愛車 | 最愛の夫を亡くして 白い花を手向ける日々

最愛の夫を亡くして 白い花を手向ける日々

2020年4月のことでした。歳の離れた大切な夫と、アラフィフの私。
いつまでも一緒。きっと死ぬまで、彼のことを想う。

夫の車を10か月もほったらかしにしていたので、ホコリをかぶって、バッテリーもとっくに上がっていた。

私には動かせない、マニュアルの古いスポーツカーだ。

やっと車屋さんに連絡したら、サービスで来てくれた。

車屋さんは、自分の車で来てくれて、バッテリーを繋いで、エンジンをかけてみた。

グルグル グルグル…

ガオン ガオン

ガオン ガオン

ボンネットを開けているので、エンジン音が駐車場に鳴り響く。

懐かしい音

この子はまだ動く

涙が吹き出るかと思った。

嬉しくて、ありがたくて、

涙は出なかったが、暖かいものを胸に感じて、いっぱいになった。

今年は本当に、たくさんの人が私を無償の好意で助けてくれる。

今はあの子の、先週の、ガオンガオンという音を思い出すのが、幸せのポイントになった。

 

 

 

 

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