この元日に

 

今年90歳を迎える方から、

 

自らが「考える」ことの大切さと合わせて、

 

自らの「根を張る」ことの大切さを

 

教えていただきました。

 

同じ昭和9年生まれの恩師も

 

稽古を通して、

 

自分で考えて軸を持つことの大切さを

 

長年、話されてきています。

 

 

根を持つ、根を張る重要性は、

 

自然界の植物になぞらえて

 

比喩的に説かれることがとても多い。

 

それは大樹や巨樹よりも、

 

葦やもやしなどの小さな植物、

 

道端の取るに足らない草花が

 

よく引用され、

 

考察される傾向にあります。

 

これは、自然のなかで

 

人間は弱い存在であるということが

 

普遍的なこととして根底にある。

 

このことに疑問の余地はありません。

 

そしてこの引用や考察は

 

中世、近世だけでなく、

 

テクノロジーの進化が著しい

 

現代こそがより重要になってきていると

 

私も感じています。

 

 

かつての伝統的な

 

価値観から解放され、

 

あらゆる選択や判断が許容され

 

広く多様性が認められて、

 

さまざまな情報があふれており、

 

容易に得ることができる。

 

 

すごい時代だな、これは。

 

と思うとともに、

 

なかなか難しい時代だとも思う。

 

迷い、惑い、

 

社会の環境や情報に振り回され、

 

自分探しに右往左往して、

 

ついには自分が何者であるかも

 

わからなくなる。

 

要は、

 

自分を持たずしてどうするか

 

ということです。

 

 

よく言われることですが、

 

自由は、自らに由る(拠る)と書きます。

 

根を張る、軸を持つということは、

 

由るべき自分を

 

かたちづくっていく取り組みに

 

ほかなりません。

 

この新しい年を、

 

どのような年としていくか。

 

私も試行錯誤の連続ですが、

 

ゆるがないところがあるようにも思う。

 

感覚的で理論的 ―――

 

感性を持って理論的に考えること。

 

理論的でありながら感性を大事にすること。

 

私の揺れ動く思考であり、

 

その幅は広く自在なようでもあります。

 

やはり、

 

この感覚を大切にしているのが

 

私であるらしい。

 

And You ?

 

 

追記

 

年の瀬に

 

2つの道場の稽古納めに出席しました。

 

一年を終えて

 

変わらずに思うことは

 

継続こそが力ということ。

 

その学びは

 

年輪のように着実にみなのなかに

 

積み重なっていきます。

 

とはいえ、

 

続けることを目指したり、

 

特別に意識したりする必要はありません。

 

学びの本質を、

 

その何かしらを少しずつでも

 

手応えとして得ていくことが、

 

結果的に、

 

息の長い取り組みにつながっていく

 

それだけのことです。

 

今年は今年、新たな一年です。

 

押さえるところをガチッと押さえて、

 

一歩ずつ進んでいきましょう。

 

 

5つ、再掲します。

 

ヨガ(源流)

 

自分の形(かた)をつくる

 

研究してみるといい

 

針と糸

 

3人の昭和9年