カナダのモントリオールを本拠地として世界各地で開催された、2021年モントリオール国際音楽コンクールのピアノ部門が終わった(公式サイトはこちら)。
これまで、ネット配信を聴いて(こちらのサイト)、感想を書いてきた。
とりわけ印象深かったピアニストについて、改めて備忘録的に記載しておきたい。
ちなみに、2021年モントリオール国際音楽コンクール(ピアノ部門)についてのこれまでの記事はこちら。
2017年モントリオール国際音楽コンクール(ピアノ部門)が終わって
(2020年モントリオール国際音楽コンクール(ピアノ部門) 出場者発表)
11. Dimitri MALIGNAN (France, 1998-)
今大会の第3位。
細部を突き詰めるよりは、瞑想的な雰囲気を重視するピアニスト。
ブラームスのシューマン変奏曲、ラフマニノフの前奏曲op.32-5あたりが印象的。
08. Su Yeon KIM (South Korea, 1994-)
今大会の優勝者。
抒情的な音楽性が魅力のピアニスト。
バッハのイタリア協奏曲、ショパンのノクターン第14番とバラード第4番、ベートーヴェンのソナタ第30番、スクリャービンのソナタ第2番、ラヴェルの「夜のガスパール」あたりが印象的。
05. Ji-Hyang GWAK (South Korea, 1991-)
(セミファイナル)
今回残念ながらファイナル進出できなかったが、優勝者Su Yeon KIMにも引けを取らない抒情性を持つピアニスト。
ヴァインのソナタ第1番、バッハの「3声のリチェルカーレ」、シューベルトのピアノ曲D946-2、リストの「エステ荘の噴水」が印象的。
14. Chaeyoung PARK (South Korea, 1997-)
確かな技巧を持ち、はきはきと明瞭度の高い音楽をするピアニスト。
ハイドンのソナタ第41番、バルトークの「戸外にて」、バッハのトッカータBWV910、ブラームスのソナタ第3番あたりが印象的。
03. Yoichiro CHIBA (Japan, 1997-)
今大会の第2位。
また、私の中での個人的な今大会のMVP。
オーソドックスながら表現の工夫やロマン性にも欠けず、優れた技巧を駆使して切れ味鋭い音楽を繰り広げる。
バッハのパルティータ第2番、リストのソナタ、シューマンのクライスレリアーナ、バージの「24の前奏曲」からの3曲、スカルラッティのソナタK.87、ストラヴィンスキーのペトルーシュカが印象的。
10. Ying LI (China, 1997-)
明るい音色と歌を持つピアニスト。
バッハのイギリス組曲第3番、ドビュッシーの「映像」第1集、モーツァルトのソナタ第13番、ブラームスのヘンデル変奏曲あたりが印象的。
20. Marcel TADOKORO (France, 1993-)
フランス風の美音を持つが、上記のDimitri MALIGNANの瞑想的な雰囲気とは違った、より均整の取れた端正な音楽をする。
クープランの「幻影」、ベートーヴェンの変奏曲op.34、ストラヴィンスキーのペトルーシュカ、シマノフスキの変奏曲、ラモーの組曲ホ短調抜粋、ショパンのバラード第1番、バッハの平均律第2巻第6番ニ短調、ブラームスのパガニーニ変奏曲あたりが印象的。
以上である。
結果にあまり納得がいかなかった前回大会(2017年)に比べ、今回はまずまず順当だったように思う(選出されたファイナリストの多くが成熟した音楽性の持ち主だった)。
そして見事第2位を受賞した千葉遥一郎には、今後の引き続きの活躍を期待したい。
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