悲しみは愛情の対価 Grief is the price we pay for love  | 最愛の夫を亡くして 白い花を手向ける日々

最愛の夫を亡くして 白い花を手向ける日々

2020年4月のことでした。歳の離れた大切な夫と、アラフィフの私。
いつまでも一緒。きっと死ぬまで、彼のことを想う。

夫の友人Aさんの言葉を以前紹介したが、

Aさんに教えてもらった一番大切な言葉について、

いつか書こうと思ったまま、今まで書きそびれていた。

 

ちょうど半年前、ICUの中でむせび泣く半狂乱の私に、

アメリカ東海岸からAさんが送ってくれた言葉。

私を根底から支え、泣かずに喪主の挨拶やり通すまで

しっかりと守ってくれた、魔法の言葉だ。

 

 

Grief is the price we pay for love.

(嘆き悲しみは愛情の対価である)

(悲しみは愛の代償である) 

 

など、訳してみるとこんな感じ。

 

※Griefは嘆きとか悲しみという意味。グリーフケアのグリーフ。

※we pay for love は、priceにかかる。

※こういう時のweは、訳さない方がきれいな日本語になる。

 

愛しているから悲しい。

 

どうでもよかったら、悲しくなんて、ない。

 

すごく悲しくて、当たり前。

すごく愛していたから。

 

この言葉は、私の胸にストンと落ちてきた。

 

奥様を亡くされている夫の後輩Aさんは、

ご自身にとって、この言葉が支えだったと言っていた。

 

 

後でわかったことだが、

これは、2001年のアメリカ同時多発テロ、9・11が起きた時、

エリザベス女王がアメリカに送った言葉だった。

 

 

 

だが、最近は、涙があまり出ない。

激しく悲しむのに、少し疲れたかもしれないなぁ。

 

 

 

この言葉が、少しでも、

死別体験者の皆さんの気持ちを和らげますように。

 

 

ブルーハート ブルーハート ブルーハート ブルーハート ブルーハート

 

 

それから、まるで反対のことを言うようだが、

これは決して、例えば、

たった一人でこの世を去ろうとしている人を

排除するものでもないと思う、と言いたい。

愛情の対象が、恋愛対象の人間

そのものである必要も

ないと思っている。

その方がわかりやすいけれど。

 

生涯独身で死んでいく人に向かって、

あなたは人生で一番大切なものを

知らない、などという言葉を吐きかけることは、

私にはどうしてもできないのだ。

 

そういう人が、この言葉に

傷つきませんように。。。

 

 

私はただ、ラッキーだったから、

最愛の夫と呼べる人と出会っただけ。

バブル世代の恋愛至上主義だから、

必死で探し回って、

出会うべくして出会っただけのこと。

 

私もいつか、一人で死んでいくんだろうけれど、

でもそれまで、この人生を

精一杯、愛したいと思う。

 

 

 

 

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