最愛の夫を亡くして 白い花を手向ける日々

最愛の夫を亡くして 白い花を手向ける日々

2020年4月のことでした。歳の離れた大切な夫と、アラフィフの私。
いつまでも一緒。きっと死ぬまで、彼のことを想う。

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昨日、クロマニヨンズのライブへ行って、

ブログ書いてたこと思い出した。

 

先日、そういえば、ヒロトとマーシー、今どうしてるのかなと思ったら、

ツアーの真っ最中で、神戸こくさいも大阪城の野音もチケット取れなかったから、

思い切って岡山市民会館へ行って来た。

 

岡山はヒロトの地元で、ちょうど3回目の成人式を迎えたところだから、

案外、岡山行くのもいいかもと思って、新幹線で行って来た。

 

二曲目くらいまで、涙があふれて止まらなかった。

ブルーハーツのライブ、大阪城ホールで見て以来じゃないかな。

なんにも変わってない。

全盛期を共にした、ピアノの白井さんがいないくらいかな。

 

「もうすぐだぞ!野犬!」で

また涙が出て来た。

自分と重なる。

でも、ここへ集まって来ている人たちも、

こういう切ないのも含めて聞きたくて、

きっと来てる。

みんないろいろあるよね。

それが人生。

 

ちょうどおととい、職場で呼び出されて、

四月から兼務、言われた。

機能していない部署があって。兼務かあ。

簡単に言うと、仕事が倍になる。

効率化してきたらいいですね!と部屋を出た。

まあ、30年以上続けて来た今の仕事、

最近だるくって、FIREしようかなと思ってたから、

ちょうどいいや。

最後にひと暴れしてきてやる。

 

それでもちょっとは、一昨日の晩、思い悩んだけど、

今朝はクロマニヨンズのライブのおかげで、すっかり元通りだ。

この日のためだったのかと思うくらいのタイミング。

涙と汗が出て、本当にすっきりした。

 

アンコールは、なかなかヒロトたち出て来ないから

客席の誰かが歌い始めた、ハッピーバースデーで呼んだ。

 

いいファンを持つ、いいバンドだ。うんうん。

 

さて、今日は今から京都へ行って来ます!

 

 

「もうすぐだぞ!野犬!」

作詞作曲:甲本ヒロト

 

固い火葬場の床に

痩せてうずくまる野犬

コンクリート 冷たいだろう

 

黒いかさぶたを一つ

首にぶらさげる 野犬

U字溝の獣道か

 

もうすぐだぞ 野犬 桜を見るぞ

がんばれるか 野犬 暖かくなるぞ

 

腹が減ったら 野犬

何を食うのか 野犬

食われるのなら かまわないぜ

 

もうすぐだぞ 野犬 桜を見るぞ
がんばれるか 野犬 暖かくなるぞ

 

Mountain Banana収録曲

 

 

 

 

 

 

 

 

長い間、ブログに何を書いたらいいかわからなくなって、書かないうちにあっという間に

月日が経っていた。

ひとつ、大事なことを書き忘れていた。

というより、あの頃はどこまで書いたらいいか判断がつかなかったので、書かなかったことがある。

 

実は、夫が亡くなってすぐに、ある70代の男性から襲われたことがある。

 

翌日、訪問看護師さんが、たまたま用事があって来たので相談すると、

すぐに警察へ報告するべきだと強く勧められた。

 

そのこと自体はここに書くべきではないので、簡単に言うと、

犯罪に当たるとの判断で、警察が本人を呼んで勧告した。

その人は認めて、私の前から消えた。

 

大切なのは、訪問看護師さんの言った言葉である。

 

今、高齢者の犯罪がものすごく増えている。脳の機能の落ち具合で、

エロに走る人もいる。そんな人ではなかった人たちが、である。

 

誰からも相手にされない悪いやつが狙うのは、弱い人。

 

ハイエナが狙うのは、体格や毛並みのよい立派なシマウマではない。

病気だったりケガだったり、弱って群れから遅れてトボトボついていくような、

弱いシマウマ。

 

あの頃は、いつ涙が出るか予想もつかず、すっぴんにマスクで

出歩いていたが、むしろモテなくてその点は好都合だと勘違いしていた。

 

綺麗にしている方が襲われやすいのかと思っていたが、

訪問看護師さんの解説で逆だということがよくわかった。

 

綺麗にしている女性を誘おうと思うのは、それなりの男性であって、

彼らはきちんと手順を踏む。

連絡先を聞いたり、まずは食事に誘ったり。こちらの気持ちを尊重することができる。

 

綺麗にしている立派な女性を、

誰からも相手にされないやつが、いきなり襲うにはハードルが高い。

 

というわけで、その日から私はちゃんと化粧をして身ぎれいにし、

顔をあげて堂々と歩こうと決めた。

 

確かに、襲われたときは、うつむいてトボトボと歩いていたのではないかと思う。

 

家から一歩外に出たら、絶対に気を抜かない。

 

どうして私はこんなに元気にふるまうのかな、と時々思っていたが、

そういえばこんなことがあったのだった。

 

 

 

だが、先日のニュースでは、勝ち組の女性を見ると襲いたくなるやつもいるらしい。

 

それも立派なヘイトだと思う。

 

もう日本も、アメリカに住んでるようなつもりで、毎日気を引き締めて

生活しなくちゃいけないな。

 

梅干しとお風呂があるから、アメリカよりいいか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夫の友人Aさんの言葉を以前紹介したが、

Aさんに教えてもらった一番大切な言葉について、

いつか書こうと思ったまま、今まで書きそびれていた。

 

ちょうど半年前、ICUの中でむせび泣く半狂乱の私に、

アメリカ東海岸からAさんが送ってくれた言葉。

私を根底から支え、泣かずに喪主の挨拶やり通すまで

しっかりと守ってくれた、魔法の言葉だ。

 

 

Grief is the price we pay for love.

(嘆き悲しみは愛情の対価である)

(悲しみは愛の代償である) 

 

など、訳してみるとこんな感じ。

 

※Griefは嘆きとか悲しみという意味。グリーフケアのグリーフ。

※we pay for love は、priceにかかる。

※こういう時のweは、訳さない方がきれいな日本語になる。

 

愛しているから悲しい。

 

どうでもよかったら、悲しくなんて、ない。

 

すごく悲しくて、当たり前。

すごく愛していたから。

 

この言葉は、私の胸にストンと落ちてきた。

 

奥様を亡くされている夫の後輩Aさんは、

ご自身にとって、この言葉が支えだったと言っていた。

 

 

後でわかったことだが、

これは、2001年のアメリカ同時多発テロ、9・11が起きた時、

エリザベス女王がアメリカに送った言葉だった。

 

 

 

だが、最近は、涙があまり出ない。

激しく悲しむのに、少し疲れたかもしれないなぁ。

 

 

 

この言葉が、少しでも、

死別体験者の皆さんの気持ちを和らげますように。

 

 

ブルーハート ブルーハート ブルーハート ブルーハート ブルーハート

 

 

それから、まるで反対のことを言うようだが、

これは決して、例えば、

たった一人でこの世を去ろうとしている人を

排除するものでもないと思う、と言いたい。

愛情の対象が、恋愛対象の人間

そのものである必要も

ないと思っている。

その方がわかりやすいけれど。

 

生涯独身で死んでいく人に向かって、

あなたは人生で一番大切なものを

知らない、などという言葉を吐きかけることは、

私にはどうしてもできないのだ。

 

そういう人が、この言葉に

傷つきませんように。。。

 

 

私はただ、ラッキーだったから、

最愛の夫と呼べる人と出会っただけ。

バブル世代の恋愛至上主義だから、

必死で探し回って、

出会うべくして出会っただけのこと。

 

私もいつか、一人で死んでいくんだろうけれど、

でもそれまで、この人生を

精一杯、愛したいと思う。

 

 

 

 

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あの日は、初シミとりに行こうと思い立った。

3回目の月命日は美容院だったし、初盆の時はマツエク行ったし。偶然だけど。

さて、並ぶので有名な皮膚科へ行って来た。並ぶったって、1~2時間。ふん。大病院でなんぼほど待って来たか。余裕〜。

その日の内にレーザー当ててくれると聞く。

診察時間前から少し並んで、いよいよ受付に電気がつき、看護師さんが出て来たその時だった。

ウッヒャーーー!

看護師さんの服を見ただけで、サービス業の方とは違う、看護師さんらしい動作を見ただけで、

バババババッと、フラッシュバックが起きた。

怖いわ〜、自分の脳みそ怖い。

だましだまし、診察室のドアが開いたり閉じたりするのを見ながら1時間待って、初診で先生に呼ばれる2、3分前、あれこれ思い出してて、涙がじわじわにじんで来ていた。

どこが気になりますか、と鏡渡された自分の顔は、見事な泣き顔だった。

あら、目がなんかヘン。と頑張って意地を張り、無視して、先生と話した。

10日間もかさぶた出来るとかいろいろ説明聞いて、ヘタレなので、やってもらわないで帰った。仕事が休みの時とか、また都合の良い時に来ることになった。

何しに、病院行ったかね?
エステと間違えてたわ。

エステみたいな皮膚科だけど、もちろんしっかり病院だった。
もう、しばらく取らんでええわ。

退散する。

 

これはもう、戦いやね。

どこに地雷があるかわからん。

80年代に多くあったベトナム戦争物の映画の帰還兵みたい。

しかし、一人亡くしてこれだから、

戦争ってどんなにすごいのだろう。

 

教訓。

わざわざ地雷を踏みに行かない。

 

私の言い分。

踏みたくて踏んでない~。

 

 

ご褒美買って帰った。

ディオールのマキシマイザー。

唇がぷりっぷりになるやつ。

image

 

 

 

 

 

 

 

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二本並んだ歯ブラシを見ていると、

初めて彼の家にお泊りした頃を思い出す。

 

日曜の朝になって、彼の家に置いておく用にした

自分の歯ブラシで、歯を磨く。

 

合鍵と同じくらい、

私にとって、

歯ブラシはラブの象徴だった。

 

 

ある時、ホームセンターから

彼が、背の高い細めの戸棚を買ってきて、

「ここに荷物を入れてね」

と言った。

車に入らないので、台車を借りて、

ガラガラ、20分も押して歩いたんだと、

いつまでも言っていたな。

 

それから数年後、

「セックス・アンド・シティー」で

主人公のキャリーが、

「まだビッグ(彼)が引き出しをくれない!!」

と女友だちに文句を言っていたのを聞いて、

 

なるほど、

あめりかじんは、引き出しをもらうか

どうかが大事なのか。

 

と、感心した覚えがある。

 

それで、戸棚ごとくれて、

彼はご満悦だったのか。

 

あの細い戸棚は、食器棚代わりに今も使っている。

 

歯ブラシの方だが、

あまり洗うと彼のものじゃなくなる気がするし、

洗わないとばい菌が半端なく増える気がするしで、

時々、適当に水洗いしている。

 

 

歯ブラシと、古い戸棚と、遺骨と…持って…

もうええてへぺろ

ああ、ブラックな、おもしろくないネタを吐き出すブログになりそう・・・

 

 

去年の明日こそが、一方通行の

長期入院が始まった日。

これらはきっと、武者震い。

これから、あの恐怖の旅路を反復するのか。

来るなら来い!

受けて立つ!

って、絶対来るねんけどな。

絶対、負けない。

 

私は、25年前に、年の離れた、最高にカッコいい人の胸をこじ開けて、飛び込んだ。

なにもかも、わかっていたこと。

惚れて惚れて、惚れぬいた人と一緒になった。

幸せだった。

今も幸せだよ。

 

去年のクリスマスは、震える手で車いすを押して、

リハビリ病院に転院した。

でも、思い出すのは、梅田のティファニーの前で、

これ欲しいな、とポスターを指したら、

壁ドンされた初めてのクリスマスにしよう。

 

私には、溢れんばかりの、

楽しかった思い出がある。

私たちは、一つのストーリーを全うした。

絶対負けない。

来るなら来い!

 

 

 

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