銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です

 

 

局所治療という言葉はなじみが無いかもしれません

 

 

国立がんセンターのサイトによると

 

局所治療:がん(腫瘍)のできている部位とその周辺に対して行われる手術(外科治療)や放射線治療などのこと。

全身治療:がんができている部位だけではなく、全身に対して行われる薬物療法などの治療

 

 

ステージ4は全身に転移している状態なので、一般的には局所治療は行われません

 

しかし、オリゴメタ(少数転移)の場合には、局所治療を行う価値があると思います

 

 

オリゴ転移についての過去記事

 

 

 

 

 

なんですが、”ステージ4=抗がん剤”だと譲らない頭の固い医師の多いこと、、、

 

例えば、

 

大腸がんの術後の肺転移で、抗がん剤治療中

三次治療中だが、2年経っても肺以外の箇所には再発は存在しない

肺転移も大きくはなったものの肺転移の個数は変わらない

 

といった場合、肺転移を何とかすれば、十分延命が可能なわけです

 

でも、やらない

 

なぜかと言うと、『もう三次治療ですぐに効かなくなるし、どうせ他のところにもできるだろう』と考えているから…

 

 

局所治療には延命以外にも、痛みなどの緩和目的で放射線治療を行うこともあります

 

痛みを取るだけでなく、まれにアブスコパル効果が見られることもあります

 

通院の1回照射で除痛できることもありますが、医療費の問題があり、なかなか進みません

 

 

話を戻します

 

ステージ4でも

・局所治療で延命を目指せそうな場合

・痛みの緩和を目的とした場合

局所療法を行ってもよいと思います

 

 

でも、多くの患者さんが主治医から拒否されて、自ら探して、局所治療に飛び込むケースがあります

 

 

局所治療の種類として、今回紹介するのはラジオ波焼灼療法です

 

以前は肝腫瘍だけが保険適応でしたが、2022年9月から、

・肺がん(肺転移も含む)

・腎がん

・骨軟部腫瘍(骨転移も含む)

・骨盤内腫瘍

などが保険適応となりました

 

ただ、肺転移や骨転移に対してまだ行っている施設が少ないという現状があります

 

日本で一番有名なのが、三重大学医学部附属病院がんセンター

 

三重大は保険適応外の大きな肺転移や、多発肺転移に対しても積極的にやってくれます(その場合は自費になります)

 

他にも自費でやってくれるのが

 

兵庫医科大学病院

 

岡山大学病院

 

クリニックでも行っています

 

 

なぜか、西日本ばかりなんですよね、、、

 

当院の患者さんでも、三重大や大阪まで通って肺転移に対してラジオ波焼灼治療を行っている人が何人かいました

 

関東にもやってくれる病院があれば良いのに、、、

 

 

一応、関東は肝転移に対しては積極的にやっています

 

順天堂医院は肝臓のラジオ波に関しては症例数日本一かも

適応外でもやってくれることがあるようです

 

三井記念病院

こちらも適応外も条件次第では行っているようです

 

他にも、関東にはいくつかあります

 

 

肺のラジオ波→西日本

肝臓のラジオ波→関東(東京)

 

という変な偏りは何なんでしょうね、、、

 

 

ラジオ波はまだまだエビデンスは弱いですが、延命につながることがあるし、まれに根治することもあるので、検討しても良いと思います

 

がんのステージ4を克服するためには、抗がん剤が効かなくなるのを待つだけではなく、局所治療を加えることが重要です

*他の局所治療については、またいずれ書きます

 

主治医に任せても考えてくれない(局所治療を舐めてるか、知らないか)ので、自分で動かなきゃ!

 

 

 

 

 

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