道だけにもかかわらず、江ノ島について密かにスゴイと思い、OC6に乗りました。
でも一也先輩はその10倍以上も泳ぐんです!ハンパない!
カヌーに乗ると天候の状況が悪化!
風が吹き、波が上がり流され、霧が出て位置確認が困難に。
途中、我々と一也先輩が結構離れてしまい、目を離さないように必死に目を凝らして、
「こうした方が良いんじゃないか、ああした方が良いんじゃないか」と意見が飛び交い、
どれが正解なのかと考える中、判断が遅れてしまったような気がします。
本番では船での司令塔が必要だと思いました。
この江ノ島往復で感じたことは、大島~茅ヶ崎を泳ぐというのは、
人間の入れる領域なのか!と思い、それにチャレンジする一也先輩は偉大であり、
達成したら恐らく他の世界が見えるのではないかと思います。
当日は無事故で終われるよう、我々クルーも体力をつけ、情報分析の力をつけ、
幾度に渡り慎重にプランを検討をし、ベストなコンディションで全力を注ぎたいと思います。
長文失礼しました。
PS.取り急ぎで文章が下手ですみません。
明日から4日までアメリカに行ってきます。メールは確認できる範囲でします。
ご迷惑お掛けしますがよろしくお願いします。
景山智英
・明治大学水泳部出身。
ストロングハート副代表。
・平日はゴーンさんのクルマメーカーで働くビジネスマン。
昨年、鈴木一也と一日違いで父親となる。
・昔から甘いマスクと爽やかな笑顔で女性(特に後輩)ファンが多かった。
でも、お酒を飲むと踊りだす、ムードメーカー。
そんな体を張った姿についていく水泳部の後輩は誰よりも多かった。
・田口曰く、ルーキーズの市原隼人に似ているとの事。
《搬送クルー奮闘記》鈴木敦士 もう一つの物語
消防の救助大会訓練が終了し家に帰ってから準備して茅ヶ崎へ。
前日からあまり睡眠を取っていなかったので50km持つか心配だったが、いつもこんなノリだと思い出す。
30分前になんとか到着。
準備手伝えずすいませんm(__)m
テレビクルーもいる中でミーティング開始。
当初は0時から朝方までやり、8時からはライフガードに入ろうと考えていたが
そんな事言える雰囲気ではなく…50kmやる覚悟を決める。
スタートからスイムでやろうと思ったけど、雨風が強かったので最初はOC6でゆったり行こう!
そして途中夜間スイムも少しやってみよう!と心に決めた瞬間、一也さんから
「最初から泳げよ」の一言。反射的に「はい」と。
これはまずいと思い、「景山交代しながら行く?」と試しに言ってみる。
一也さんから「いーよ二人共泳げよ」…反射的に「はい」…泳ぐ事になった。
その後一也さんの準備したドリンクやフードの量、耳栓、痛み止め、ワセリン、キャップ等を見て
ほとんど準備してない自分が笑えた。
まぁなんとかなるでしょ!
スタートから江ノ島までは楽に気持ち良く泳げた。
たまに景山とぶつかるけど一也さんに当たらなければ問題無し!
夜光虫、星がキレイで楽しみながら泳いでいた。
この時は半分の25km泳いだらカヌーにしようかなと決めていた。
が!!3回目の休憩(120分)を終えた直後首が痛いのに気付く。
一也さんが呼吸で擦れると言ってたがこんなに早く来るとは!
ワセリン塗るべきだったと後悔するも遅く、しかも雑念が入ると時間経過が遅い!
休憩まで長かった…。
ここで玉のブログに一つ言い訳を。
この時首が擦れてたのでヘッドアップを減らす為、一也さんの真後ろでキックの泡と音を目印に泳いた。
カヌーに捕まったのは、カヌーのテールが頭に当たったり、ラダーが頭に刺さったので
避けるつもりで捕まっていたのだ。
この時はインサイドに流されてたのかカヌーがかなり振られてたから。
途中ゴミが凄かったからラダーに絡まってないか確認もしたくて(実際かなり絡まってた)。
言えば良かったね。ごめんなさい玉m(__)mもう少し離れて泳ぎます。
気付いたら波が割れるほどインサイドにいてびっくり。
あんなに流されてたとは!ボディサーフィンで遊びたーいと考えてたら
玉のカヌーがセットに乗って遊んでるではないか!!
しかし、玉の顔が遊んでる感じではなかった事と一也さんのリュックが心配でレスキューに。
玉のパニックぶりが疲れを取ってくれた。笑
なんとか立て直すも海の状況は酷くなる。
首の休息と水分補給をかねて一度OC6に戻ることに。
ただ一也さんは見えなくなるし、誠のOC1も遠くに。
ふじおさんとOC4なら波乗り楽しそうと話しながら一度スタート地点に戻る事に。
その後、再度 海に戻る事なく12kmにて中止になった。
今回の経験で、対自然の難しさを再認識したと同時に、
難しいからこそ楽しく遣り甲斐があるんだと思った。
一也さん、誠、玉はずっと前から準備に練習を重ねて頭が上がらない。
ただ本番まで全員がまだまだ出来る事があるはず。
消防の言葉に、「準備8割」というのがある。
災害に備え、また現場で何事にも対応出来るよう、資器材を準備する事(最も時間がかかり大変な事)で、
その準備で全活動の8割は終わっているという教えだ。
本番当日に自然が味方し、これ以上ないというほど、気持ち、身体、物の準備を終えて
スタートラインに立てば必ずやり遂げられると信じている。
今回の練習は本番に向けた大きな大きな収穫があったものだと振り返る。
次回のリベンジ50km。
次は準備万端にし、最初から最後まで泳ぎきりたい。
鈴木敦士
・日大豊山高校出身。
鈴木一也と共に400mリレーで優勝を果たす。
・現在、東京消防庁で大活躍。
全国消防救助大会でも3連覇。
・クルーに(寒さと)笑いをもたらすムードメーカー。
今回の大島チャレンジでも、鈴木一也と共に60km完泳を目指す!