トマトと塩 | Going my way ~大島→江ノ島泳断チャレンジ~

トマトと塩

昨晩も仕事が遅くなり茅ヶ崎駅に着いたのが1時ぐらい。


一日の終わり、最後の気分転換で読んでいた「終末のフール」も
茅ヶ崎駅に到着する頃、読み終えていた。


その内容で、面白かった表現が今も頭の中に残っている。


***
人間は普通に生活している中で、生を感じる事は少ない
死を意識して、初めて生を感じる

それは例えば、トマトに塩をかけるのと一緒。
料理の隠し味の鉄則で、甘さを感じる為に、あえて逆の塩分をつかうという事だ。


小説のストーリーで言えば、惑星が数年後に衝突すると分かったから
今まで意識しなかった人生の短さを考える。

確かそんな文章だった気がする。



自分に置き換えると、今回の大島チャレンジでは自然を相手にする以上
100%の安全は確保できないので、当然の事ながら
ワーストケースでは死も意識する。
泳いでいる最中はあふれ出しそうになる、死への恐怖を心の底に眠らせる。
逆に、練習を終えて家に帰る瞬間は「生」。
人の温かさ、笑顔、懐かしい香りで生を感じる。


そう考えてくると、あの水に吸い込まれそうな懐かしい時間の対極にあるのは
仕事で押し流される日々の雑踏なのかもしれない。


寝ながらも考えてしまうような悩みの対極にあるのが
あの瞑想状態のゾーンなのかもしれない。


となると、このストレス社会も悪いものでもないのかな~っと思ったりもする。
(あくまで「思ったりもする」であって、やっぱりいいものではないが。笑)


漠然と書いてしまったが、まだ答えはない。
ただ、やっぱり「自分はどう生きるか」が大切なのかと、今は考える。




といっている間に、もう少しで始業時間。

さー、今日もやるしかない!