最愛の夫を亡くして 白い花を手向ける日々 -4ページ目

最愛の夫を亡くして 白い花を手向ける日々

2020年4月のことでした。歳の離れた大切な夫と、アラフィフの私。
いつまでも一緒。きっと死ぬまで、彼のことを想う。

夫の車を10か月もほったらかしにしていたので、ホコリをかぶって、バッテリーもとっくに上がっていた。

私には動かせない、マニュアルの古いスポーツカーだ。

やっと車屋さんに連絡したら、サービスで来てくれた。

車屋さんは、自分の車で来てくれて、バッテリーを繋いで、エンジンをかけてみた。

グルグル グルグル…

ガオン ガオン

ガオン ガオン

ボンネットを開けているので、エンジン音が駐車場に鳴り響く。

懐かしい音

この子はまだ動く

涙が吹き出るかと思った。

嬉しくて、ありがたくて、

涙は出なかったが、暖かいものを胸に感じて、いっぱいになった。

今年は本当に、たくさんの人が私を無償の好意で助けてくれる。

今はあの子の、先週の、ガオンガオンという音を思い出すのが、幸せのポイントになった。

 

 

 

 

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お盆休みがヒマ過ぎるので(いや初盆ですが)、トレーニングを始めることにした。

確かにここ数年で体重が増えてはいたが、

あれから1か月に3キロのペースで痩せてしまった。

6キロ痩せた頃は絶好調だったが、最後の3キロが良くなかった。

必死で食べて1キロ戻したが、筋力がないとしんどいし、ボディラインも変わってしまう。
アラフォーの頃と同じ体重だが、形が違う。

夫は私の肉を8キロ持って、おっぱい星へ帰って行ったすみません)

ふと、夜ランしようと思いついた。

しかし、家の前は徒歩で7分ほどの、なかなかの勾配がある坂道である。
あまり遠くまで走って、帰って来れないのも面倒なので、坂道を走って上がってみようと思った。
負荷をかけられるから、むしろ手っ取り早いかも。
どうして今まで思いつかなかったのだろう。

一昨日は、1本だけ、3回に分けて走った。体が喜んでいるのを感じた。

昨日は、一昨日より早く走れたし、あまり汗もかかなかった。

これだ。私には運動が必要。家で座っていても、ろくなことを考えない。

三日坊主にならないように、ここにメニューを記す。
ダイヤオレンジ腕が気に入らんので、ダンベルで上体のトレーニング。昼と夜。
ダイヤオレンジ腹筋。
ダイヤオレンジスクワット。
ダイヤオレンジ夜ラン。

とりあえずの目標は、3本、坂ダッシュできるようになること。
今はまだ、ダッシュとは程遠い。

帰ったら、のんびりローラーでほぐすのが楽しみ。

ストレッチも大好きなので、この辺りは問題ない。

目指せ、坂ダッシュ!

ブログはいいな。実生活では恥ずかしくて、とても発表できない。

 

 

 

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 Cさんと夫は飲み友だちだった。仕事帰りに、よく飲んでいた。

二人とも恐ろしく酒が強く、まだ若い時は、眉毛1本、ネクタイをちょこっとも乱さず、

朝まで飲むことも出来た。

私たちは3人とも同じ職場だったので、よくご一緒することがあった。

愛妻家のCさんの奥様にも、何度かお会いした。

ちなみにアメリカ人がよく出て来るブログだが、Cさんご夫婦は日本人である。

退職してからも、Cさんはよくうちに来て飲んだ。

Cさんが来るのは当たり前になっていて、ごく最近のことだが、高齢になられて、頻度が減って来ていた。

Cさんはあれから時々、電話をくださる。


しかし、あなたに看取られて、彼は幸せだったと思いますよ。男冥利に尽きる。
(意識不明だったけど、それでもよかったのか、また聞いておこう。)

もう会えないのかと思うと涙が出ます。もうあんな人はいない。

あなたは素晴らしい結婚をしましたね。
今すぐには無理でしょうけれど、あなたはまだ若いから、

元気に生きて行ってくれたらなあと、僕なんかは、思うんですけどね。

もっと一緒にお酒を飲めばよかった。

もう高齢になる、夫の親友Cさんの言葉は、素直に受け止めることができる。

私とも本当に長いお付き合いで、それこそ父親代わりのように、見守ってくださった方だ。

もっと一緒にお酒を飲めばよかった

そう言って、電話の向こうで涙をこぼすCさん。

ええ、もっと?もっと?
飲み足りない?
あれだけ。

あれだけ、あれだけ、

飲んだのに?

いやいや、ものすごい、飲んでましたよね、

あなた方。
こんなのとか、なんでも。


電話を切って
なんか笑ってしまう。

まるで、自分を見ているようだ。

あんなに一緒に過ごしたのに、もちろん、もっと一緒に過ごしたかった。

飲み友だち同士は、ケッコンしているようなものなのかもしれない。

ミックジャガーは、ストーンズと、ケッコンしているようなものだ、と言っていた。

そういう意味での、ケッコン。

そして、つくづく思う。

「あなたには元気になって欲しいと願う」という言葉は、

Cさんと私くらい、近いところで夫と繋がっていた者同士が、

酸いも甘いも噛み分けた上で、心を込めて伝える、とっておきの言葉なのである。

Cさんには、次は僕だ、などと言わず、きっと他にもいる飲み友だちや、

素敵な奥様と、どうか1日でも多く、美味しいお酒を召し上がっていただきたい、

と、ここまで書いて、ふと気がつく。

元気になって、と言うほかの人々も、
もちろん、そこまで深い付き合いでないのを重々承知で、

でも、踏み込まずにはいられず、言ってしまうだけで、

気持ちは同じなのかもしれない。

私が脳内お花畑なだけかもしれないが、
この世はきっと、前と変わらず、キラキラして、

スリルと興奮と人情に満ち溢れているのに違いない。


それを見たいかどうかは、きっと、私次第なだけなのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

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夫に、最後に顔を見せてやれなかった理由がわかった。

 

私が、感情を優先させたから、判断が鈍ったのだ。

 

このことを実感するまで、3か月半かかった。

 

ここは、私が最も後悔してやまない部分だ。

 

今回、私は昨年末ごろから、夫の介護とコロナ対策に匹敵する

懸案事項を抱えていた。

誰もができないと言ったことを、

私は全力出さずに諦めることに我慢が出来ず、

必死で交渉して回った。

これまで親しくはなかったが、キーパーソンだと思った業者に訴え、

彼がヒーロー並みの働きをしてくれたおかげで、

私は今回、達成することができた。

 

久しぶりに、何かに全力投球して、成し遂げる快感を

味わった。

最高に清々しい気持ちだった。

 

これで負けていたら、今年はいろいろあり過ぎて、

私は人生に負けた感で

いっぱいになるところだった。

 

ほぼ、私のシナリオ通りに進んだ。

何度も思い返しては、自分の武勇伝を味わった。

あの時、あのように行動したこと、

そういった小さい分岐点を検証し直しては、

自分の読みが当たっていたことに酔った。

 

その時だった。

 

やっと、どうして、自分が夫の命を守れなかったのか、

いや、守れないにしても、どうして、

最後に顔を見せてあげることもできなかったのか、

 

わかった。

 

同じ全力投球するにしても、

客観的な判断力がものを言う。

 

今回は賭けのところもあり、

私も幾分傷を負ったが、

勝負にはつきものだ。仕方がない。

 

だが、

愛する人の命を勝負に差し出せる人などいるだろうか・・・!

どんな傷を負うかわからないまま、

最悪を前提に判断することなど、

到底できなかった。

 

この世で、私以外に、

あなたの命を信じてあげなくて、

誰が信じる。

そういう風に、目をつぶった。


もう看取り覚悟で自宅介護に切り替えると、

腹を括った時には、

手遅れだった。

 

私が感情に負けたから。

愛する人を失う時が来ていると、

認めたくなかったから。

 

ごめんなさい。

大切なあなた。

バカでごめんなさい。

 

他のことならできるのに。

 

私が冷静沈着に、
客観的に判断していたら、

私がもっとかっこいい女だったら、
あなたは今ごろ、私の腕の中で逝くことができたかもしれなかったのにね。

 

彼はもうとっくに許してくれている気がする。

そんな小さい男じゃなかったから。

 

後は、私が私を許せるようになる時が来るまで。

 

まずは、その時まで、生きよう。

 

 

 

 

 

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夫と死別して、まだ3か月半だが、もう2年くらい経った気がする。

 

この間、怒涛のように、本当にいろいろなことがあった。

 

5月の上旬だったか、まだ死別後、2、3週間で、

私は衝動的に死別ブログを書き始めていた。

 

書くことで、頭の中が整理される気がして、

誰に読んでもらうことを期待するでもなく、

ぽつりぽつりと書き始めた。

 

初めての記事から、ずっと「いいね」を押してくださる方がいて、

なんだかすごく嬉しかったことを覚えている。

その方も死別を体験されているが、

毎日、頑張って生きておられる様子がブログからうかがえた。

 

それから、初めてのコメントをくださった方、

リブログしてくださった方、

いつも「いいね」押してくださる方が少しずつ増えて・・・

 

ついたコメント読みながら、涙が止まらなかったこともある。

どれほど慰められたことか・・・!

 

死別ブロガーさんたちは、それぞれ、

必死の思いでブログをつづりながら、お互いに声を掛け合って、

支えあって、今日も生きている。

 

この暖かい空間で守られて、

私は私を取り戻しつつある。

 

心から感謝している、死別ブロガーさんたちへ、

 

ブルーハーツから、「街」を贈ります。

 

この歌詞は、もう35年近く前の、私の座右の銘です。

 

 

アスファルトだけじゃない
コンクリートだけじゃない
いつか会えるよ
同じ涙をこらえきれぬ友達と
きっと会えるよ

毒ガスばかりじゃない
ドロ水ばかりじゃない
いつか会えるよ
同じ気持ちで爆発しそうな仲間と
きっと会えるよ

その時 おまえには 何が言えるだろう
その時 友達と 何を話すだろう

見せかけばかりじゃない
口先だけでもない
いつか見るだろう
同じこぶしをにぎりしめて立つ人を
きっと見るだろう

その時ぼくたちは 何ができるだろう
右手と左手で 何ができるだろう
命のあるかぎり 忘れてはいけない
今しかぼくにしか できないことがある

(作詞作曲 甲本ヒロト)

 

 

 

 

 

(↓ファーストアルバムのジャケット)

 

 

 

 

 

 

 

 

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