先日の稽古では、丹田(たんでん)を特に意識した稽古を行いました。

 

丹田とは、私がつねに意識している軸の三点のうちの一つ、

 

おへその中央やや下あたり、下腹部の軸にあたる部分で、

 

これまでの稽古でも、会長範士から何度となく発せられてきている言葉。

 

山口剛玄先生が剛柔流空手道を学ぶにあたって長年、研究された

 

ヨガの考え方にも通じるものです。

 

 

丹田は、身体の動きや呼吸法、精神力とも密接不可分であり、

 

下半身の安定から生まれる全体の均衡は、

 

一言では表しがたいものがあります。

 

 

身体の軸とそれを支える胸や肩、わき腹などの胴体、

 

さらに、その外側に軌道をとる肘や膝、手足が全体の調和をとる。

 

 

            

 

 

私の理想は、かつて、曹洞宗の大本山 永平寺で目の前にした

 

ある高僧の山のような座禅。

 

柔らかく、ゆるぎないものであり、大きく、静かでもある。

 

 

その高僧の間近で、相対する形でともに座禅をしたとき、

 

ものすごい仏像を前にしたような、

 

心休まるが気安くはない、鎮まるなかにも恐れ昂るような。

 

 

あの僧の姿は、脳裏から離れることがありません。

 

 

心身の軸は、修練を重ねることで必ず成長させることができる。

 

自分の至らなさと理想像があるからこそ、

 

稽古のみならず、日々の取り組みが単なる一日では終わらないものとなるのではないか。

 

 

肩の力を抜いて言えば、

 

楽しさもそこにあるように思うのです。